漆喰を塗れる場所と、施工上の注意点
目次
漆喰が塗れる場所
漆喰とは何かというと、消石灰を素材として作った真っ白な塗り壁です。耐水性があるので、雨が当たる外壁にも使えますが、防水性がある訳ではないので、外部やお風呂、洗面所等の水がかりする場所への使用は注意が必要です。
また漆喰を塗る場所や下地の状態によっては、そもそも塗れなかったり、適切な下地処理をしないと、漆喰壁にできない場合があるので、塗る場所や下地の違いによる塗り方や、施工上の注意点などを解説したいと思います。
アトピッコハウスには「漆喰美人」という漆喰調に仕上がる塗り壁がありますが、こちらは、内装用です。消石灰ではなく、モンモリロナイトを原料としており、消臭性能が高い点に特徴があります。
・石膏ボードの上に漆喰を塗る
石膏ボードは、プラスターボードとも新規ボードとも言いますが、主に、新築などに使う場合は、新規ボードという言い方が一般的です。石膏ボードそのものをDIYで施工されることはないと思いますので、基本プロが工事してくれるものということになります。
サイズは、910mm×1,820mmが基本で、一般的な天井の高さが2,400mmあるので、貼り継いで、壁全面に貼ることとなります。また、石膏ボードの継ぎ目(ジョイント)には、メッシュテープといった継ぎ目用のテープを貼って、更には、その継ぎ目に、パテを詰めないとなりません。その作業を怠ると、ひび割れの原因となります。
その後、下地用の漆喰を重ね塗りします。クロスと比較すると手間がかかるので、費用が高くなるゆえんですね。
家に漆喰を塗る際、どんな効果を期待しているのかによって、漆喰製品の選択肢も変わってくると思いますが、部分的な漆喰を塗りたいという場合は、プロにお膳立てをして頂いたあと、DIY施工するということが多いと思います。
石膏ボードのジョイント処理まで済んでいれば、あとは、下塗り用の漆喰と、上塗り用の漆喰を塗れば、漆喰塗りは完成です。
・ビニールクロスの上から漆喰を塗る
ビニールクロスの上から漆喰を塗るケースとは、リフォーム工事だと思います。これは、比較的DIYもしやすいケースですが、この場合も、正しい下地処理が必要となりますので、注意が必要です。
ビニールクロスは、吸水性がないので、他の下地よりは工事しやすいですが、クロスの表面から見ただけでは分からないのですが、裏側の糊が剥がれていて、クロスが浮いていることがあるのです。すると、漆喰を塗り終わったあとで、漆喰が剥がれてくる可能性があります。
そこで、プロがビニールクロスの上に漆喰を塗る場合は、タッカーと呼ばれる建築用のホチキスを使って、クロスが剥がれないよう補強します。DIYで漆喰を塗る場合であっても、ぜひ、タッカー処理はお勧め致します。
その後は、汚れやホコリをとって、漆喰の下塗り、上塗りと進んでいけば、okです。
アトピッコハウスの漆喰美人も、ビニールクロスの上に直接塗れますが、適切な下地処理が必要です。
・合板の上から漆喰を塗る
漆喰は、合板の上にも塗れます。しかし、合板はアクが出る可能性が高いので、下塗り用の漆喰を塗ったあと、様子を見て、アクが浮いて来たら、下塗り用の漆喰を重ね塗りする必要があります。
そして、合板のアクが止まっていることが確認できたら、仕上げ用の漆喰を塗って完成です。ポイントは、アクの染み出しの確認と、アク止めです。多少難易度が高いですが、合板の施工までは、プロが完了させてくれていれば、DIYで工事出来ないわけではありません。
注意点としては、合板とクロスまたは、石膏ボードとのショイント部分には、メッシュテープを貼っても、パテ処理をしないとならないという点です。ジョイント部分を平滑にしておかないと、仕上がりの見た目が悪くなります。
アトピッコハウスには、下塗革命というアク止め効果の高い下塗り材があるので、下塗革命でアク止めするという方法があります。
・漆喰の上から漆喰を塗る
