珪藻土の壁にはどんなメリットがあるの?
バスマットや歯ブラシ立てなどの小物で人気の珪藻土。人気の秘密は珪藻土が持つ吸水性にあります。
水分をさーっと吸収する珪藻土。そのメカニズムは、珪藻土が持つたくさんの穴に水分や湿気を取り込み吸水するというものです。
建材では壁材としての珪藻土があり、こちらも余分な湿気を吸収してくれるというところで注目を集めています。
新築や戸建てだけでなく、マンションのリフォームなどでも人気の珪藻土塗り壁。
珪藻土壁とはどのような特徴があり、どんなメリットがあるのでしょうか。
アトピッコハウスには、「はいから小町」という珪藻土壁があり、調湿性能は、241gで、業界最高水準です。
▶漆喰の6倍調湿する珪藻土壁「はいから小町」の詳細は、こちら
目次
珪藻土と漆喰、壁材の特徴はどんな違いがある?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
元々塗り壁として使われてきたのは漆喰です。漆喰壁の歴史は長く、1300年ほど前から使用されてきたといわれています。変わって珪藻土はレンガや七輪の材料として昔から使われてきましたが、壁材としての歴史はわずか20年ほどです。
二つの壁材は原料がまず全く違います。
昔から使われてきた漆喰は消石灰が原料で、そこにワラや麻などの繊維質のつなぎ剤を入れて固めるもの。
消石灰のイメージとしては運動会の時などにグラウンドでラインひきとして使っていた白い粉です。
珪藻土は藻の化石が蓄積したものです。無数の穴を持ち調湿性能に優れています。
空気中の二酸化炭素に触れることでゆっくりと硬化していく漆喰に比べ、珪藻土はそのものでは固まることができません。そのため、珪藻土には何かしらの凝固剤が入っています。
珪藻土自体は自然素材ですが、凝固剤が何かにより珪藻土塗り壁の性能が変わってきます。
また、漆喰の方が下地作りに手間がかかることが多いので、珪藻土に比べると価格が高くなることが多いです。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、自然素材100%、固める成分もニガリやマグネシアといった自然素材で出来ています。
▶自然素材100%の珪藻土壁「はいから小町」の詳細は、こちら
珪藻土壁と漆喰壁は見た目にどんな違いがある?
塗り壁と言えばツルツルピカピカした壁を思い浮かべる方も多いでしょう。お寺やお城で使われてきた昔ながらの本漆喰は鏡のようにツルっとした仕上がりになります。対して珪藻土は骨材が大きいため、ザラザラとしたゆず肌の仕上がりとなります。
とはいえ、ぶつかって痛いような状態でもなく、陰影や表情が豊かに表現される、これは珪藻土ならではの質感になります。
珪藻土壁にするメリット・デメリットとは?
珪藻土壁にする大きなメリットは調湿性能です。自身が持つ無数の穴に余分な湿気を吸い込み、換気とともに外に吐き出します。そのメカニズムで、同様に消臭効果やホルムアルデヒドの吸着・分解も期待できます。
耐火性があり、万が一火事になった場合でも有害物質が発生しません。
また、光の当たり方で色々な表情が生まれるため楽しめますし、見た目にも高級感がありどんなインテリアにも合います。
逆にデメリットとしては金額が高くなること、気軽に水拭き掃除ができないことなどがあげられます。初期費用は高くなるかもしれませんが、メリットが多く長く使える珪藻土塗り壁はおすすめです。
珪藻土壁の注意点、素材をきちんと選ばないと後悔する
珪藻土壁には何かしらの凝固剤が含まれるとお伝えしました。珪藻土壁自体は自然素材ですが、商品によっては接着剤などを凝固剤として使っているというものもあります。珪藻土壁は調湿性能が高いことで人気ですが、凝固剤の成分によっては調湿をする穴をふさいでしまい、調湿機能が期待できないという商品もあるのです。
一言で珪藻土壁と言っても、原料によっては天然素材とは言えないものや、調湿効果が期待できないもの、ボロボロするものなどがあります。
せっかく珪藻土壁を採用するなら品質の良いものを選びたいですね。
アトピッコハウスの珪藻土壁「はいから小町」は凝固剤に天然素材を使っているため、穴をつぶさず調湿性能は漆喰の6倍、業界トップクラスです。
▶漆喰の6倍調湿、業界トップクラスの調湿性能「はいから小町」の詳細は、こちら
珪藻土壁紙って?
珪藻土壁紙とは珪藻土を使った壁紙のことです。珪藻土塗り壁を施工するとなると手間がかかる分、割高になります。珪藻土の壁はちょっとハードルが高いけど、珪藻土壁の良さを少しでも取り入れたいという方のために開発された商品です。
とはいってもクロスの上に薄く珪藻土を接着しているだけなので珪藻土塗り壁に比べれば調湿性能や消臭効果は劣りますが、ビニールクロスに比べれば性能はいいですし、塗り壁にするよりも工期を短縮することができます。
また、ビニールクロスが標準であることが多いため、塗り壁にする場合は左官職人さんを呼ばなければなりませんが、珪藻土クロスであればビニールクロスを施工するクロス職人さんが貼ることができますので塗り壁を選ぶよりもハードルが低くなります。
新築の家の壁を珪藻土にする材料費用、工事費用はどのくらい?
