畳新調のタイミングと相場の目安
和室にお客様を泊める。和室で法事をする予定がある。
など、畳の部屋を急に使う必要が生じて慌てて点検してみたら、
思ったより畳にダメージが見つかったということがあるかもしれません。
慌てて畳を新調しようとしても、日数を要する畳は、簡単には交換ができません。
畳を張り替える場合、
年数や状態によっては、丸々交換をせず、表替えや裏返しで対応できる場合もあります。
畳を新調するタイミング、注文方法、など具体的にこの記事でご紹介いたします。
アトピッコハウスには、「ほんものたたみ」というオリジナルの畳がありますが、畳表、畳床、ヘリなど全て純国産です。メンテナンスや使用方法次第で、40年使える畳です。
目次
畳を新調するタイミング、見極めポイント
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの山田です。
畳は、「畳表」「畳床」「畳縁」の3つのパーツを組み合わせています。
表面を覆う「畳表」のみのダメージで、
年数が10年ほどの経過であれば、
畳表と縁を交換する、「表替え」で済ませることができます。
畳の表替えをするか新調するかで迷っていたら、
以下のポイントでチェックしてみましょう。
ポイント1. 畳の使用年数は、10年以内?
10年以内であれば表替えで済む場合があります。
表替えは、畳を新調するより値段を抑えられます。
ポイント2. 畳を踏んだ時に、凹みやぐにゃぐにゃした感触がある?
踏み込んだ際に、へこんでいる感触があれば畳床までダメージが出ている可能性があります。この場合、畳を新調する時期かもしれません。
ポイント3. カビ臭い?
表面のカビを除去しても、カビ臭さが収まらない場合、
内部まで浸透している可能性があります。年数が経っているのであれば、
畳を新調する時期と考えて良いと思います。
ポイント4. ダニが気になる?
目に見えないダニ。高湿度高温な状態を好みます。
畳の上に敷いたカーペットや布団からダニが繁殖することがあります。
ダニ刺されやアレルギーが気になるのであれば、畳を新調しダニ対策することが必要です。
アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、1年以上自然乾燥させたワラ床を使用しています。また、2,3年で効果がなくなる防虫シートではなく、天然の抗菌性を発揮する「麻シート」を使っています。
▶麻シートで防虫しているワラ床畳「ほんものたたみ」の詳細は、こちら
畳の新調と張り替えの違いとは?
畳は前述したように、3つのパーツで成り立っているので、
畳の症状によっては、畳を丸々新品に交換する必要がなく、
表替えや裏返しで対応できる場合もあります。
畳の芯部分の凹みやぼこぼこした感触など、違和感がないようであれば、
畳表と縁を交換する「表替え」で対応できます。
畳表替えと新調の違いは、畳床を交換するかどうかですが、
新調する場合は、採寸→畳制作→敷き込みと日数がかかります。
畳の新調に比べ表替えは、交換を一日で済ませることができ安く抑えることができるので、
お得です。
また、新畳から5年位であれば、
リバーシブルの表を裏返す対応も可能です。
表替え、裏返しともに6畳一間位であれば、一日で作業が済みます。
畳の新調費用の目安
畳の新調は、いくらぐらいの金額になるのか?
畳新調の目安をご紹介します。
◆畳新調の価格相場
畳新調1畳で、約10,000〜35,000円くらいとなります。
昔ながらの国産ワラ床、国産畳表は高級品となりつつあります。
素材によって価格は変動しますので、
ここからは、畳の種類をご説明します。
畳新調の種類
畳は、畳表・畳床・畳縁の3つで成り立っていますが、
それぞれ種類についてご紹介します。
畳表(たたみおもて)
畳表は、大きく分けて「い草」の表か、和紙や化学表に分けられます。
い草も国産品と、中国産に分けられ、産地や品質によって値段が変わります。
和紙や化学表は、掃除やメンテナンスがしやすい、アレルギー物質を使用していないなど付加価値のある素材です。
畳床(たたみどこ)
畳の芯部分です。
昔ながらのワラ床の他、現在は建材床や藁サンド床が主流です。
畳縁(たたみべり)
ヘリありと縁なし畳をえらべます。
ヘリなし、半畳サイズの畳が一般的に琉球畳と呼ばれています。
昔は、綿糸の黒色または茶色のヘリが主流でしたが、 現在では化学繊維で織られたものが主流となり色柄も豊富なバリエーションから選べオシャレなものが多いです。
アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、「へり」も国産で、「綿」の「オリジナル品」のご用意がありますが、化繊のへりに変更して頂くことも可能です。
◆中国産表で畳新調をする場合
中国産畳表の現状は、国産畳表より劣っているが工程管理の向上等で品質は良くなってきているので、根本的な違いはありません。価格は中国産のほうが安価です。
畳新調を中国産表でする場合、
国産畳表の7割程度の料金が相場です。
◆琉球畳で畳新調をする場合
ヘリなし、半畳畳を広く琉球畳と呼ぶことが多いですが、
本物の琉球畳は、「七島イ」(しちとうい)という植物を使った畳のことを指します。
半畳でヘリなし畳を多くは琉球畳と呼びますが、正確に言うと琉球畳風の畳となります。
本物の琉球畳の値段は、1枚(半畳)3万円以上が相場です。
七島イは大分県の限られた一部の地域でのみ栽培されている希少品のため、
非常に高価です。
畳を新調 自分でできるのか?
畳新調を安い値段で済ませたい場合、
業者に相談せず、自分でやることはできるのか?
