エコクロスとは?ビニールクロスとの違い・メリットデメリットを徹底比較!
エコクロスとは地球の環境にやさしい壁紙のことですが、定義はメーカーによって異なります。
体に優しい、風合いの良い素材の壁紙を使いたい。塗り壁にリフォームしたいけど、予算が合わない。でもビニールクロスはなんとなく使いたくない。
そんな需要もあり、各メーカーは、エコクロス、自然素材壁紙の商品開発をしています。
エコクロスは、ビニールクロスと比べるとどんなところが優れている壁紙なのでしょうか。
アトピッコハウスの「すっぴんクロス」は、本物の織物(布)クロスです。織物(反物)に裏打ちの紙を貼って、壁紙にしたものです。これも、エコクロスの一種になります。ナチュラルな風合いで高級感がありますが、一般住宅にお使い頂けます。
目次
エコクロスはどんなもの?

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
エコクロスの種類、素材、価格をビニールクロスと比較してみましょう。
- エコクロスとビニールクロスの原料を比較
- エコクロスとビニールクロスの価格を比較
- エコクロスのメリットデメリットとは
- エコクロスのメンテナンス方法とは
エコクロスとビニールクロスの原料を比較
現代の家では、ビニールクロスが一般的です。ビニールクロスの原料はどんなものなのかを解説をします。
ビニールクロスとは?
ポリ塩化ビニールを主原料とする壁紙のことです。加工性が高いので、凹凸のあるエンボス加工など、様々なパターンの物があるのが特徴です。
量産品なので、施工がしやすい、費用が抑えられるということで現在の住宅の90%以上にビニールクロスが採用されています。種類が豊富なこともメリットの一つですが、接着剤や原料に含まれる成分がシックハウスなどのアレルギー症状を引き起こす可能性があり、焼却時に有害物質を発生させるというデメリットがあります。
エコクロスとは?
天然素材が原料の壁紙です。代表的な原料は、紙やウッドチップ、織物、珪藻土です。具体的にどのような素材を使っているのか、ご紹介します。
1)珪藻土、漆喰クロス

珪藻土クロスは、天然素材である珪藻土を、漆喰クロスは漆喰を内装材として利用しやすい壁紙に加工した製品です。本物の塗り壁を塗った壁ほど優れた調湿性や消臭効果はありませんが、費用を抑えて塗り壁風の雰囲気を出したい場合におすすめです。
2)オレフィン壁紙
オレフィン壁紙はポリエチレン・ポリプロピレンといった合成樹脂が主原料で比較的ビニールクロスに近い見た目です。汚れに強く、水拭きできる特徴に加え、焼却時に塩化水素などの有毒ガスがほとんど発生しないので、環境にも優しい壁材です。塩化ビニールの使用を減らすために普及しており、「木質系」や「石目調」タイプもあります。
3)和紙壁紙

土佐和紙、京和紙、玉紙が代表的です。和紙は高級感があり、丈夫である点はメリットと言えます。ビニールクロスと違って、ジョイント部分は、カットせず重ねていきますので、独特の仕上がりとなります。玉紙は表面を樹脂でコーティングしているので、水をはじきます。そのため汚れやすい環境であるキッチン等の水廻りにも使用できます。
4)ケナフ壁紙
ケナフという草を主原料とする壁紙です。 ケナフは非常に生長が早く、大きく育って多くの繊維を収穫できるため、木材に代わる素材として注目されています。ケナフクロスは燃やしても有毒ガスを発生することはなく、埋めれば土に還るため、エコな素材として注目されています。
5)織物クロス

コットンや麻など天然素材の糸と糸を織り上げた織物に紙を裏打ちしている自然素材のクロスです。糸と糸の間に隙間があるため、通気性がよく、透湿性に優れています。高級感があり、ナチュラルな雰囲気になります。また、吸音性にも優れているため音楽部屋にリフォームする際にもおすすめです。
ひと昔前は、布クロスが普通に使われていた歴史があり、
昭和初期の布クロスを知っている人は、「シミが出る」と思っている方が多いです。
「シミが出る」原因である薬品処理を、アトピッコハウスの「すっぴんクロス」はしていませんので、シミが発生しません。
アトピッコハウスの織物クロス「すっぴんクロス」は、丈夫で耐久性に優れています。震災の際も、大きな損傷が出なかったという実績もあり、地震の多い日本の環境にもピッタリな壁紙です。
エコクロスとビニールクロスの価格を比較
ビニールクロスは多く流通していることと、施工が簡単なこともあり、比較的費用は安価です。
ビニールクロスに比べ、エコクロスは(エコクロスの単価)と工事費用(工事単価)の金額がやや高くなります。理由としては、原料と施工性です。
自然素材の壁紙は丁寧な施工が必要ですし、失敗したら補修が難しいというリスクがあるため、工事費用もビニールクロスに比べると高くなる傾向があります。
ビニールクロスしか施工したことがない業者の場合、エコクロスは、施工ができないと断られるケースもあります。
エコクロスを採用したい場合、業者選びが大きなポイントです。エコクロスの施工実績があるのか、HPや事前問い合わせでチェックし相談しましょう。