現状の漆喰壁の上に、漆喰を塗るのは、多少難易度が上がります。というのも、現状の漆喰壁の状態によっては、古い漆喰を剥がさないとならないからです。メーカーによって、施工方法は変わると思いますが、現状の漆喰の表面を触って、ボロボロと崩れてくるようなら、100%古い漆喰を剥がす必要があります。ただ、この古い漆喰を剥がす作業は、素人の方のDIYとしては、難易度は相当高くなりますので、お勧めできません。
やり方としては、霧吹き等で水をかけます。漆喰の成分は消石灰で耐久性のある素材ですが、傷んだものは剥がせます。古い漆喰を湿らせ、ふやけてきたら、スクレーパーと呼ばれるコテ(ヘラ)のような道具を使って、表面の古い漆喰をそぎ落とします。ホコリだらけになりますし、大変な作業です。
ただ、もし現状の古い漆喰壁の状態が良くて、ボロボロしないということであれば、漆喰壁の汚れやホコリをとってから、下塗用の漆喰をそのまま塗れる可能性があります。
もし、古い漆喰を剥がす必要がなければ、下塗り用の漆喰のあと、仕上げ用の漆喰を塗ったら、漆喰塗り作業は完了です。
アトピッコハウスの「下塗革命」は、アク止め効果が高く、状態のよい漆喰壁であれば、剥がさずに、直接塗り重ねることが出来る可能性があります。
・コンクリート面の上から漆喰を塗る
コンクリート面の上から漆喰を塗る場合も、現状のコンクリートの状態次第で漆喰を塗る手順が変わります。表面がボロボロするようであれば、しっかりした下地が現れるまでコンクリート表面を剥がす必要があります。その上で、下塗り用の漆喰、仕上げ用の漆喰を塗ればokです。
また現状のコンクリート面がとしっかりしていれば、汚れ等、漆喰の付着を阻害する要素を取り除けば、漆喰を塗れます。高圧洗浄機などを使うと比較的簡単に処理できますが、ほかに使う用途がなければ、金タワシ、金ブラシなどでこすってもよいと思います。
軽い汚れ程度なら、タワシでも良いかもしれませんが、下地の状態を整えることが、漆喰塗りを成功させるに当たって、重要な作業となります。
・ブロック塀の上から漆喰を塗る
ブロック塀の上に漆喰を塗る場合も、コンクリート面に漆喰を塗る場合と同様に、ブロック塀の表面を整える必要があります。表面がボロボロしている場合は削り落とす必要があります。
もし、現状のブロック塀表面の状態が良ければ、コンクリート面のときと同様に、高圧洗浄機を使ったり、金タワシ、金ブラシ等でこすって、下地を整えれば良いと思います。
必要な下地処理が終われば、あとは、下塗り用の漆喰と、仕上げ用の漆喰を塗って、しっくい壁は完成です。
・モルタル面や吹付塗装面の上から漆喰を塗る
モルタル面やペンキの吹き付け塗装面に漆喰を塗る場合も、コンクリート面や、ブロック塀と同様に、現状のモルタルの状態次第です。表面がボロボロするようであれば、現状のモルタルを剥がす必要があります。
もし、現状のモルタルの状態が良ければ、コンリート面、ブロック塀同様に、高圧洗浄機や、金タワシ、金ブラシなどを使って、漆喰を塗るモルタル面を整える必要があります。
そこまで完了したら、あとは、下塗り用の漆喰と、仕上げ用の漆喰を塗って完了です。
・土壁の上から漆喰を塗る
土壁の上に漆喰を塗る場合は、現状の漆喰の上に漆喰を塗るよりも難易度は上がります。というのも、古い土壁の場合、完全に下地を作り直さないと、漆喰が塗れないからです。
こちらは、プロに依頼する工事内容になりますね。
ただ、DIYしたい場合は、下地作りまでをプロに依頼して、漆喰塗りだけを、自分でやるというのは、ありだと思います。
砂壁や、繊維壁も同様で、表面がボロボロするようなら、剥がさないとならないので、こちらもプロに依頼する仕事ということになりますね。
漆喰が塗れない壁
壁に漆喰を塗る方法や、塗れる場所に関しては、これまでご説明した通りですが、壁でも塗れない場所がありますので、ご説明します。また、天井面への施工に関しては、別の注意がありますので、別途ご説明いたします。
・漆喰が付着しないサイディングの壁
サイディングというのは、家の外壁に貼る仕上げ材で、板状のものです。サイディング表面は、撥水性のあるコーティングがされていますから、その上に、漆喰を塗ることは出来ません。仮に漆喰を塗っても剥がれてきます。
