遮音等級とは?子育て世代必見!マンション床の防音対策
マンションで一番トラブルになりやすいのは上下階の床騒音トラブルです。
その中でも子どもが遊びまわる足音はトラブルの原因になる事が多く、お子さんがいらっしゃる家庭は「うちはしっかり防音出来ているかしら…?」「苦情が来ないか心配」と気になる方も多いかと思います。
しかし、いざ防音対策をやろう!と思っても「どんな防音対策方法があるのか?」「どんな防音基準があるのか?」を知らないと防音対策の最初の一歩は始まりません。
防音対策をするために必要となるのが「遮音等級」です。
「遮音等級」と言っても、床の遮音等級、壁の遮音等級、ドアやサッシの遮音等級など様々な遮音性能があり、それぞれL値、D値、T値と言った遮音等級が設定されています。
この記事では騒音トラブルになる前に知ってほしい、各種の遮音等級を踏まえた上で、子育て世代必見のマンション床の防音対策についてご紹介致します。
アトピッコハウスには遮音等級L 40の床遮音材「わんぱく応援マット」という防音材があり、床材と組み合わせによって遮音性能を確保しています。
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目次
遮音等級を知ろう!
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの伊藤です。
「防音」という言葉はよく使いますが、あまり聞き慣れない「遮音」という言葉。文字通り【音】を【遮(さえぎ)る】ことを言い、空気中に伝わる音を遮断し外部へ漏れないようにする事です。すなわち遮音等級とは「防音性能を示す指標」という事になります。
それではここからはどんな遮音等級があるのか解説します。
床の遮音等級「L値」
「L値」は床の遮音性能を表す指標となります。上階の床で生じる音が下階でどの程度聞こえるかを示す数値です。「L値」は数値が小さいほど遮音性能が高く、大きいと遮音性能が低くなります。
壁の遮音等級「D値」
「D値」とは壁や建具の遮音性能を表す指標となります。マンションやアパートの部屋と部屋、部屋と外部など隣り合う2つの空間において、話し声や楽器・テレビの音などの空気中を伝わってくる音を、壁がどれだけ遮音するかを示す数値です。「D値」は数値が大きいほど遮音性能が高く、小さいほど遮音性能が低いことを表します。
ドアやサッシの遮音等級「T値」
「T値」はドアやサッシの遮音性能を表す指標です。「T1、T2、T3、T4」までの4段階の等級があり、数字が大きくなる程遮音性能が高く、数字が小さいほど遮音性能が低くなります。そのため「T4」が最も高い遮音性能を示しています。
子どもの足音はなぜトラブルになりやすいのか?
小さい子どもは飛び跳ねたり、走り回ったりしがち。元気なのは嬉しいですが「もうちょっと静かにして…!」と親は冷や冷やしますよね。
それではなぜ子どもの足音はトラブルになりやすいのでしょうか?
【トラブルになりやすい理由1】フローリングは響きやすい
一般的にマンションなど集合住宅で多く使用されているフローリング。カーペットや畳に比べて掃除がしやすくダニが発生しにくいなどのメリットがあります。
ですがその一方で子どもやペットの足音、床に物が落ちる音、椅子を引く音などの生活音が階下には思った以上に響いて聞こえます。
そのためトラブルを未然に防ぐにはフローリングに適切な防音対策が必要となります。
【トラブルになりやすい理由2】騒音と感じる感覚は人それぞれ違う
例えば同じアロマオイルでも「このアロマはいい香り!」と感じる方もいれば、「苦手な香りだわ」と感じる方もいます。それと同じように『騒音』に対する感覚や意識も人それぞれ違いがあり、自分では気にならない音も他の人には騒音と感じてしまう事も多いのです。
その感じ方の違いも騒音トラブルの原因の一つとなります。
床の遮音等級「L値」を深掘り!気になる子どもの足音どれくらいうるさいの?
