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分からない ハテナ

床の遮音等級って何?「L40」「L45」の数値とは?

2024/05/27
2025/02/28

マンションなどの集合住宅に住んでいると、足音に関する苦情を言われたり、楽器や趣味の音が意外に下の階のお部屋に響いてしまった、という経験をした人は少なくないですよね。
そんな音に関するトラブルの原因の多くは、「床への衝撃音」です。

床への衝撃音を防ぐための防音の方法や防音商品などを調べると「遮音等級」という言葉を多く目にすると思います。「遮音等級」というのは床の防音対策をやる上で重要な専門用語だろうけど、意味まではわからない、という方もご安心ください。

今回は耳馴染みのないこの「床の遮音等級」が何なのか、また、トラブルなく快適な生活をするため床の衝撃音対策におすすめのフローリングのリフォーム方法をご紹介します。

アトピッコハウスの「床遮音材わんぱく応援マット」という商品は、床材との組合せで、最大L40の遮音性能を発揮するので床の防音対策におすすめです

遮音等級L40の床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

マンションの床の防音対策で気をつけたい「遮音等級」

ルール

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの成川です。

床への衝撃音を防ぐための防音対策として防音フローリングや床の遮音材、リフォーム方法を調べると、「遮音等級」と並んで「L40」や「L45」などの数値もよく目にすると思います。

まず「遮音(しゃおん)」というのは、空気中に伝わる音を遮断し外部へ漏れないようにする防音性能を指します。

そして、その床の遮音性能を表した「遮音等級」の数値をL値(えるち)と呼びます

生活音が響きやすいマンションなどの集合住宅では、騒音対策として建物の防音性を示す「遮音等級」の規定が定められており、床をリフォームする際は、マンションの管理組合のそうした規定に沿ったフローリングやリフォーム方法を選ぶ必要があるのでしっかり確認する必要があります!
マンションの管理組合に、使用するフローリングや床の遮音材などの「遮音試験性能報告書」を提出する必要もあり、規定で定められた遮音等級をクリアしなければ工事には入れませんので気をつけましょう。

アトピッコハウスには遮音の試験性能報告書も完備している床遮音材「わんぱく応援マット」があり、マンション床の防音対策に最適です

床遮音材「わんぱく応援マット」は、遮音等級L40の試験報告書完備した防音商品です。

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

マンションの床の遮音等級ってなに?「LL40」「LL45」の違いって?

では「遮音等級」がマンションの床のリフォームに大事なものであると言うのは分かりましたが、具体的に「遮音等級」がどんなものか、またその数値について見ていきましょう。

床の遮音等級ってなに?

個体(床、マンションでいうと基礎部分のコンクリートスラブ)を伝わる衝撃音をどれくらい遮断することが出来るのか、JIS(日本工業規格)にもとづく方法で実験室で測定した数値のことで、「床の遮音等級 =L値(えるち)・推定L等級」と呼んでいます。

床に伝わる衝撃音の種類と遮音等級L値

また、遮音等級のL値には床の衝撃音の種類が違う「LL」と「LH」という2種類の区分けがあります

・LL(=Light weight):イスの移動音、スプーンやおもちゃの落下音など、人が不快に感じやすい軽くて硬い感じがする高い音(軽量床衝撃音)に対する遮音レベル

・LH(=Heavy weight):歩行音や走り回っているときの音、子供が机や椅子から飛び降りたり、跳ねた時のドスンとした重くて鈍い感じの音(重量床衝撃音)に対する遮音レベル

例えば「LL-45」と表記されている場合、その意味は「スラブを伝わる軽量衝撃音(LL)が45等級相当」ということになります。

床の遮音等級L値は数字が小さいほど、防音効果が高い

「床の遮音等級」を表す基準であるL値は、数字が小さければ小さいほど、遮音性能つまり防音効果が高いということになります。

L値は、L40~L80まで細かくレベル分けされていますが、マンションなどの共同住宅ではL45以下を求められることが一般的です。
最低限LL45以下あれば、おおよそ規定もクリアし騒音も気にならない程度だといえます。

「LL40」と「LL45」の違いって?

遮音等級L値「LL40」と「LL45」の具体的な「音の聞こえる程度」と「生活実感」の違いについて説明します。

・LL45の場合:椅子を引く音や物を落とした音など、上階の生活が多少わかる状態ではあるが、音の伝わりは小さく、意識するほどではないという数値。

・LL40の場合:物を落とした音、椅子を引く音はほとんど聞こえず、上階の物音はかすかで、気配は感じるが気にならないという数値。

マンションによっては厳しく「LL40」を規定としている所もありますので、リフォームされる前に必ず自分のマンションの遮音等級の規定を確認するようにしましょう

日本建築学会における適用等級と対応するL等級は、こちらです。

適用等級

遮音性能の水準

対応するL等級 (軽量床 衝撃音)