もし、現状がサイディングの壁で、漆喰に模様替えしたいとい場合は、サイディングの上に、漆喰施工用の下地を作る必要があるので、あまり現実的ではない気がします。
・撥水性のある壁
シージングボードという外壁の下地材に使う素材がありますが、こちらも撥水性があるので、シージングボードの上に、直接漆喰を塗ることは出来ません。
もし、漆喰を塗って仕上げたいという場合は、漆喰塗り用の下地を作る必要がありますが、こちらも、プロに依頼する仕事になると思います。
・化粧合板などツルツルした面
化粧合板は、プリント合板などとも呼ばれますが、合板の表面に印刷されたシートが張られているので、撥水性があります。
そのため化粧合板の上にも、漆喰は塗れません。
もし仮に強引に塗っても、いずれ剥がれてきますので、漆喰塗り用の下地を作る必要があります。
簡単な方法としては、新規の石膏ボードなどを「重ね張り」することですね。
漆喰をタイルに塗る
表面がツルツルしているタイルは、漆喰塗りには適していません。ただし、メーカーによっては付着性の強い下塗り用の漆喰を用意しているので、まずは、下塗り用の漆喰を塗ったあと、仕上げ用の漆喰を塗れば、タイル面にも漆喰を塗ることは可能です。
注意したい点は、漆喰を塗りたい表面の汚れを除去することです。汚れは、漆喰の付着を阻害するので、なるべく綺麗に掃除しておくことです。
漆喰が、壁とか天井といった「壁面」に付着する原理は、壁面自体に目に見えない小さなデコボコがあるからです。そのデコボコに、漆喰が入り込み、固まる訳です。つまり、撥水加工とか、防汚加工など特殊な加工がしてあると、漆喰と壁が「手を結ぶ」ことが出来ず、結果、接着されない訳です。
漆喰に限らず、接着剤が接着するのも同じ理屈です。
漆喰を床に塗る
漆喰は耐久性があるので、もちろん床面にも塗ることが出来ます。ただ、最初から「硬く」仕上がる訳ではなく、徐々に硬くなり、最終的に「石灰石」になるので、施工直後から、最終的な強度を期待すると、希望と食い違うことになるかも知れません。
また漆喰が硬く仕上るといっても、コンクリートやモルタルとは違うので、ハードに使う床に塗ることは、あまりお勧めできません。
漆喰を板に塗る
漆喰は、下地さえ整えれば、板の上に塗ることも出来ます。必要なことは、漆喰を塗る表面をきれいに清掃し、その後、下塗り用の漆喰を塗って、その後、仕上げ用の漆喰を塗ることです。
汚れが付着していると、漆喰の付着を阻害します。それと、表面が綺麗すぎる木材表面よりも、表面がデコボコしている方が、漆喰は、よく付着します。これは、ものが接着される原理でしたね。
昆虫が、ビニールクロスや塗り壁の上を歩いている姿を見ることがあると思いますが、目には見えませんが、クロスや塗り壁の表面にも、デコボコがあり、そこに足を引っかけているわけです。
漆喰を木に塗る
木に漆喰を塗ることも、先ほどの板に漆喰を塗ることと同じです。漆喰を塗りたい木の下地の処理を適切に行えば、板張りの壁に漆喰を塗ることも可能です。少ない面積なら、DIYで、木に漆喰を塗ることも可能かも知れません。
ポイントは、塗りたい木材表面の下地処理です。それは、あまりツルツルした木よりも、多少、デコボコした木材の方が、漆喰は付着しやすく、剥がれにくいです。塗り方に特別なことはありません。ただ、漆喰のDIYは、準備と片付けを含めてDIYなので、それらの作業が楽しいと思えるか、苦痛と感じるかも比較の参考にされると良いと思います。
漆喰のDIY施工で、ありがちな失敗・解決策を解説を、ご参考ください。
漆喰を浴室に塗る
漆喰には、耐水性があるので、浴室にも使用できますが、常時、水がかかる場所には、使えません。つまり、風呂場の壁であれば、腰から下、つまり床から1m程度の高さまでは、タイル等にし、その上とか、天井に漆喰を塗るというイメージです。
ただ、最近の住宅の浴室は、ユニットバスが多いので、風呂場に漆喰を塗るケースは多くないと思います。昔風の風呂場であれば、腰の高さまでタイルとし、その上に漆喰を塗り、天井は、ヒノキなどの板張りにするというスタイルでしょうか?
