無垢フローリングの柄、節や木目が均一でない理由。
日本の物づくりは優秀です、多分。
モノづくりニッポンは終了したという声も聞こえてきますが、
100円ショップでも、
このクオリティー!?と驚くのですから、
まだまだ捨てたものではありません。
サイズはもちろん、
色柄も均一。
ボタンがホツレていることも、
ボタンホールがないことも皆無だし、
もしあれば正規品と交換してくれます。
7-8年前に行ったラスベガスで、
シルクドソレイユのパーカーを購入しました。
有名なO(オー)に感激した私は、
自分の土産にとパーカーを購入しました。
そのパーカーは親指を出せる仕様になっていましたが、
なんと右側は穴が開いていません。
だから親指は片方しか出せないのです。
ま、こんなもんか~。
もしも日本製なら、
こんなこと、ないですよねぇ。
高級ブランドでないユニクロだって
縫製はしっかりしていますし、
色ムラも、サイズがちょっと違うということも考えられません。
そう、均一です。
私たちは均一に慣れ過ぎているかもしれません。
生まれてからずっと、
均一なものにだけ囲まれていました。
それはつまり、
人工物、大量生産品に囲まれているということなのです。
目次
無垢フローリングの色味が均一でない理由
暮らしの心地いいをみつけよう!
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。
フローリングに限らず、
壁やキッチンなどを選ぶとき、
インテリアコーディネーターさんに、
こんな風に質問されることが多いと思います。
どんな色柄がいいですか~?
間取りや構造は、
土地の形や耐震性、家族の動線など、
あらゆることを考えて決断していきますが、
フローリングや壁など内装材になると、
洋服選びのような質問に変わります。
内装材選びが一番楽しいと言われる、
理由ではありますが、
そもそも色柄だけで選ぶということは、
- 内装材には色柄以外には期待していない
- 内装材は洋服のように均一である
ことが前提になりますよね。
確かにビニールクロスやフローリングは、
柄がプリントされていたり、
着色することで色柄が均一になっています。
これが大量生産の特徴です。
でも無垢フローリングは、
印刷もされていないし、
着色されていない無垢フローリングも多い。
そうなると色は木材そのものの色だし、
節や木目が柄になります。
木材そのものの色とは、
黄色いスイカと赤いスイカの違いではなく、
赤くても真っ赤の時もあれば、
少し薄い時もある。
そんなイメージ。
ちょっと赤が白いからといって不良品とは言えないし、
真っ赤だからといって、
必ず甘いという保証でもない。
日本の野菜は、
海外の野菜と比較すると均一ですが、
それでも形や大きさ、色もバラバラ。
それが自然。
無垢フローリングも同じなのです。
無垢フローリングの色柄の正体
そもそも節とか木目って、
何かご存知ですか?
節は、枝の部分。
枝の数だけ節があることになりますが、
樹木は高く成長していくと、
下の方には枝がないですよね。
無節とは、
そういう下の部分だけを集めた
無垢フローリングですが、
節のない部分が3mぐらいないとフローリングにはできません。
それだけ大きくなる必要があり、
大きくなるためには時間が必要になるため、
お値段が高くなるのです。
木目とは、年輪や繊維です。
年輪は1年に1つづ増えていきます。
木目が細かい樹種は、
ゆっくり成長しますから、
フローリングにできるまで時間がかかり、高くなります。
幅の広い木目は成長が早い印。
成長が早いフローリングは、
柔らかく傷がつきやすいという欠点がありますが、
温かみを感じるという長所が人気です。
無垢フローリングの柄は、節と木目。
どちらも自然のものなので、
計算通りにはいきません。
モデルルームでみた無垢フローリングとイメージが違う!
ということもあるんです。
自然は金太郎飴のように均一には、
ならないことを、
私たちはそろそろ理解しないといけないですね。
無垢フローリングの家が少ないのは…
無垢フローリングは、
色柄が均一ではありません。
それはつまり、今見ているサンプルとも違うし、
見学したモデルルームとも、
少し違うかもしれない、ということ。
- サンプルと違う
- モデルルームと違う
- イメージと違う
こんな理由で、
クレームが入ることを建築会社は恐れます。
話し合いで収まらない場合、
自分たちで費用を負担して、
工事をし直さなければなりません。
新しく仕入れた無垢フローリングが、
同じ色柄とも限らない。
そんなリスクは背負えません。
だから日本の家づくりから、
どんどん無垢フローリングが消えていき、
大量生産され、
印刷され、着色された色柄が均一なフローリングが、
中心となっているのです。
均一がカッコ悪い!という価値観もあることを知って欲しい。
戦後の闇市から高度成長期を経て、
made in Japanの品質の高さが、
日本の地位を高めてきましたが、
私たちは生まれてから、
ずっと高品質で、均一な商品に囲まれてきました。
洋服はもちろん、
本来は不均一である野菜でさえ、
驚くほど均一です。
smapが歌った「世界に一つだけの花」は歌だけの世界で、
花屋に並んでいるバラは、
どれも均一に見えますが、
庭で育てている草花は、
高さはもちろん、
曲がっている子もいれば、下向いている子もいて、
均一には程遠い。
自分で育ててみれば、
均一にすることの大変さが、実感できます。
均一ならば、
重量計算も、袋詰めも楽ですが、
値段が上がるのなら、
多少デコボコしていても、私はいい。
野菜を均一にすることに、
一生懸命になるのなら、
安全性に力を入れてくれた方が嬉しい。
無垢フローリングも同じです。
均一にするために、
無節にするために、
大部分を捨ててしまうなんて、勿体ない!
- こんなに夏が暑く
- 竜巻が発生し
- 集中豪雨が頻発する現状を
変えることができるのは、自然。
私たち人間にできることは多くない。
できるとすれば、人口を減らすこと…。
日本は世界に類をみないほどの長寿。
せっかく長く生きるのなら、
自分たちができる工夫、
1つでも2つでもしていきたいですね。
もったいないから作りました
捨てる部分を活用して、
それでもいいという人に、
活用してもらいたい。
そんな気持ちで作った商品が、
モザイクecoウォール。
無節が良いという方のためにつくった商品の節がある捨てる部分。
それを活用して、
モザイクみたいに使っちゃおう!という壁材です。
両面テープでも、
施工ができるので、
DIYにも最適です!
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。