快適な共同生活を実現するための遮音床リフォーム
マンションなどの集合住宅に住んでいると、様々なことが目につきます。ごみの出し方、挨拶の有無、車の停め方など。その中でもトラブルの原因として騒音問題が一番大きく占めているのはご存じでしょうか。
近隣とのトラブルにならないためにも音の問題にはきちんと取り組む必要があります。
マンションで床をリフォームする場合は、遮音規定をクリアするよう管理組合から指示されます。
アトピッコハウスの「床遮音材わんぱく応援マット」は、床材との組合せで、最大L40の遮音性能を発揮します。
目次
集合住宅での不満で大きいのは音の問題
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
集合住宅で気になる事項として上の階の足音や、隣の部屋の音が聞こえるというところが大きな問題としてあります。
特に小さなお子さんがいるご家庭では、声や走り回る足音などに気を使われている方も多いのではないでしょうか。
足音の他にも、人の話し声やイスやテーブルを引くなどの家具の移動音、テレビやオーディオの音、ドアや窓の開閉音なども気になる音です。
いずれも無意識に行っている生活音ですが、周囲には騒音と感じ、悩みの種になっていることも。気付いていなくても、時間によっては洗濯機や乾燥機、掃除機の音も響きます。
音の伝わり方にはどんなものがある?
音の伝わり方には、主に空気音と個体音の2つのタイプがあります。
音の伝わり方:空気音
空気音は、音波が空気中を伝わることによって発生します。一般的に、話し声や音楽などの多くの音はこのタイプに該当します。空気中を通じて伝わるため、音波は空間内を広く拡散し、障害物に当たると反射や吸収が起こります。そのため、部屋の形状や素材、障害物の配置などの環境が音の伝わり方に影響を与えます。
また、空気音は振動源から直接発生せず、振動が空気中に入ることで発生します。そのため真空の状態では空気音は伝わりません。
音の伝わり方:固体音
個体音は、物体や表面などの固体を通じて伝わる音です。靴の踏み音や家具の移動による音などが該当します。物体が振動することで衝撃音が発生し、その振動が固体を通じて伝わるというものです。例えば、壁や床、家具などの表面を通じて振動が伝わると、周囲の部屋や隣接する部屋で音が聞こえるというものです。2階で発生して階下に響く足音、ドアの開閉音や隣家の洗濯機の音などが当たります。
個体音は空気音と比較して伝わり方が異なり、通常は振動が直接伝わるため、空気中の音よりも方向性が強く、周囲に影響を与えやすい特性があります。
これらの違いにより、空気音と個体音は異なる特性を持ちます。空気音は空間全体に広がりやすく、障害物によって影響を受けやすい一方、固体音は直接伝わるため、近隣の部屋や階下に影響を与えやすい傾向があります。
空気音、個体音を防ぐために有効な事とは?
空気を伝って響く空気音を防音するには気密性を上げる対策が重要です。窓やドアの密閉性を高める対策をすることで、外部からの空気音を遮断することができます。二重窓や防音窓、密閉性の高いドアなどを使用することが効果的な対策です。
また、壁や床、天井などにある隙間や穴を埋め合わせる対策で、空気音の伝播を防ぐことができます。外部からの音が気になる場合は、防音窓や防音ドア、防音カーテンなどを使用することで防音が発揮できます。
振動によって発生する固体音を防ぐには床や壁に伝わる音を遮断する対策が必要です。固体音の遮音の対策には壁に吸音材を貼る、床に遮音シートや遮音マットを貼るなどの対策が有効です。
アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は固体音を抑える遮音マットです。
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防音性能が高い床材にはどんなものがある?
最近人気が高い床材商品としてはフローリングやタイルなどがあります。見た目にもおしゃれだし、お手入れがしやすいというところで人気ですが、硬いため、音が響きやすいというデメリットがあります。
では防音性能が高い床材にはどのようなものがあるのでしょうか。
防音性能が高い床材①カーペット
床材として遮音性能が高いのはカーペットです。カーペットは柔らかい繊維でできており、音を吸収する能力が高いです。音波がカーペットの表面に当たると、その一部は吸収され、反射される音の量が減少します。これにより、部屋全体の音量が低減され、騒音が軽減されます。
防音性能が高い床材②畳
昔ながらの畳もカーペット同様空気を多く含み、クッション性が高いので防音性能が期待できる床材です。畳はい草やワラといった柔らかい素材でできているため、床に敷くことで衝撃や振動を吸収します。歩行や物を置いたり動かしたりする際の振動が低減されるため、階下への音の伝わりが抑制されます。
畳やカーペットは軽量衝撃音だけでなく、重量衝撃音の軽減も期待できます。
床の遮音等級とは?
集合住宅では防音対策でリフォームをする際にはマンションごとに定められた床の遮音等級を取る必要があります。上記で述べた通り、防音性が高い床材から硬いフローリングなどにリフォームする場合、音の伝わり方が変わってくるため、制定された防音規定をクリアさせる対策が必要というわけです。
遮音等級はL値で表示され、LL(レベルライト)である軽量衝撃音と、LH(レベルヘビー)の重量衝撃音があります。
軽量衝撃音はスプーンを落とした時や、スリッパがパタパタいうような軽い音を指し、重量衝撃音は足音や、重量のある物を落とした時の音を意味します。LLの後に40や45などの数字が当てはまり、数字が小さいほど防音性能が高いという意味になります。
LL45では階上の音は小さく聞こえ、生活状況が多少わかる状態、LL40ではほとんど聞こえず、上階での生活音はほとんど気にならないという状態を指します。
ほとんどのマンションの床の遮音性能は軽量衝撃音(LL)を求められます。重量衝撃音については建物の基礎構造や躯体そのもの、コンクリートスラブの厚みなどが大きくかかわってくるため、個人では対処できないためです。
わんぱく応援マットは合板フローリングと組み合わせて軽量衝撃音LL40、重量衝撃音LH50を対策できます。
床の遮音等級LLとデルタの違いとは?