腰の高さから上の水がバシャバシヤとかからない場所であれば、下地に応じて、下塗り用と仕上げ用の漆喰を塗れば、ステキな風呂場になると思います。
漆喰をツルツルした場所に塗る
漆喰が壁や天井などの壁面にくっつく理屈は、漆喰を塗りたい下地表面の目に見えないデコボコに下地用の漆喰が入り込み「手を結ぶ」からですから、表面がツルツルしたものは、塗れない可能性があります。
それでもあえて挑戦する場合は、少ない面積で試し、問題ないようなら、施工範囲を広げるのが良いと思います。
その場合の塗り方は、下地の汚れをとって、メーカーが指定する下塗り用の漆喰と、仕上げ用の漆喰を、順番に塗っていけば、OKです。
外壁に漆喰を塗る
漆喰は、耐水性がありますから、外壁にも塗れます。しかし、漆喰と呼ばれる部分は、壁表面の1mm程度のものなので、常時、雨が当たるとか、地面近くで、雨が跳ねて当たるといった部分は、剥がれくる可能性が高いです。
そこで、雨が跳ねて当たる場所には漆喰は塗らないといった配慮が必要です。外壁に漆喰を塗る場合、足場を組む必要があるので、プロに依頼する工事になりますから、プロの方が、キチンと分かっていて、アドバイスしてくれると思います。
漆喰を塗る難易度が高いもの
DIYが流行っていますから、漆喰もDIYに挑戦したいと考える方は増えています。しかし、屋根に漆喰を塗るとか、高い位置に漆喰を塗るのは危険が伴うので、慎重にされると良いと思います。
また、黒とかピンクとか、水色、若草色、オレンジ色、クリーム色、茶色といった色付きの漆喰の施工も色ムラの発生リスクが高くなりますので、DIYで漆喰を塗るのであれば、無難な「白」色から始めると良いと思います。また蔵の壁を補修するとか、漆喰壁にカビが生えているとか、DIYで漆喰を施工するには、難易度が高いものもあるので、ご紹介します。
アトピッコハウスの「漆喰美人」であれば、「夕顔」という商品が「白」です。
・新築の壁
新築の内壁全部となると、300平米も、400平米もあります。それを全部DIY施工するというのは、かなりの重労働です。また、一般の住宅でも、天井の高さは、2,400mmありますから、足場が必要です。
室内の工事であっても、プロは、馬(うま)と呼ばれる特殊な足場を使ったり、脚立に足場板をかけて、足場を作ってから工事をしますから、作業性がよくなりますが、素人の方がDIYで漆喰を塗る際に、プロ用の足場を用意することはないと思うので、脚立や椅子を使って、高い位置の作業をすることとなります。
また、新築の場合は、ほぼ100%、下地が新規の石膏ボードなので、ボードのジョイントに、メッシュテープを貼ったり、ボードをとめているビス表面の穴をパテで埋めたり、壁紙と混在する部分があったり、絵やエアコンをかける場所には、下地の合板などを入れたりするので、必要に応じてシーラー処理といった作業をしないとなりません。
こちらも少ない面積なら、DIYで漆喰を塗ることも可能かも知れませんが、石膏ボードの下地処理は、プロにお任せして、部分的にDIYに挑戦されると良いと思います。
・古い塗り壁
古い塗り壁は、ボロボロと崩れてくる可能性があるので、表面を触って、ボロボロするようなら、まず剥がす必要があります。しかし、この古い塗り壁を剥がす作業というのが、なかなかに難易度が高いのです。
やり方としては、霧吹きで水を噴霧し、剥がす予定の古い塗り壁を湿らせて、その後、スクレーパーというヘラを使って、表面をそぎ落としていきます。
漆喰が、キチンとしたものであれば、下地が露出するので、けずり落とす作業を実施すれば、OKです。ただ、すごい砂ぼこりが発生しますし、重労働です。
古い塗り壁を剥がす必要があるのであれば、プロに工事を依頼した方が良いですね。
そして、漆喰をDIYしたいなら、下地処理まで終わらせてもらって、その後、仕上げ塗りだけ挑戦されるのが良いと思います。
そのまま漆喰を塗れない場所
漆喰はアルカリ性が強いから、カビが生えている場所にも直接塗れて、防カビ効果もあるという方もいます。しかし、それは少々乱暴な気がします。
・カビが生えている壁への施工
現状の漆喰壁やビニールクロスにカビが生えている場合は、カビの除去を行った上で、漆喰を塗った方が良いと思います。カビの除去というと、カビキラーのような薬品をイメージされる場合もあると思いますが、消毒用のアルコール(エタノール)の方が安全性も高いし、効果的だし、施工面を汚さないので、お勧めしたいと思います。
