音を効果的に遮断する方法とは
自分が生活する家はくつろぐ空間ですが、近くにも別の人が生活をしていて生活をしていく上で音はつきものです。
他の家から聞こえてくる音も気になりますが、自分が立ててしまう音も気になりますよね。
特に集合住宅に住んでいると隣接して別の人々が生活しているため、余計に気を使います。
くつろぐ空間である家で自分のペースの中に騒音が入ってくることはストレスになりかねません。
騒音問題はこじれると裁判や事件に発展してしまうことも。
上手に防音をしながらストレスのない生活を送るための防音対策について考えてみたいと思います。
本記事では、工事を伴わない簡単な方法から、工事を伴う本格的な方法まで、「音を効果的に遮断する方法」をご紹介しています。
アトピッコハウスには、マンションリフォームの際活躍する床の防音材「床遮音材わんぱく応援マット」があります。
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目次
そもそも防音とは?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
防音は、音を遮断し、または吸収して音の伝達を防ぐことを指します。防音の目的は大きく2つあります。まず、自分が発する音を周囲に広がらせないこと。そして、周囲から発せられる音が自分に届かないようにすることです。
音を遮断する仕組みとは?
防音の基本的な仕組みには、遮音と吸音の2つの要素があります。
音を遮断する仕組み:吸音
発せられた音を吸収して反射を防ぎ、音の広がりを抑えます。ただし、吸収された音は通り抜けて外に出てしまう可能性があります。
音を遮断する仕組み:防音
発せられた音を遮断して外部に通さないようにします。ただし、室内で遮音材だけを使用すると、音が反射して室内で反響が生じることがあります。
音の種類にはどんなものがある?
音には様々な種類があります。赤ちゃんの泣き声や鳥のさえずりのような高い音、低い音、雷鳴や工事の音などの低い音など。
音の振動の繰り返しを周波数(Hz)と言い、1秒あたり何回振動するかで周波数が決まります。1秒間で1000回振動すれば1000Hzとなります。人間の可聴周波数は20~20000Hzと言われています。
大きい音は、音の強さが強いもので、ドラムの音や爆発音などがこれに該当します。
小さい音は、音の強さが弱いもので、ささやき声や風のそよぎなどがこれに該当します。
次に音を表す数値を解説します。音をあらわす単位はdB(デシベル)で、人が聞こえる範囲内で最も小さな音が0dBです。音の大きさは20 dBごとに10倍の差で表されます。
普通の会話であっても騒音となり得る?
一般的な会話の大きさは60dB程度であり、男性の話し声は500Hz、女性の話し声は1000Hz程度の高さです。
人がイライラする音は、1000~5000Hzの周波数を持つものであり、特に約4000Hz付近の音が耳障りと感じられると言います。4000Hzには、蝉の鳴き声、家電製品の電子音などが該当します。
しかし、普通の話し声が500Hz~1000Hzです。お酒が入っていてちょっと声が大きくなってしまったり、子供を叱る声が響く事も隣家にとっては騒音となり得ます。
防音対策をする際のポイント
音の特定をする
防音対策を行う前に、どのような音を遮音したいのか、目的を明確にする必要があります。足音が響く事が気になるのか、テレビの音を対策したいのか、楽器を演奏できるようにしたいのかなど、音が聞こえる場所や音の種類、そして音の大きさによって防音の対策方法が変わってきます。
管理人さんに相談する
騒音の元となっている方と直接話すのは難しいです。まずは管理人さんに相談をしてみるといいでしょう。管理人さんに相談することで、集合住宅の玄関口などに張り紙をしてもらったり、書面をポストに入れてもらうなどの処置をしてもらえます。
音を発している本人は気づいていないかもしれませんが、そういった注意喚起があれば生活を見なおすということもあり得ます。
管理組合に確認、申請する
防音効果を高めるための対策をするとしても、リフォームなど家の中を工事する際にはマンションの管理組合等には申請する必要があります。マンションで決められた遮音や防音の規定が定められていることがほとんどなのでその規定をクリアしなければ工事の許可が下りないためです。
マンションによって、フローリングはNG、床の張替えはカーペットのみなどの細かい規定がある場合があります。事前に確認するようにしましょう。
アトピッコハウスには、遮音性能L40の防音材「床の遮音材わんぱく応援マット」があり、管理組合に提出する「試験完了報告書」のご用意もあります。床材と組み合わせて遮音性能を確保する製品です。
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適切な商品の選択をする
適切な防音商品を選択することも重要です。子供の足音対策や外からの騒音対策、または楽器の音の対策など、具体的なニーズに合わせて商品を選ぶことが必要です。
音の問題はどんなところにあるのか
音の問題:近隣の生活音
生活の時間帯は人それぞれです。夜間など静かな時間帯にもさまざまな音が耳に入り、特に近隣の生活音は気になることがあります。仕事をする環境の整った場所である会社での仕事から、テレワークの増加により、家庭内での仕事中に外部からの騒音が仕事の妨げになることもあります。
当たり前のちょっとした生活音であっても気になって集中できなくなれば仕事もはかどらなくなってしまいますよね。
音の問題:他の家にどう感じられるか
近隣住民の話し声や生活音が聞こえるのなら、自分の家庭から発せられる音も隣人に聞こえてしまうということです。これが騒音トラブルに発展することもあります。
アトピッコハウスの「床遮音材わんぱく応援マット」は、マンションリフォームの際お使い頂く防音材です。最大L40の遮音性能を発揮します。
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防音対策にはどんな方法が有効?
