防音とは?正しい知識でしっかり防音対策!
マンションなどの集合住宅に住んでいて、気になることの上位に挙がるのが「騒音問題」です。日々生活する上でテレビの音や話声、洗濯機の回る音、水回りの音、足音や物を落とした時の音など様々な音があります。自分自身はそんなに気にならない音でも、上下階やお隣の住人には「騒音」として聞こえているかもしれません。
しかし、いざ防音対策をしよう!と思っても専門用語の意味やどんな防音方法があるのか分からないままだと、効果的な防音対策は期待できません。
この記事ではそんな騒音トラブルになる前に知ってほしい、「防音」の正しい知識と対策方法をお伝えします。
アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は床の遮音等級最大L40の基準を満たした遮音材で、床の防音対策に適しています。
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目次
音はどこから“騒音”になるのか?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの伊藤です。
まずどのくらいの音から人は騒音と感じるのか見ていきましょう。
音の大きさの単位は「db(デシベル)」で表し、デシベルの「d(デシ)」は1/10を示し、「b(ベル)」は基となる単位となります。
無音を0dbとすると、30dbは郊外の深夜の住宅街程になり、小さなささやき声も約30db程と言われています。
静かなオフィスや小さな話し声は40db程で30~40dbだと比較的「静か」と感じられる目安となります。
50~60dbだと「普通」と感じ、エアコンの室外機や換気扇、テレビの中音量、洗濯機やトイレの音などの生活音が挙げられます。
「うるさい」と感じるのは70~80dbが目安となり、テレビの大音量や昼間の騒々しい街中、電車の車内、ピアノの音などがあります。
100dbになると「きわめてうるさい」と感じ、ライブハウスの中やカラオケルーム程となり、隣にいる人の声も大声でなければ聞きとり辛いほどの音量になります。
さらに聴覚に異常をきたすほどの飛行機のエンジン音は120dbほどになり、ジェット機の離陸時はさらに大きい130dbにもなります。
今お伝えしたことだけを見ると、「テレビの中音量や洗濯機の音が60dbくらいなら騒音ではないな」と思うかもしれません。しかしあくまで目安であり、“音”に対して「気にならない」「不快と感じる」基準や体感は人それぞれ違います。
その為、騒音トラブルを防ぐには適切な防音対策が必須と言えるでしょう。
音の種類を知ろう
音の種類には「空気伝播音」と「個体伝播音」の2種類に分けられます。それぞれ特徴が違うため防音対策をする際はその特徴をしっかり理解することが大切です。
音の種類〜空気伝播音〜
「空気伝播音」とは、音源から空気を通じて伝わってくる音の事です。テレビの音や人の話し声、楽器の音などが挙げられます。
音の種類〜個体伝播音〜
「個体伝播音」とは、壁や床、天井などに振動や衝撃が伝わって聞こえる音の事です。足音や物を落とした時の音、ドアの開閉音などが挙げられます。
また、床に設置して演奏するピアノやドラムの音も「個体伝播音」となります。
防音とは概念だった!?
「防音」とは室内の音が外部に漏れたり、外の音が室内に入ってくることを防ぐ事を意味します。「音を防ぐ方法」は”遮音”や”吸音”などの方法を用います。つまり「防音」とは具体的な方法を示す言葉ではなく”概念”なのです。
それではその「音を防ぐ方法」にはどんなものがあるのでしょうか?インターネットで「防音」と検索すると初めて聞くような用語が出てきます。ここからは「防音方法」の用語について詳しく解説していきますね。
遮音とは?
まず「防音方法」と調べると「遮音」という言葉があちこちに出てくるかと思います。
その名の通り【音を遮(さえぎ)る】事を意味し、空気中に伝わってくる音を跳ね返して遮断し、外部へ音が漏れないようにしたり、外部からの音を室内に届かないようにする事を言います。
しかし、遮音性が高すぎると音が室内に反響しやすくなってしまいます。そのため、このあと詳しく説明する「吸音」と組み合わせる事で音の反響を軽減し、結果防音効果を高めます。
遮音材ってどんなもの?
