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食物アレルギーの「負荷試験」が保険適用に

2006/02/17
2021/03/16

2006年4月から適用される新たな診療報酬には、糖尿病などの生活習慣病予防や禁煙指導などが盛り込まれます。<2006年2月16日朝日新聞 朝刊他>

その中での朗報は「食物アレルギー負荷検査の保険適用」です。9歳未満対象、年2回まで、という制限がありますが、アレルギーの原因になる抗原に対する反応などを調べる検査料が設定され、負荷試験をやってくれる病院が増えることが期待できます。

これまでは、時間もかかりリスクも伴う検査であるにもかかわらず、検査料の設定がなかった為、病院は売り上げがなく、検査に積極的ではありませんでした。

食物アレルギーは除去よりも「解除」のほうが難しいのですが、なんとなく自然に食べ始める、というケースも少なくありません。検査が絶対ではありませんが、体への負担を少なくする為にも、上手に利用していきたい制度です。

また、アレルギー反応を起こさないように工夫した食事を、外来や入院の食事指導料の対象とし、評価する仕組みも新たに設けられました。今まで食事指導を熱心にしていた病院は、今まで以上な指導が、そして食事指導をしてくれる病院がもっと増得る可能性もありますね。

もう一つ、注目すべき点は「セカンドオピニオンの制度化」です。
患者が主治医以外の医師から助言を聞くことで治療方針の決定などに役立ちますが、情報提供の仕組みや費用が病院ごとにまちまちでした。今回の改正で、患者側の求めに応じてカルテや検査画像の写しを提供すれば、5千円の診療情報提供料が加算されることになりました。患者側は3割負担の場合で1500円の出費になりますが、制度化されたことで情報が得やすくなる、という側面があります。

言い出しにくかった、カルテの開示などが、これで少しハードルが下がるのではないでしょうか。漢方を始め、どの症状でも西洋医学以外の選択肢が増えています。新たな治療への門戸が広がってきました。また、検査には苦痛が伴うものが少なくありません。他の先生の意見も聞きたいけれど、また同じような検査をするのは、と躊躇する方が少なくなるといいですね。

高い税金を負担しているんです。制度を上手に活用したいですね。

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