外部からの音の伝達を防ぐために、壁に吸音材を貼ったり、窓を二重窓にする、床に防音対策を施すなどがあります。手軽にできる対策としては、壁から家具を離して配置する、隣家からの音が伝わりやすい場所に衣類の入ったタンスを置くなどでも音の伝わり方は変わってきます。
外からの騒音には窓を変えることが有効ですが、手軽な対策としては防音カーテンを使用する、壁に吸音ボードを貼るなどの方法もあります。
騒音を紛らわせる方法にはどんなものがある?
在宅勤務をされる方も増えましたが、自宅に環境が整っている方は少ないと思います。集中したいけど近隣や外、または家庭内の騒音により集中できないということもあります。そんな騒音を紛らわせる方法を調べてみました。
耳栓を使用する
音を遮断する方法で一番手軽なのは耳栓を使用することです。外部の騒音を遮断することができる。ただし、耳栓の遮音性能は製品によって異なるため、適切な耳栓を選択することが重要である。
ホワイトノイズを利用する
ホワイトノイズは幅広い周波数の音成分を含んだ音で、一般的には”ザー”と表現される音です。この特性から、他の騒音をかき消すのに効果的です。滝の音や水の流れる音を流すことも有効で、ホワイトノイズを流すことで入眠が早くなるという調査結果もあります。
滝の音は、水の量や落差が大きいほど効果的であり、砂嵐のような連続した音も同様の効果がありますが、低い音は壁や床、天井を伝って近隣に伝わりやすいため、音量には注意が必要です。
窓を開ける
市街地に住んでいる場合、窓を開けることで外部の騒音を和らげることができる。日中の街は多様な音が入り混じっているため、環境によっては音を紛らわせることができます。
ノイズキャンセリングヘッドフォンを使用する
ノイズキャンセリングヘッドフォンは、外部の騒音を打ち消すために逆の波形を生成する。周囲の音を効果的に遮断しますが、低周波や低域の音に対する効果は機種によって異なります。
遮音グッズを利用する
遮音パネルや遮音カーテンを使用することで、部屋の内外の騒音を遮断することができます。寝る際には特に、遮音グッズを使用することで快適な睡眠環境を作ることができます。
上記のような方法を組み合わせることで、大がかりな工事をせずに、さまざまな環境で騒音に対処することができます。
アトピッコハウスの防音材「床遮音材わんぱく応援マット」は、床下に敷き込んで防音対策出来ますが、工事を伴いますし、管理組合の許可が必要となります。
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防音効果のある素材で家をリフォームする
防音目的に応じて、さまざまな素材を使用した防音方法があります。例えば、気密性に優れた断熱材や防音ボード、足音の対策になる防音マットなどを敷き込むという対策があります。
テレワークが本格化したということであれば、外部の音をシャットアウトできる防音ブースを作ってしまうのも手かもしれません。
まとめ
音に関する正しい知識を持ち、適切な防音対策を行うことで、騒音によるトラブルは回避できます。自分の家庭からの音や周囲の騒音に気を配りながら、みんなが快適と思える静かな環境を作り出すことが重要なのだと思います。
階下への騒音を効果的な遮断する方法も、簡単な方法から、工事を伴う難易度の高いものまであります。工事を伴う場合は、専門の工事業者に依頼すれば、管理組合への手続きもやってもらえるので安心です。
床の防音材「床の遮音材わんぱく応援マット」は、工事を伴う製品です。本格的な防音対策をするときに活躍します。
よくあるご質問
足音を軽減させるにはどうしたらいいの?
足音など階下の方への対策には防音マットがおすすめです。床下に敷き込む事で音を軽減することができます。リフォーム工事が難しい場合は防音マットを既存の床の上に敷き重ねることで防音の対策ができます。わんぱく応援マットは合板フローリングと組み合わせてLL40を取得しています。
集合住宅で防音対策を取る必要があるのはなぜ?
集合住宅では、隣人との配慮や快適な生活環境の確保が重要です。壁や床を共有するため、隣人の生活音や足音が伝わりやすく、それにより生活の質が損なわれる可能性があります。防音対策を施すことで、お互いの配慮を示し、静かな環境を維持できます。また、法的規制や建築基準に適合するためにも、防音対策は重要です。わんぱく応援マットは公的機関での試験結果を書類でご用意しています。
防音が期待できる壁材ってどんなものがある?
薄いビニールクロスよりも空気を含む織物クロスや塗り壁の方が防音の可能性が高いです。
または吸音ボードや吸音パネルなどをはることも防音対策には有効です。
人の話し声は何dB?
一般的な会話は60dBで、乗用車の走行と同様程度の音の大きさになります。 ささやき声は30dBほどで、一般的な会話との差は1000倍ほどになるので普通の会話であっても騒音と感じられる可能性は否めません。
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