特級

遮音性能上、特にすぐれている

LL-40

1級

遮音性能上、すぐれている

LL-45

2級

遮音性能上、標準的である

LL-50 LL-55

3級

遮音性能上、やや劣る

LL-60

アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は床材との組み合わせで「軽量床衝撃音LL40」、「重量床衝撃音LH50」の防音対策が可能です

最大遮音等級L40の高い遮音性能を持ち、マンション床の防音対策に最適な「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

床の遮音等級を表す「L値」や「L等級」は、推定値!条件によって異なる

床の遮音性能を表す「L値」や「L等級」は便利なもので、一般的には「そのL値が書かれた防音商品を使えば、必ず推定L等級の性能が得られる」と思われがちですが、実はそれは誤解です。

L値やL等級は、先にあげた通りJIS(日本工業規格)にもとづく方法で実験室で測定したデータから実際の現場での遮音性能を「推定したもの」なので、実際の床の環境や素材(床の下地のコンクリートスラブの厚み)・建物の空間によって防音性能は変わります。
防音商品を設置する条件によっても、発揮される防音性能にバラツキが大きくなることが考えられます。

基本的に、「遮音等級L値」の測定は、床のコンクリートスラブの厚みを150mmとして推定されています。
したがって床下の厚みが150mmのときLL50でも、スラブ厚が120mmになったり、空間的に音が響きやすく、音を吸音するような素材のものが少ないと、LL55になってしまうといったことがあるのです。

つまり、床の遮音等級は「条件によって変わるので、L値の数値で推定される防音性能・遮音性能が必ず確保されるわけではない」と言うことを知っておく必要があります。

床の遮音等級の新しい表示方式「ΔL(デルタエル)等級」とは?

2008年に「床材の床衝撃音低減性能の表現方法に関する検討委員会」から、より一般消費者にも理解しやすく製品の比較が容易な新表示方法「ΔL等級」が発表されました。

これまでの「L等級」の表示方法が、あくまで一定の条件下における空間での防音性能・遮音性能を推定したものであったのに対して、ΔL等級は床材や防音商品が床衝撃音をどれだけ抑えられるかという製品単体の防音性能(床衝撃音の低減性能)を表すものとなります。

簡単に言うと、今までは予測して・推定していた値を、実際にその防音商品や防音フローリングなどの床材の防音性能を確認して数値として表すことにしたということです。
ちなみにΔL等級の場合、数値が大きいほど性能がよいことになります。(例:4等級のほうが2等級より防音性能が良い)先ほど、「床の遮音等級L値の数値は小さい方が性能が良い」と紹介したのでごちゃ混ぜにならないように注意しましょう。

防音フローリングなどの製品情報には、「ΔL等級・L等級の両方」が表記されることもありますが、集合住宅などでは新表示である「ΔL等級」が規約に書かれることが増えています。
軽量床衝撃音の場合はΔLL-1~5の5段階、重量床衝撃音の場合はΔLH-1~4の4段階の等級が設定されています。
LL40で示される遮音等級と同等のΔ値はΔLL(Ⅰ)-5となります。

マンションの床の防音性を高めるリフォーム方法って?

床の遮音等級について理解してきたところで、実際にリフォームで床の防音対策として遮音をしようと思った場合どのような方法があるのか、防音性能・遮音性能を高めるフローリングにおすすめのリフォーム方法と、それぞれのメリット・デメリットをご説明します。

置床(乾式二重床)工法

二重床の支脚

マンションなどのコンクリート床と仕上げの床材(フローリング)の間に空間を取る二重床構造です。
床下にゴムなどの防振作用のある支脚を置きベニヤやパーチクルボードなどで床構造を設置し、その上に床材を敷き詰めることで、遮音性能を高める二重床工法です。

メリット
・床が二重構造となることで防音性能が大幅に上がる
・床下に空間をとれるため、配線や配管を回しやすく間取りやレイアウトが比較的自由になる
・上に施工する床材を選ばないので、単体では遮音のとれていない無垢フローリング等も施工できる

デメリット
・支脚によって床下空間を作るため、床の高さが上がってしまいドアなどの建具がそのまま使えない。
・他の施工方法よりも施工費が高め。
・さらに建具を床の高さに合わるアンダーカットという方法が必要になった場合、その分費用もかかる。

遮音フローリングを施工する

先ほどの二重床の方法は工事も大掛かり、費用も高め、床の高さも変わるので、踏み切るにはハードルが高く躊躇する方もいると思います。
そのような方に向けて開発されたのが、遮音フローリング(防音フローリング)です。

フェルトなどのクッション材がフローリング本体のスラブとの接地面に元からついており、遮音機能を持たせたもので、コンクリートスラブに接着剤で直接貼り付けて施工する方法です。

メリット
・施工費が他の工法と比べて比較的安価
・床の高さを上げる必要がない

デメリット
・コンクリートスラブ自体に張り付けていくため不陸(コンクリート面のわずかな凸凹)などをそのまま拾ってしまう可能性がある
・選べるフローリングの種類が少ない
・基本的に床下の配管や配線ができない
・踏んだ際フワフワしており、あまりフローリングらしくない。船酔いのように感じる人もいる。