材料費はメーカーのホームページなどでも知ることができますが、施工費は職人さんによっても、家の造りによっても変わってきます。
職人さんとしても、使い慣れた材料の方が安心なので、知らない材料、使ったことのない材料を使う場合は施工費を高めに設定することがあります。
どの金額が適正とは言えませんが、アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町の場合、新築200㎡を施工した場合の材工目安は4,800円/㎡(税別)ほどとしています。
珪藻土壁にしたい人気の部屋とは?
塗り壁は壁だけではなく、天井にも塗れますし、新築だけでなく、リフォームでも使えます。
珪藻土を施工したいけど、全部の部屋は予算的にも難しい。そんな場合に優先的に施工したい部屋のおすすめをご案内します。
珪藻土壁に人気の部屋1:リビング
家族が長く過ごすリビングは、珪藻土にしたい部屋の上位です。お客様を通すこともあるリビング。見た目にも高級感がある珪藻土塗り壁はおすすめです。
珪藻土壁に人気の部屋2:寝室
質の良い睡眠は室内環境が影響しています。睡眠中は無防備になるため、調湿性能や消臭効果がある珪藻土を塗ることで快適な睡眠をとることができます。
珪藻土壁に人気の部屋3:トイレ
水回りには珪藻土は合わないと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、珪藻土塗り壁には消臭効果があるため、臭いが気になるトイレの壁に珪藻土を塗る方多いです。
珪藻土塗り壁って掃除とか補修って面倒なんじゃない?
珪藻土はザラザラしたゆず肌が特徴的な塗り壁です。珪藻土壁はボロボロするというイメージがあるかもしれません。それは凝固剤と珪藻土の品質によるものですので、強度の高い材料を選べば床にボロボロ落ちることはありませんし、割れることももちろんありません。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は硬く仕上がるのでボロボロしません。
▶硬く仕上がってボロボロしない珪藻土壁「はいから小町」の詳細は、こちら
ただ、粉を水で練ったものを塗り付け固めている壁材のため、水拭きはできません。そのため掃除やメンテナンスが面倒、難しいのではないかと考えられる方が多いです。
壁が汚れる理由としては静電気が起きることでホコリが吸い寄せられることが大きな理由です。珪藻土塗り壁はそもそも静電気が起きにくいのでほこりが付くことはありません。
普段のお手入れははたきやほうきなどで軽くはたくくらいでOKです。
ちょっとした汚れはきれいな消しゴムでこする。または漂白剤を薄めたものでたたいたり、サンドペーパーで削ったりと様々なメンテナンス方法があります。
日々の窓やドアの開け閉めだけでも少なからず家は揺れます。それによりひび割れが起こることもありますが、ほとんどは角の部分など目立たない場所です。
ひび割れや汚れを補修するとなるとちょこちょこ塗り直すことになりますが、一部のみを塗り直せば余計に目立ちますし、厚みが出ることでさらにひび割れが起こること可能性があります。
汚れも傷もなじんできますので気にして窮屈に過ごすよりもそんなもんかと気楽に付き合っていただければと思います。
珪藻土の壁を自分でDIYでリフォームすることはできる?
もちろん珪藻土の壁をDIYでリフォームすることは可能です。ただ、自然素材として販売されている珪藻土は粉で届くタイプがほとんどで、下地処理も必須です。
ホームセンターや通販では練り置きされていて開ければそのまま塗れるような手軽な
商品も販売されていますので、そういった商品に比べれば手間がかかります。
珪藻土の壁は石膏ボードかビニールクロス壁紙の上から、下地処理をすれば塗ることができます。しかし、それ以外の下地の場合や、カビている場合は剥がしたり適切な下地処理をしないといけないです。業者へのご相談をおすすめします。
壁をDIYで珪藻土にリフォームすれば費用は押さえられる?