ではここからは子どもが走ったり、ドタドタ歩いたときの音がどれくらいの騒音となるか詳しく見ていきましょう。
音の種類「固体音」と「空気音」
まず音の種類は「固体音」と「空気音」に分けられます。
・【固体音】子どもが飛び跳ねたり、床に物を落とした時に生じる、床や壁を震わせて下階や隣の部屋に伝わる音。
・【空気音】人の声やピアノの音、テレビやステレオの音のように空気中を伝わって聞こえる音。
床の衝撃音の種類
「固体音」の中でも建物の床に響く音は床衝撃音と呼ばれ、「軽量床衝撃音(LL)」と「重量床衝撃音(L H)」の二種類に分けられます。
「軽量床衝撃音(L L)」とはスプーンやおもちゃなどの硬いものを落としたときに響く衝撃音の事です。椅子を引いたときの音もこちらに分類されます。
一方、子どもが走り回ったり、ソファからジャンプした際の重くて柔らかい音を「重量床衝撃音(L H )」と言います。軽量床衝撃音とは異なり、大きなエネルギーが発生するため元々の建物の構造が大きく関係していきます。
床の遮音等級「L値」を知ろう
先ほど【遮音等級=防音性能を示す指標】とお伝えしたのですが、床の遮音等級は「L値」または「L等級」で表します。「軽量床衝撃音=LL値」、「重量床衝撃音=LH値」とそれぞれ表示し、数値が小さいほど遮音性能が高くなります。
日本建築学会ではマンションなどの集合住宅では「LL-45」・「LH-50」程度が望ましいとされていますが、防音リフォームをする際は各マンションの規定の値をしっかり確認しましょう。
軽量床衝撃音はカーペットやラグを引くことである程度の防音対策は可能ですが、子どもの足音などの重量床衝撃音は床のコンクリートスラブ(下地のコンクリート)の厚さや密度など建物そのものが関係してくるため、なかなかカーペットやジョイントマットなどで防ぐのは難しいのです。
子どもの足音おすすめ防音対策
それでは子どもの足音防音対策はどのような方法があるのでしょうか?この記事では3つの防音対策方法をご紹介します。
【防音対策方法1】L L値の低い防音マットを使用する
防音マットは子どもの足音防音対策におすすめです。
「LL値」は遮音等級の数値が小さければ小さいほど防音性能が高いということになるので防音マットを選ぶ際は数値の確認を忘れずしましょう。
防音リフォーム工事を行う際はマンションの管理組合の許可が必要となります。
アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」はL40の遮音性能があり、床材との組み合わせによって遮音性能を確保しているため、子どもの足音防音対策にもお使い頂けます。「わんぱく応援マット」の工事はマンション管理組合に提出する書類もご用意しています。
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【防音対策方法2】子どもや家族と話し合いルールを決める
防音マットで対策をしたからもうこれで全て大丈夫!とはなかなかいかないもの。
一度子どもと足音や遊び方について話すのも防音対策の一つです。
「ジャンプをしたら下に住んでいる人がびっくりしちゃうよ」
「○時以降は本を読んだり座ってできる遊びをしよう」
など家族で話し合い、子どもとルールを決めてみましょう。
【防音対策方法3】マンションのご近所の方と日頃からコミュニケーションを取る
近隣に住んでいる方と良好な関係を築いておく事も騒音トラブルを防ぐ防音対策の一つです。
知らない人の家から聞こえてくる音は「上の階はどんな人が住んでいるの?」と気になり不快に感じることでも、知っている家族の子どもの出す音だと「今はあの子が帰ってきたのね」とそこまで音が気にならないという事もあります。
引っ越して来た際はお隣だけではなく、上下階の住人にもしっかり挨拶をし子どもがいる事を伝えましょう。
まとめ
この記事ではマンションに住む子育て世代に知って頂きたい遮音等級と床の防音対策についてお伝えしました。子どもの足音は自分たちが思っている以上に響き、大きくなっている可能性があります。
騒音トラブルになる前にしっかり防音対策をしていきましょう。
そして自分たち以外にもたくさんの人たちが同じように暮らしている事を忘れず、お互いに配慮と思いやりの気持ちを持って皆が快適に生活できると素敵ですね。
アトピッコハウスの防音材「わんぱく応援マット」は遮音等級L40の遮音性能があり、床材との組み合わせによって遮音性能を確保しています。
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【よくあるご質問】
遮音等級「L 45」と「L 40」は何が違うのですか?
床の遮音等級L値は数字が小さいほど性能が高くなります。「L 45」は物が落ちた際の音は小さく聞こえるくらいで、「L 40」になると物を落とした際にほとんど聞こえない状態となります。マンションではL 45以下であれば規定をクリアする場合が多いです。
アトピッコハウスの床防音材「わんぱく応援マット」は遮音等級L40の遮音性能があり、マンション床の防音対策に最適です。
自分が住む集合住宅の床の遮音等級の調べ方は?
コンクリートスラブの厚さや材質にもよって異なるので必ずしもその通りの値になるとは言えませんが、建物の構造を見れば遮音等級のおおよその値が分かります。
木造だと「L75」、鉄骨造は「L60~L65」となりますが、日本建築学会が推奨する遮音等級「L45」は満たしていません。
防音対策をお考えの際は契約書を見てまず自宅がどんな構造か確認をしてみましょう。
アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は遮音等級L40の遮音性能を確保しているため、日本建築学会が推奨する床遮音等級「L 45」の基準に満たしています。
ピアノや楽器の音が聞こえない遮音等級はどれくらいですか?
壁や建具の遮音性能は「D値」で表します。「D値」は数字が大きいほど遮音性能が高く、小さいほど遮音性能が低くなります。
目安として「遮音等級D-60以上でピアノやステレオなどの大きな音はほとんど聞こえない」とされています。ピアノや楽器を演奏される方はぜひ壁の防音対策も参考にしてみてください。
防音性の高いマンションとは?
入居や購入契約前に知っておきたい防音性の高いマンションのポイントは様々ありますが大きく6つご紹介します。
- 構造が鉄筋コンクリートの建物
- 隣の部屋との壁の厚みが18cm以上ある
- 床のコンクリートの厚みが20cm以上ある
- 窓やサッシの遮音等級が「T2」以上である
- マンションの住居者はどんな家族構成が多いか知っておく
- 楽器演奏やペットが可か不可か確認をする
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