遮音マットを施工する

わんぱく応援マット

こちらの工法はコンクリートスラブにフェルトやゴム等でできた遮音マットを貼り付け、その上にベニヤ、床材(フローリング)を施工するといったものです。

メリット
・床の高さがそこまで上がらない
・上に施工する床材を選ばないので、単体では遮音のとれていない無垢フローリング等も施工できるなど自由度が高い。
・遮音フローリングほどフワフワした感覚がない

デメリット
・遮音フローリングを施工する方法よりは費用が少し高くなる
・基本的に床下の配線や配管はできない

アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は、二重に床下地を作らなくても、コンクリートスラブの上に敷き込むだけの簡単なリフォーム工事で高い遮音性能を発揮します

仕上げ材と組み合わせて、最大遮音等級L40性能「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

床をカーペットに張り替える

カーペットはそれ自体が遮音性能を持っているものが多くあります。
少し昔はマンションの居室といえばカーペットということもありました。

メリット
・施工費が比較的安価
・貼り替えもフローリングに比べて比較的容易

デメリット
・ダニやほこりなどの心配がある
・汚れが付きやすいので液体をこぼすと掃除や手入れが大変

最大LL40の遮音性能を発揮する床の遮音材「わんぱく応援マット」は、床を大きく上げず、フワフワした床にもならずしっかりとした踏み心地がご好評頂いています。

まとめ

マンションなどの集合住宅の床のリフォームを考えると、必ずと言って良いほど出てくる「遮音等級」という言葉。

多くのマンションで「管理規約」の中で守らなければならない遮音等級が定められており、この基準を守った範囲の床材を選ぶ、もしくはその工法で施工する必要がありますので確認をしっかりすることが大事です。
その上で、自分の家にあった床のリフォームを選びましょう。そして、わからない事があれば一人で悩まず専門の業者へ一度相談をしてみてくださいね。

また、管理規約の遮音等級をただの規定と考えるのでなく、階下へのマナーだと思って防音対策や床のリフォームについて考えられると良いのではないでしょうか。
せっかくの安らぐための家ですから、しっかりと最適な防音対策をして騒音トラブルを防ぎ、ストレスのない快適な生活が送れるのが1番ですよね!

アトピッコハウスの床遮音材わんぱく応援マットは合板フローリングとの組み合わせで遮音等級LL40、無垢フローリング、コルク、クッションフロアとの組み合わせで遮音等級LL45を取得できる商品です

床の防音対策に最適な最大遮音等級L40の遮音性能「わんぱく応援マット」の詳細はこちら

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床遮音材 わんぱく応援マット

よくある質問

床の遮音性能の等級はいくつですか? 

日本建築学会における適用等級と対応するL等級は、LL-40は、遮音性能上、特にすぐれていると評価され、特急とされます。LL-45は、遮音性能上、すぐれているとされ、1級とされます。アトピッコハウスの床の遮音材「わんぱく応援マット」は床材との組み合わせで日本建築学会が推奨する遮音等級L40の基準を満たす商品です

足音の防音対策に効果がある、床遮音等級の性能が高い防音マットとは?

マンションなどで騒音トラブルの原因になりやすい足音。トラブル防止のため防音対策として遮音性能の高い防音マットを選ぶことが大切です。その足音に防音効果があるのは「わんぱく応援マット」です。この「わんぱく応援マット」は遮音等級L 40の高い遮音性能があり、フローリングの下に敷き込むだけの簡単施工のためマンション床の防音対策に最適な防音マットです

自分が住む集合住宅の床の遮音等級を調べる方法とは?

集合住宅の床の遮音等級は、建物自体のコンクリートスラブの厚さや材質によっても異なるので、必ずしもその通りの値になるとは限りませんが、建物の構造を確認すればおおよその遮音等級の値が分かります。木造だと「L75」、鉄骨造は「L60〜65」が目安となります。その中でも鉄筋コンクリート造は防音性が高いと言えます。床の防音対策をする際は、まず契約書を見て自宅がどんな構造なのか確認をし、それに合わせた適切な防音リフォーム方法を選びましょう。

床の遮音等級の新しい表記「ΔL等級(デルタエルとうきゅう)」とは?

「ΔL等級」とは床の遮音等級を表す「L値」の後に作られた等級で、「床材のみ」の遮音性能を表し、床材そのものがどれだけ衝撃音を軽減する性能を持っているかを示す数値となります。なお、「ΔL等級」は「遮音等級L値」とは違い、Lの後にある数字が大きければ大きい程、床衝撃音の低減性能が高くなります。

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アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は合板フローリングとの組み合わせでLL40、無垢フローリング、コルク、クッションフロアとの組み合わせでLL45を取得できる商品です。

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