アトピッコハウス ブログ
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エコという名のエゴ2

2006/02/23
2018/05/24

断熱材についての相談を受けました。

医学界ではホウ酸は使われなくなってきているが、断熱材に使用していて問題はないのか。今は大丈夫ということだが、アスベストのように数年後に使用禁止になるようなことにならないか、心配している。

という、薬剤師さんからのお問合せでした。

へ~、ホウ酸って医学界ではそんなに危険視されているんだ、ということを教えてもらいました。

アトピッコハウスでは断熱材にポリエステルを採用しています。

必ずしもポリエステルが万能だとは思っていないのですが、ホウ酸の危険性も感じていたので、現時点ではベターな選択だろうと判断しました。

確かに、ポリエステルは化繊です。ここに抵抗があるのは事実。ウールやセルロースファイバーのほうが、自然系でユーザーへの印象も良いし、説明もし易い → 売りやすい。でも!ホウ酸が気になります

あーあ、売りやすい商品のほうが受けるんですけどね 馬鹿っていうか、学習してないっていうか‥。実際、建築業界でホウ酸の毒性を声高に唱えている人っていないんじゃないかな。

ホウ酸って、目の消毒などで家庭の医学的に使ってきているから、危険な物という認識ってないですよね。私もそれ程なかったのですが、今回の件で、調べてみたら、劇物に近いんだ、という印象を持ちました。

ホウ酸といえば「ゴキブリ団子」。玉ねぎと小麦粉で死ぬハズがないから、ホウ酸で死ぬんだろうな~、ぐらいに軽く考えていましたが、ゴキブリが死んでしまうような劇薬、と、どうして考えが及ばなかったのか、ちょっと反省しました。

乳幼児の最小致死量は2~5㌘、大人で15~20㌘になっており、幼児がホウ酸団子を一個食べてしまったら致死量を越えてしまうのです。また実際に誤食事件も起こっています。この致死量など、うちの犬はまず死にますね。良かった~、市販品のプラスティック容器に入っているホウ酸団子を使っていて 手作りのほうが確かに安いのですが、剥き出しが気になるし、以前、ホウ酸団子を手作りして気持ち悪くなったんですよね。

これって「植物から作られたハーブブレンド」という名称に誤魔化されてしまう、という現象と同じだと思うのです。主原料が何であろうと、製造の過程で非天然、反自然な製品になっているのですが、断熱材にも同じようなことが言えるのではないか、と相談者の方は危惧されていました。

環境配慮製品について説明する時グリーン購入法が引き合いに出されますが、この定義には、

環境を考慮して 必要性をよく考え 環境への負荷ができるだけ少ないものを選ぶ

とあります。「環境への負荷」という、曖昧ともとれる表現は、色々な解釈が可能だから、一人一人が、しっかりとした信念を持つことが、やっぱり大切なんだな、と教えていただくことが出来た、ご相談でした。

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