単純に考えれば職人さんに支払う施工費がなくなるので、DIYで施工することで費用を抑えることはできます。
石膏ボードやビニールクロスなどの上から塗ることは比較的簡単ですが、既存の壁がそれ以外の場合や汚れ、カビが生えてしまっている場合は状態により適切な処理が必要な場合がありますので自己判断をするのは危険です。
誤った処理をしてしまうとやり直しになることも考えられます。そうなった場合、壁が落ちてきてしまうなどの危険性もありますし、やり直す際にさらに費用が掛かってしまう可能性もあります。
仕上げの塗りは楽しいですので、下地処理までをプロの方に依頼してみるというのも一つの方法だと思います。
珪藻土をDIYする際の手順とは
では珪藻土の壁をDIYで施工する場合どのような手順を計画しておけばいいのでしょうか。事前に施工する面積を図り、材料がどのくらいの量必要なのかを計算し、かくはん機やコテ、バケツなどの道具をそろえておきます。
一般的に、養生、パテ処理に一日、下地処理に一日、仕上げ材に一日という流れになります。
珪藻土壁のDIY1日目 掃除・家具の移動・養生
施工する部屋の家具を移動します。カーテンや電気なども外しておきます。汚れていると養生のテープがつかなかったり、仕上がりが汚くなってしまうので、きちんと掃除をしておくことも大切です。
家具を移動し、掃除をしたらマスキングテープやマスカーを使って養生をします。床はビニールシートを使うといいでしょう。コンセントは外し、エアコンは隙間のないようマスカーでピッタリ覆います。
ボードの継ぎ目(ジョイント)やビスの部分にパテ処理をしていきます。こちらの作業も大切で、パテ処理がしっかりできていないと仕上げた時に継ぎ目の部分が浮き出て見えてしまいます。
パテ処理後24時間の乾燥時間を置きます。
珪藻土壁のDIY2日目 下地作り
パテ処理をしたボードにローラーでシーラーを塗っていきます。シーラーは壁と珪藻土のくっつきを良くする調整剤となります。夏場2時間以上、冬場4時間以上時間をおいて乾かします。
新規ボード以外の場合は下地処理の方法が変わりますので、メーカーの施工要領書を確認しましょう。
珪藻土壁のDIY3日目 仕上げの珪藻土を壁に塗る
いよいよ仕上げ塗りとなります。追っかけ二度塗りが理想で、壁一面に一度塗りつけて、乾く前に仕上げの二度塗りをします。
珪藻土は骨材が大きいのでフラットにしようとコテをいじりすぎると骨材が引っ張られて穴が開いて仕上げが汚くなってしまいます。DIYではコテ跡を消すことは考えず、ある程度模様をつけながら均一に塗りつけられるようにしましょう。
仕上げの塗りつけの作業は楽しいです。家族で施工するなら子供さんの手形を残してみても楽しいですね。こんなに大きくなったなんて家族で笑えるのもDIYの醍醐味だと思います。
珪藻土の塗り方、初めてのDIY計画から施工までの記事はこちらのブログをご参考下さい
まとめ
珪藻土塗り壁には調湿性能や消臭効果、見た目の高級感など様々メリットがあります。メンテナンスも特別なお掃除も必要ありません。メリットの多い珪藻土塗り壁をぜひ検討してみてくださいね。
珪藻土壁というと、ボロボロするという印象を持たれている方もいらっしゃいますが、製品によっては、硬く仕上がってボロホボロしないものもあります。また、珪藻土壁は、調湿性能が高いという印象がありますが、こちらも、製品によって違うので、メーカーに確認されることをオススメします。
アトピッコハウスの珪藻土壁「はいから小町」は、硬く固まってボロボロしません。調湿性能は一般的な漆喰の6倍、業界トップクラスの性能です。
▶漆喰の6倍調湿し、ボロボロしない珪藻土壁「はいから小町」の詳細は、こちら
よくあるご質問
珪藻土塗り壁にするメリットって?
珪藻土の壁の大きなメリットは調湿性能です。室内の余分な湿気を吸い取ってくれます。また、乾燥した時期には吐き出し、室内の湿度環境を整えてくれます。また消臭効果も持っているのでニオイも吸い取ってくれます。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町の調湿性は業界トップクラスです。
珪藻土壁と漆喰壁違いはどんなところ?
漆喰は消石灰が原料で、珪藻土は藻の化石が蓄積したもので原料が違います。漆喰はつるっとした見た目ですが、珪藻土はザラザラしています。珪藻土は漆喰と違い自分で固まることができないので凝固剤が含まれますが、凝固剤によっては調湿性能を損なうものもあるので注意が必要です。アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町は凝固剤に天然素材を使っているので調湿性能を損ないません。
珪藻土壁と漆喰壁、どっちが高い?
新規ボードで考えた場合、珪藻土はシーラー処理で済みますが、漆喰はコテで丁寧に下地処理をする必要があり、下地作りに手間がかかるため漆喰の方が金額が高くなります。ただし、下地によっては珪藻土も下地処理が必要になる場合がありますので、新規ボード以外の場合は業者さんに確認をされることをおすすめします。
珪藻土壁材の塗り方、乾燥時間とは?
壁一面に一度下塗をし、乾く前に追っかけ二度塗りで仕上げる形となります。珪藻土塗り壁は骨材が大きいのでコテを細かく動かすと骨材を引っ張って穴が開いて仕上がりが汚くなってしまいます。そのためコテ跡を残しながら塗っていくことできれいに仕上がります。はいから小町は乾燥がゆっくりなので家具を入れるには一週間ほど乾燥が必要です。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。