アトピッコハウスの「すっぴんクロス」は、織物(布)クロスなので、エコクロスの中では施工に神経を使います。それは、難しいという意味ではなく、丁寧な工事を必要とするということです。ビニールクロスのように水拭きが出来ないので、汚さないような注意が必要なのです。
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エコクロスをおすすめしたい!メリットとは?
エコクロスのメリット①安全性
自然素材の壁紙は化学物質が発生しません。自然のものなので触り心地もよく、お子さまやペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。また、火災時にビニールクロスが燃えると、ダイオキシンや塩化水素ガスなどの有害物質が発生し、これらを吸い込むことで中毒症状を起こす危険があり、火災による死亡原因の多くは、有毒ガスが占めていると言われています。エコクロスは天然素材を主成分としており、燃焼してもダイオキシンなどの有害物質を発生させません。
エコクロスのメリット②清潔性
自然素材が原料であるエコクロスは、表面に静電気が発生しにくいため、ホコリや花粉、アレルギー物質が吸着しにくいのも特徴です。掃除の手間が減り、空気中の汚れを軽減できます。
エコクロスのメリット③通気性
エコクロスは紙や織物、塗り壁といった自然素材が原料のため、通気性がよく、透湿性も持ちあわせています。ビニールクロスのように密閉された空間でないので、空気もよどみにくく、結露やカビの発生が抑えられます。
エコクロスのメリット④耐久性
自然素材の壁紙は強度があります。特に糸を追って作る布クロスは強度が高く、破れることはほとんどありません。また、ビニールクロスのように経年で黄ばんだり破れたりすることはなく、自然素材ならではの経年変化が美しく、長く使っていただける壁紙です。
すっぴんクロスはコットンや麻の素材を生かした織物壁紙で触り心地も強度も抜群です。
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エコクロスにもデメリットがあるの?
エコクロスのデメリット①拭き掃除ができない
エコクロスの素材は和紙やコットンなどの自然素材なので、ビニールクロスのように水拭きができません。色の濃いコーヒーやお醤油の汚れは、そのままにしておくと沈着してしまいますが、すぐに拭き取ればある程度はきれいになります。キッチンやトイレなど表面を頻繁に掃除したい場所にはビニールクロスを使用するという使い分けをするというのも一つの手です。
エコクロスのデメリット②施工技術が必要
エコクロスの施工には高い技術が必要です。製品が薄いため、下地処理が不十分だと下地の継ぎ目が浮き出たり、施工中にシワができるなどのトラブルが起こりやすくなります。そのため、実績のある施工業者に依頼することが重要です。また、施工には手間がかかり、範囲によっては工期や費用が増える場合もあります。作業が大変なうえ、傷や下地の継ぎ目が目立ちやすいというデメリットもあります。
エコクロスのデメリット③初期費用が高くなる
天然の和紙やコットンなどを素材としたエコクロスはそもそもの材料費用が高くなります。また、施工についても丁寧な施工が求められることで工期もかかるため、施工費用としても高くなります。ただ、数年でリフォームが必要になるビニールクロスに比べて、長く使えるエコクロスは、長い目で見ると高くはないと思います。
エコクロスは「扱いに少し気をつける必要がある素材」ですが、メリット面が圧倒的に多い壁紙ではないでしょうか。自然素材ならではの質感や、住む人の健康に配慮した性能は大きな魅力です。きちんと理解して使えば、長く快適に暮らせる壁材になります。
アトピッコハウスの「すっぴんクロス」も施工次第は難しくありません。エコクロスは、塗り壁よりも安く仕上がるので、ビニールクロスからの変更もハードルは低いと思います。
▶ビニールクロスからの変更も簡単な「すっぴんクロス」の詳細は、こちら
エコクロスとビニールクロスを部屋ごとに使い分けよう
キッチンやトイレや洗面所などの水回りは、汚れが気になるし、気軽にゴシゴシ掃除がしたい。
アレルギーがあるし、寝室は体に優しい素材を使いたい。
その場合、水回りには撥水性があり手入れしやすいビニールクロスを使い、生活する時間が長い居住スペースにはエコクロスを使うなど、部屋ごとポイントごとに使い分けることをおすすめします。