この「遮音」の性質を持つ防音材を「遮音材」と言い、空気中を伝播する音波を遮ります。遮音材はコンクリートや鉄板、石膏ボードなど、遮音材の面密度がある素材や重い素材のものほど遮音効果が高くなります。
しかし、これらの素材は遮音効果は高いですが、重く施工も難しく費用もかかるため、個人で設置するには負担がかかってしまいます。そのため「遮音マット」や「遮音シート」「遮音パネル」など遮音性能を持つ商品を使用することが良いでしょう。
遮音マットは床に敷き、遮音シートや遮音パネルは壁に設置することで防音対策になります。
アトピッコハウスの床の遮音材「わんぱく応援マット」はフェルトとゴムの2層構造になっており、重量感があり密度の高い遮音マットです。
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吸音とは?
「遮音」と同じくよく出てくる「吸音」といとう言葉。「吸音」とは、空気中に伝わる音波の振動を熱エネルギーに変えて、音を減衰させる方法の事です。
室内で音が響きすぎてしまう場合などは吸音の性能がある防音材を使用すると効果的です。
吸音材ってどんなもの?
「吸音材」はウレタンスポンジやグラスウールなどの無数の細かい穴があいている素材が使われているのが特徴です。取り込んだ音がその細かい穴を通過する際に摩擦がおき、熱エネルギーに変換することで吸音効果が生じます。
形状はマット状のものやパネル、シート状のものなどがあり、室内の天井や壁に設置し使用します。しかし、吸音材だけでは全ての音を吸収しきれず防音効果があるとは言えないため、遮音材など他の防音材を組み合わせて使用することが大切です。
なお、吸音性が高すぎると反響音も減ってしまうため、物足りなさを感じてしまう事もあります。
防振とは?
「防振」とは物と物が衝突することで振動し発生する音や揺れを防ぐ方法を言います。
例でいうと、洗濯機をそのまま床に置き稼働させると振動が伝わります。その際、「洗濯機」と「床」の間に防振性能の物(防振材)を入れることにより、洗濯機からの振動が床に伝わらないようにすることが「防振」です。
防振材ってどんなもの?
「防振材」はプラスチックやゴムなどのクッション性や柔軟性がある素材を使用し、衝撃を吸収することで音や振動を抑える事ができます。
先ほど説明もした、洗濯機の脚の部分や、ピアノなどに使われ機械の振動が床や壁に伝わる事によって起きる音を抑制します。
防振材は単体で使用するのではなく遮音材などを組み合わせて使う防音材です。
またマンションなどでは、2重床や置床(おきゆか)と呼ばれる防振ゴムのついた支柱材として使用します。
制振とは?
「制振」とは、騒音の原因となるそのものの物体に特殊な素材を貼り、発生した振動を熱エネルギーに変換し発散させて、床や壁に伝わるのを軽減させることで音や振動を抑制することを言います。
簡単に言うと、トライアングルを鳴らした後、手で押さえると音の響きが無くなる事と一緒です。
制振材ってどんなもの?