答えは、畳の種類によります。
畳床、畳表からなる本当の畳の場合、張替えは難しいです。
張替えには、熟練の技術が必要ですし、
丸々交換する場合も、古畳の処分費用が必要です。
古畳は粗大ごみとして出すか、畳屋、リサイクル業者、不用品引き取り業者に依頼しなければなりません。
気軽にDIYで畳の新調はできないと言えます。
畳の処分を自分でできたとして、畳新調はdiyできるのか?
ホームセンターやネット通販を利用して安い畳を手に入れることができたとして、
やろうと思えば張替えはできるかもしれませんが、仕上がりが微妙だと残念ですね。
畳工事には、専門の道具や技術力が必要です。本格的な畳のdiyは不可能と言えるでしょう。
また、通販で販売している激安の畳は、品質や素材をよく確認しましょう。
江戸間や本間、マンションですとサイズが異なる場合もありますので、
サイズの採寸に自信がない場合は、難しいです。
通販やニトリなどのインテリア用品店でも、
畳は販売していますが、買えるのは置き畳やユニット畳、ゴザです。
置き畳は、フローリングの上に置くだけなので簡単に設置が可能です。
畳新調の日数、注文方法
畳新調の期間はどのくらい必要なのでしょう?
また、どこへどのように注文したらスムーズでしょうか?
<畳新調の日数>
採寸~敷き込みまで1週間ほど必要です。
古い畳は新しい畳が出来上がってから引き上げができるので、
作業期間中に畳のない状態が続くことはないです。
ご家庭での作業時間も比較的短く済むので、煩わしさはさほどないと思います。
注文は、畳屋に直接コンタクトをとることが早いですが、
カイン、コメリ、ビバホームなどのホームセンターでも、
畳新調、張替えは注文可能です。
店舗に行かずとも、ネット注文で支払いを済ませれば、
畳屋さんが実際に来て採寸から敷き込みまで工事を終わらせることができます。
畳屋さんとお付き合いできるようになると、ふすまや障子など、和室全体のリフォームも相談できて便利です。
周辺の畳屋さんがあるかどうかは、「くらしのマーケット」など検索サイトで探せます。
職人さんの顔写真も見れますし、口コミで雰囲気も確認でき安心です。
アトピッコハウスでは、4.5畳から注文を承っています。
状態にあわせて、表替えや裏返しでの対応も可能です。
いつもお付き合いのある畳屋さんをご紹介いたします。
▶ほんものたたみの資料をご希望の方は、こちらからご請求頂けます。
畳新調後の、お手入れ方法
せっかく新調した畳、大事に使いたいですね。
畳の掃除方法は、目に沿って掃除機かほうきがけで普段のお手入れはOKです。
天然素材のい草やワラ床の畳は、納品されてすぐは水分の多い状態です。
畳の上に、家具やカーペットを敷いて呼吸ができない状態にする。
閉めっぱなしにして、空気が滞っている状態にする。
湿度が高い梅雨時期に、部屋干しをするなど、畳にとって高温多湿な状態にすると、
カビが生える場合があります。
たとえカビが生えたとしても、消毒用エタノールで除去し乾燥させたら大丈夫です。
また、マンションや賃貸物件では難しいかもしれませんが、
半年か年に一回の天日干しが理想的です。
まとめ
新しい畳は、い草の香りがして、リラックス効果があります。
年を重ねても、メンテナンスをすることで、畳の寿命は伸ばせます。
畳の年数が20年経ってしまった、見た目がぼろぼろで新しくしたい、
畳の中身がへたっている場合は、新畳への交換がおすすめです。
アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、
国産のワラ床と減農薬のい草の、昔ながらの畳です。
ワラ床畳は、クッション性が違います。
ワラが呼吸をするので、建材床に比べると吸湿、保湿効果に優れています。また空気の層が厚いので断熱効果も期待できます。
昔ながらのワラ床、熊本産のい草表の畳は、アトピッコハウスにて販売をしています。
お気軽にご相談ください。
▶ほんものたたみの資料をご希望の方は、こちらからご請求頂けます。
よくあるご質問
畳の新調、1枚いくらになるのか?
畳の産地や素材によって、価格は変わります。国産い草、い草の本数が多い少ない、
畳表、畳床、畳縁のグレードによりますが、1枚(1畳)1万円~3万円位が相場です。アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、新畳で、1畳25,000円~となります。
畳一枚の値段はいくらか?
床と表のグレードによって変わりますが、標準の畳1畳で約10,000〜35,000円くらいとなります。置き畳の場合、一枚5,000円くらいで6~8畳分をセットで購入できる商品が多くあります。アトピッコハウスの「ほんものたたみ」の場合、8畳の部屋全て畳を新しくする場合、8畳の値段は20万円位です。表替えにする場合、8畳で12万円位になります。予算や使用頻度に合わせて、畳の種類を選びましょう。
畳の交換をしないとどうなる?
長年同じ畳を使うと、表面を覆うい草が日焼けで乾燥しササクレたり、ボロボロになります。内部の感触も変わり、畳独特のクッション性がなくなります。新畳から20~30年経過して、傷み具合や損傷が気になる。踏み心地に違和感を感じるようになったら、交換のタイミングかもしれません。
畳の寿命は何年?
アトピッコハウスの「ほんものたたみ」は、うまくメンテナンスすれば40年50年位使えます。湿気や水分、日当たりに気を使い、一年に一回は日干しするなど、湿気がこもらないようにする、汚れがついたらすぐにふき取るなど、メンテナンスして長持ちさせましょう。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。