また、ビニールクロスの裏側などは、結露でカビていて、クロス自体が浮いているということもあるので、剥がしてから、エタノールで消毒した方が良いと思います。
剥がし方は、クロス表面だけでなく、クロスの裏紙も丁寧に剥がすことです。カビでクロスが浮いている場合は、裏紙も一緒に浮いてるので、剥がすのは簡単です。
・ビニールクロスの天井への施工
ビニールクロスの上に漆喰を塗る場合、プロは、壁でも天井でも、タッカーという建築用のホチキスで、クロスが剥がれてこないよう対策をします。
またクロスが浮いている場合は、剥がしてから、漆喰をぬります。またプロが漆喰を塗る場合は、テコ圧(強く押さえつける)をしっかりかけて、壁に密着させます。
天井は、壁と違って、重力の影響を受けますので、クロスが浮いていると、漆喰の施工後、落下してくる危険性があります。プロが施工する場合は、剥がれてこないような塗り方をしますが、素人の方のDIYだと、天井の施工は、難しいと思います。
あと、出隅、入隅といった壁の周辺部の漆喰塗りは、専用の道具が必要となり、作業の難易度も上がります。
アトピッコハウスの「漆喰美人」も天井に塗れますが、施工の難易度は、他の漆喰と同じです。
漆喰か珪藻土か? その他の注意点
漆喰は、珪藻土の塗り壁と比較されることがありますが、漆喰と珪藻土では、見た目も性能も違います。もし、調湿性能を期待して漆喰を塗りたいということであれば、漆喰よりも珪藻土の方が希望に叶います。
また仕上がりの見た目に関しても、漆喰と珪藻土とでは、違いがあります。漆喰調のツルっとした仕上がりが希望であれば漆喰を選び、ツブツブとした立体感のある仕上がりが希望なら、珪藻土を選ぶべきです。
メンテナンス性に関しては、漆喰も珪藻土も似たようなものです。汚れや落書きは、種類によって消しゴムで消えたり、アクリルスポンジやサンドペーパー、漂白剤などで対処できます。
表面が劣化してきたら、重ね塗りも出来ますし、一旦剥がして塗り直すことも出来ます。最近は、和室、洋室の区別なく、自由に製品選択をされていますから、DIYするにしろ、プロに工事を依頼するにしろ、お好みの塗り壁を選ばれたら良いと思います。
アトピッコハウスには、漆喰調に仕上がる「漆喰美人」のほか、調湿性能の高い珪藻土塗り壁「はいから小町」という商品を含め、タイプの違う3種類の塗り壁を販売しています。漆喰か珪藻土かを迷われている方は、こちらのページをご参考ください。
まとめ
漆喰は屋内外に使えて、幅広く塗ることが出来ます。ただし、漆喰を塗る場所の下地状態に合わせて、相応しい下地処理が必要となります。適切な下地処理を怠ると、剥がれ、色むら、亀裂等、様々な問題が発生するので注意が必要です。
アトピッコハウスの漆喰調塗り壁「漆喰美人」は、漆喰調に仕上がる塗り壁ですが、原料に消石灰を使用していないので、原料の意味では漆喰ではありません。ただし、調湿性能は一般的な漆喰の2倍以上です。
よくあるご質問
漆喰美人は、屋外に使えますか?
いいえ、使えません。漆喰美人は、モンモリロナイトといった化粧品などにも使われる消臭性能の高い原料を使っています。内装用として開発した製品ですので、屋外とか外壁には使って頂けません。
調湿性能を期待しています。はいから小町の方が良いですか?
はい。漆喰美人の調湿性能は、漆喰の2倍程度ですが、珪藻土塗り壁「はいから小町」の調湿性能は、漆喰の6倍程度あります。JIS規格の測定で、241g/㎡/24hの調湿性能が確認できており、業界最高水準の調湿性能を誇っています。
漆喰美人の消臭性能とはどの程度でしょうか?
漆喰調塗り壁「漆喰美人」の消臭性能は、藻土塗り壁はいから小町の消臭性能よりも上です。珪藻土が苦手とする「油性」のニオイや、介護臭にも強く、消臭性能が衰えることもありません。消臭性能を期待される多くの方に指示頂いています。
漆喰美人は、DIY出来ますか?
はい、出来ます。漆喰美人は、プロ用の高性能製品ですが、DIYも可能です。ただし、最近は、DIY用の製品も出回っているので、それと比較すると、多少難易度が高くなります。DIY用の漆喰と、漆喰美人との違いは、粉で届くか、事前に練ってあるかと言った点のみです。
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