「制振材」はアスファルトなどの硬い素材とゴムなどの柔らかい素材が組み合わさって出来ています。衝撃が加えられると制振材の表面で摩擦が起こり、その摩擦が熱エネルギーに変化することで防音効果を発揮します。
制振材も単体で使用するのではなく、遮音材や制振材と組み合わせて使用されます。
アトピッコハウスの遮音材「わんぱく応援マット」は床に敷いて使用する遮音材です。
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生活の中での様々な音
ここまで「防音」の意味や防音方法の「遮音」「吸音」「防振」「制振」について解説をしました。ここからはそれを踏まえ生活する上で気になる音についてそれぞれの防音対策方法をご紹介します。
足音の防音対策
お子さんがいるご家庭で気になっている方も多いであろう足音問題。元気なのは嬉しいですが、部屋中をドタドタ走り回ったりすると下の階から苦情がこないかヒヤヒヤしますよね。もちろんお子さんに一度話をしてみるのも良いかと思いますが、やはり子どもなので一筋縄にはいきません。
そこで足音の防音対策には床に遮音材(遮音マット)を敷くことをお勧めします。カーペットやジョイントマットでも良いのでは?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、“足音”は「固体伝播音」の中でも「重量床衝撃音」に分類されカーペットやジョイントマットでは十分な防音にはなりません。
市販の遮音マットでも可能ですが、更にしっかりと防音対策をするにはプロに施工をお願いすることが一番です。
アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は床材との組み合わせにより遮音性能を確保しているため子どもの足音対策に最適です。
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ピアノや楽器の防音対策
趣味でピアノや楽器をご自宅で演奏する方も多いかと思いますが、これもしっかりとした防音対策が必要です。
まず壁の防音対策として遮音効果のある鉄材などとグラスウールなどの吸音効果がある防音グッズを壁に設置することが有効です。
そして窓は2重サッシを取り付けたり、吸音素材のカーテンをつける事で窓防音対策になります。
更にピアノやドラムなど床に設置する楽器には床周りの防音対策をしっかりすることが大切です。なぜならピアノを弾いたりドラムなどを叩いたりする際、その打音が床に伝わってしまうためです。床の振動を和らげる防振マットや衝撃を吸収する素材のものを組み合わせて使用することが大切です。
話声やテレビの音の防音対策
まず簡単にできるテレビやステレオの防音対策として、テレビなどの置く位置を隣の家の壁に面していない所に置くことや窓の近くには置かないようにする事です。
テレビの音やステレオの音は「空気伝播音」と呼ばれるもので、距離を離せば離すほど音は小さくなります。
移動が難しい場合は壁にウレタンやフェルト素材の吸音材の設置をお勧めします。
話声も同様に「空気伝搬音」となるので、窓には遮音カーテン、そしてドアと床の間にある隙間を埋めるテープなどを貼るなどの対策方法があります。
まとめ
この記事では防音対策を考える上での知っていただきたい専門用語の意味や、それを踏まえた生活音の防音対策についてお伝えしました。
防音材の種類や性能は様々です。どんな音を防音したいのか?その音に最適な防音材は何なのか?防音対策をする際はぜひ確認をしながら進めてみてくださいね。
アトピッコハウスの遮音材「わんぱく応援マット」は遮音性能を持つ床防音材です。重量感のある密度の高いマットでお子さんの足音などの防音対策に最適です。
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よくある質問
防音とはどういう意味ですか?
「防音」とは室内の音が外部に漏れたり、外の音が室内に入ってくることを防ぐ事を意味します。「遮音」「吸音」「防振」「制振」などの性能を持つ素材を使用し音を遮断したり、振動を押さえたりします。アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」は床の防音対策に適した遮音材です。
防音と遮音の違いは何ですか?
「遮音」とは文字通り「音を遮る」ことで、空気中の音を跳ね返して遮断することを「遮音」と言います。そして音が外部に漏れたり、外部からの音が入ってこないようにすることの概念を「防音」と言います。アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は床材と組み合わせることで遮音等級L 40を確保しています。
簡単にできる防音対策はありますか?
手軽にできるものとして壁の防音ですと、防音したい側の壁に家具を置くなどがあります。床の防音ですと市販のカーペットやジョイントマットを敷くことでも防音対策は可能です。ですが、更に高い効果の防音対策をする際はプロに施工をお願いするのがお勧めです。
防音シートで効果はありますか?
防音シートでも効果はありますが、シート状の物はやはり薄いためその他の遮音材や吸音材(パネル)などと組み合わせることでさらに高い効果を発揮します。
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