このように部屋ごとや目的にあわせた使い分けをすることで、壁紙別のメリットを生かし、デメリットを軽減できます。
また、予算内におさめてエコクロスを採用できる可能性が広がります。部屋ごとの使い分け、ポイント使いをおすすめします。
エコクロスのメンテナンス方法とは
当社では、織物でできた織物(布)壁紙を販売しています。
コットンや麻、レーヨンといった糸を織って作る壁紙で、お洋服と同じ素材のため、表面に濃いシミ汚れがついてしまった場合ゴシゴシと水拭きができません。
ですが、経年で目立たなくなるし、味わいがでるものです。劣化により塩ビの部分がボロボロはがれてくるビニールクロスのようなみすぼらしい感じにはならないのです。
また、静電気が発生しにくいので、ホコリ汚れがつきにくいというメリットもあります。そのため、黒ずみ汚れがつきにくいし、普段のお掃除は、ノーメンテンスでOK。意外と、お手入れは簡単です。
エコクロスには吸音性能もある
厚みがあり、空気を含むエコクロス、特に織物でできた壁紙は音の反響を抑えるため、防音室などへのリフォームの際にも適した壁紙です。繊維で作られた表面には細かな凹凸や隙間があり、空気の層が音の反射を抑えつつ音を拡散・吸収する働きがあります。そのため、ビニールクロスのように音が室内で跳ね返ることが少なく、テレビや会話の音が室内で響くことをやわらげます。特にリビングや寝室、書斎など、静かで落ち着いた雰囲気を求める場所のリフォームでは、織物クロスを採用することで音環境を改善しながら、インテリアの雰囲気に合わせて選べる点も、リフォームで人気の理由のひとつです。
まとめ
エコクロスは、自然素材を使用した環境にも人にもやさしい壁紙です。和紙・珪藻土・織物などが原料で、通気性や透湿性に優れ、ホコリや静電気がつきにくいといった特徴があります。ビニールクロスに比べると初期費用は高めですが、リフォーム後も経年変化を楽しみながら長く使えるのが魅力です。
一方で、水拭きができない・施工に技術が必要といった注意点もありますが、水回りにはビニールクロス、寝室やリビングにはエコクロス、といった適材適所で使い分けることで快適に暮らせます。
アトピッコハウスの「すっぴんクロス」は、コットンや麻を織り上げた布クロス。自然素材ならではの温もりと上質な風合いを持ちながら、耐久性にも優れています。
塗り壁よりもコストを抑えつつ、ナチュラルで高級感のある住まいづくりをしたい方におすすめです。
すっぴんクロスの最大の特徴は、丈夫だということ、少々のことでは破れません。また、ナチュラルな風合いで高級感がありますが、一般住宅にお使い頂けます。
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よくあるご質問
エコクロスの種類にはどんなものがある?
エコクロスとは、環境に優しい壁紙のことを指しますが、定義はメーカーによって異なります。燃えても有害物質を発生させない、耐久性が高いなどメリットが多く、近年注目されている人気の素材です。エコクロスの原料は、紙やウッドチップ、和紙、珪藻土、オレフィン樹脂など、様々です。 アトピッコハウスのエコクロス「すっぴんクロス」は、コットンや麻などの天然の糸が原料となります。丈夫で耐久性に優れて、透湿性の他、吸音性がある機能性に優れたクロスです。
布壁紙とは何ですか?
布壁紙とは、コットンや麻などの織物に紙を裏打ちしたクロスです。アトピッコハウスの布クロス「すっぴんクロス」は耐久性が高く、透湿性や通気性、吸音性に優れているところもメリットです。「すっぴんクロス」は、ニオイや成分に配慮した専用糊「こむぎちゃん」とセットで購入が可能です。
壁紙とエコカラットの違いは?
クロスと壁紙は結論から言うと同じものです。クロスというとビニールクロスを想像できますが、クロスは英語でいうと意味は「布」になります。壁紙というと、カラフルでデザイン性の高い壁紙や和紙クロスを想像できます。
エコクロスはリフォームにも使えるの?
エコクロスはリフォームにも最適な壁材で、通気性や調湿性が高く、結露やカビを防ぐ効果もあるため、リフォームで暮らしを改善したい方にもおすすめです。特に、寝室やリビング、子ども部屋など、長く過ごす空間の快適性アップを目的としたリフォームに向いています。リフォームのタイミングでエコクロスを選ぶことで、見た目も空気も心地よい空間を実現できます。
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