床の遮音等級は元々LLで示されてきましたが、2008年より「床材の床衝撃音低減性能の等級表記指針」が策定され、その指針に基づき、ΔL値という表記がされるようになりました。
どちらも床の遮音性能についての数値になりますが、L値は床材を使用することで空間の遮音性能がどれだけ低減されるかを表すもので、ΔL値は床材そのものの衝撃音を緩和する性能を表示する数値となります。
L値が空間の遮音を図る数値であるのに比べ、ΔL値は床材そのものの遮音性能を表すというところで客観的な遮音性能を示すことができるΔL値の使用が始まったわけです。
ただし、この数値は試験場で行っているため、実際の現場では厳密に同じ数値が出るということではありません。試験場と現場では構造も環境も違うためで、これらの数値はあくまで目安となります。
防音リフォームで効果的な物は?
床の防音を取るために、効果的な対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
床の防音の方法①二重床にする
床下のコンクリートスラブの上に防振ゴムのついた支脚を設置し、床下に空間を作って防音するというものです。
下の階の天井に直接床材ではなく、防振ゴムの支脚で空洞を作ることで防音が取れるという方法です。
防振ゴムの種類によってはそれで防音が取得できるという商品もあるため、マンションの床を二重床にすることで、フローリングや、硬質のタイルなど音を伝えやすい床材でも防音性能が発揮できるというメリットがあります。
デメリットとしては床下を空洞にする分高さが上がるという事。床の高さが上がる分、ドアなどの建具のアンダーカットが必要になる事が挙げられます。
床の防音の方法②遮音フローリングにする
床の高さを出さずに防音を取るために開発された商品が防音フローリング。フローリングの裏に緩衝材である遮音シートがついており、床を上げずにフローリングそのもので防音対策ができるという仕様です。
マンションで構造上床下に防振支脚を入れられない、高さを出せない環境などでは遮音シートがついた防音フローリングが一般的に使用される商品です。
床が上がらない事、コストを下げられるというメリットがありますが、緩衝材がふわふわするため、床が沈み込むような感触がデメリットと言えます。
床の防音の方法③防音を取るために床下に防音マットを敷く
防音は確保しなければいけない、でも構造上床は上げられない。防音フローリングはフワフワして嫌だし、選べる商品の種類が限られている。でもせっかくなら気に入った床材を貼って防音対策もしたいという方におすすめなのが、防音マット単体を利用するという方法です。
防音マット単体であれば好きな床材を選ぶ事が出来ます。アトピッコハウスの床遮音材わんぱく応援マットは合板フローリングとの組み合わせでLL40、無垢フローリング、コルク、クッションフロアとの組み合わせでLL45を取得できる商品です。
厚みは11㎜のマットのため、防振支脚で下地を作る必要もありません。また、圧縮したフェルトとゴムの二層構造のためフワフワしないということで好評な商品です。
遮音の試験性能報告書も完備しているため、マンションなどへの申請もしやすいです。
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まとめ
音の問題は大きなトラブルとなりかねません。
自分では気にしていなくても他の人の悩みの種となっている可能性もあります。リフォームができない賃貸でも床に遮音性能のあるマットを敷いたり、吸音性能のある壁材を貼ったりと様々対策はできます。
お互いに快適に過ごせる環境を作る努力はしていきたいですね。
アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は、床材との組合せで、最大L40の遮音性能を発揮します。リフォーム工事を伴う本格的な商品ですが、ラグのように、簡易的に敷いて防音対策することも可能です。
よくあるご質問
床の防音を取るのに効果的な方法は?
床の防音対策に効果的なのは基礎であるスラブに防振支脚を立てた二重床や防音フローリングがあります。ただし、防振支脚は高さが出ますし、防音フローリングはフワフワする歩行感を気持ちが悪いと考える方もいるようです。おすすめなのは床下に防音マットを敷き込む方法。わんぱく応援マットは高さを出さず防音が取れ、安定した歩行感で好評をいただいています。
遮音性能LLとLHの違いは何ですか?
遮音性能のLLは軽量衝撃音を表示し、LHは重量衝撃音を示します。軽量衝撃音はスリッパで歩く音やスプーンなどの軽い物を落とした時に生じる音、重量衝撃音は足音や、重量のあるものを落とした際の衝撃音を示します。わんぱく応援マットはLL40、LH50の遮音性能を取得した商品です。
L値やΔL値の防音試験を取れている商品を使えば必ず防音できる?
L値などの遮音性能はあくまで推定値となります。試験場と実際の家では、基礎の仕様や構造、梁や壁の有無、部屋の広さなど環境によって変わってくるためです。試験場と実際の家では環境は変わりますが、同等の防音性能があるという事で認識されています。
集合住宅で問題となる騒音にはどんなものがある?
足音や話し声、洗濯機や掃除機などの家電製品の稼働音、換気扇やテレビの音などがあります。また、ピアノなどの楽器やペットの鳴き声なども騒音とされます。
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