左官材は寒い季節が苦手
今年も残すところあと2週間を切りました。
しかし、そこまで冷え込んでいないのであまり実感は
わきませんよね。
昼間など日が差している時間、歩いていると
少し汗ばむくらいです。
ここ鎌倉でも薄手のジャンパーなどで過ごされる方を
多くお見掛けします。
私たちには過ごしやすいですが、左官材と呼ばれる
自然素材の塗り壁にとっては多少暖かくても冬は冬。
苦手な季節なのです。
左官とは
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
左官材は漆喰や珪藻土といった塗り壁材で、水や空気との
化学反応により固まる材料を指します。
基本的にはコテを使って左官職人さんが仕上げていく塗り壁です。
左官職人さんは昔は宮大工と並んで地位の高い職業でした。
高度成長期以降、日本の家づくりは簡単、早い、安い
ビニールクロスが普及したため、左官仕事は下火となってしまいました。
左官職人になるためには長い修行が必要
しかし、左官職人さんは一生修行といわれるくらい
奥の深い職業で、今でも一人前になるのに最低6年はかかるといわれています。
昔は漆喰などは石灰やスサなどの配合から左官職人さんが
行っていました。
現代では材料を一から配合して左官材を作ることは少なく
なってきましたが、粉状の左官材に水を入れて攪拌して
材料を作ることが通常です。
ホームセンターなどではDIY用の練ってある塗り壁材なども
ありますし、練ってなくても粉に水を入れて混ぜればいいだけでしょ、と
塗り壁の作業は難しくないと思われている方も
いらっしゃるかもしれませんが、そう簡単ではないのです。
左官材は繊細
先ほど、左官材は冬場が苦手と書きましたが、その理由は
左官材は温度や湿度に影響されるからです。
攪拌に使う水の温度もその日の天気や温度に合わせて
変えたり、水分量を調整する必要があります。
また、施工する際にも室温に気を使わなければなりません。
左官材は5℃以下の気温を苦手とします。
気温が低いと硬化に時間がかかり、色むらの原因に
なります。
特に濃い色の場合にむらが出やすいです。
色が濃く出る部分と薄く出る部分が混在してしまうので
仕上がりにも美しくありません。
また、白い粉が浮き上がってボロボロする白華現象が
起きる可能性があります。
繊細な左官材を扱いなれている左官職人さん
左官材はしっかりと乾燥させる必要があるため、
窓を開けて風を通してあげることが大切です。
しかし、寒さに弱い左官材、5℃以下にならないよう、
ジェットヒーターなどで温度は調整しながらの乾燥が必要となります。
寒い時期だから家づくりができないということではありませんし、
そんなことも言ってられません。
本物の左官材を知っている職人さんならば常識としてご存じですので
安心して任せられます。
また、材料のメーカーも施工要領に注意事項は載せているので
きちんと施工要領を守れば問題はありません。
プロに任せる意味がある
こういった理由からプロにお任せすることを推奨しているのです。
DIY施工も楽しいですが、美しく長持ちする壁を手に入れるには
シーズンや気温、湿度などをきちんと読んでくれる
職人さんに施工をお願いするということに意味があるということですね。
いかがでしたか
寒さが苦手な左官材。
冬場の施工にはいろいろと気遣いが必要となりますね。
しかし、きちんと施工要領を守って施工することで
ほとんどのリスクは防げます。
プロに任せる、ということには理由があるということですね。
アトピッコハウスでは塗り壁を3種ご用意しています。
比較的ムラになりにくいのがパーフェクトウォールです。
DIYはできない商品ですので必ずプロにご依頼くださいね。
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