マンションの床リフォームの注意点や費用例について
中古マンションを購入して内装を自分好みにリフォームされる方が増えています。新築戸建てのように土地も必要ないし、新築のマンションよりも相場が安く、その分設備や好きな内装にお金がかけられると人気です。
しかし、一般的にマンションリフォームの場合、集合住宅ならではの決まりがあることがほとんどです。マンションリフォームの際に知っておくべき注意点をご紹介します。
マンションの床をリフォームする場合、マンションの管理組合が指定する管理規約の「遮音性能」の確保が必要です。
アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」は、マンションの床をリフォームする際に活躍する「床の遮音材」です。
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目次
- 1 マンションの床をリフォームする際は防音を取る必要がある
- 2 畳やカーペットは遮音が取れる建材
- 3 マンションの床をフローリングに張替えリフォームするメリットとおすすめのフローリングは?
- 4 マンションリフォームでフローリングを採用する場合遮音を取る方法は?
- 5 マンションの床リフォームでかかる価格・費用例
- 6 マンションの床をリフォームする際の予算・相場とは
- 7 マンションの床をリフォームする際の床の種類別注意点
- 8 リフォームの注意点:マンションの床に床暖房が使われている場合
- 9 マンションで人気の床材タイルは遮音を取りにくい
- 10 マンションの床をdiyでリフォームできる?
- 11 遮音が取れる壁材とは?
- 12 ご近所さんとのお付き合い、声がけも重要
- 13 まとめ
- 14 よくあるご質問
- 15 無料で、資料・サンプル差し上げます
マンションの床をリフォームする際は防音を取る必要がある
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
中古のマンションを購入し、部屋をリフォームしたいと考えるとき、特に床のリフォームの場合、管理組合が規定している防音性能を確保した、防音対策が必須となりますので事前の確認が必要です。マンションは、共同住宅なので、他の住人の方にご迷惑にならないように配慮することでお互いにストレスにならないような環境を整えていくということですね。
マンションの管理組合という組織は、「住民」を代表する組織ということになります。マンション全体は、そこに住む人の共有財産ですが、自分が勝手にして良い「占有部分」と、他の住人に了解もらわないとならない「共有部分」に分かれ、共用部分に影響を与えるリフォーム等をやりたいという場合は、住民を代表する管理組合の許可を受けないとならない訳です。
ですので、マンションのリフォームを考えたときには手順としてまず、管理規定の確認と、管理組合への許可が必須になるというわけです。
管理組合は、理事長をはじめ、理事で構成されていて、住民持ち回りで、数年置きに変わっていきます。判断基準は、「管理規約」ということになりますが、運用するのは、人間なので、理事や理事長の人柄とか、過去のリフォーム実績等で、各マンション管理組合で判断が違ったりします。
マンションの部屋は、自分のものであっても、それは自分の家の「壁の中」だけの話しであって、壁や、床といった「共有部分」は、勝手に変更したりいじることが出来ないので注意が必要です。例えば、室内の家具やキッチンなどの設備は自分で選んで設置することができますが、床下のコンクリートなどは共有部分となるため、リフォームの際にフローリングで仕上げようとした時に、コンクリートまで釘を打てないことがほとんどです。
また、マンションの遮音規定では、床をリフォームしようとすると、管理規約となっている防音性能を確保して、リフォームしないとならないことになっています。では、どんな防音性能が必要かというと、LLで表現される軽量床衝撃音と、LHで表現される重量床衝撃音の性能が必要ということになります。
あまり普及していませんが、最近では、Δ(デルタ)で表現されることもありますが、リフォームが必要になるマンションが建設された当時は、LLとか、LHといった性能表示が一般的だったので、いまだに、LLとかLHで表現する人が多いです。
LL、LHの後には45や40などの数字が組み合わされ、数字が小さいほど遮音性能が高いことを意味します。L40等級の場合遠くでかすかに聞こえる程度、L45等級の場合は聞こえるが意識することはあまりない程度となり、一般的にはL45の等級を取っているところが多いです。
アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」の遮音性能は、LL40、LH50です。
畳やカーペットは遮音が取れる建材
中古マンションは床材がカーペットだったり、畳の和室であることが多いと思います。
カーペットも畳も空気を多く含み、表面が柔らかく足音や物を落とした音を吸収してくれ階下に音が伝わりにくく、保温性も高く、また、転倒した時にも危険性が少ない床材として多く使われてきました。
しかし、時代は変わり、床材の種類も増え、掃除のしやすさやインテリアとの兼ね合いなどから畳やカーペットよりもフローリングを好む方が増えてきました。遮音が取れるやわらかい床材から硬いフローリングへの張替えリフォームの場合、当然音の伝わり方は変わってきますので、先ほどのマンションの遮音等級をクリアする方法をとらなければならなくなるというわけです。
マンションの床をフローリングに張替えリフォームするメリットとおすすめのフローリングは?
人気のフローリングですが、フローリングに張替えるメリットとはどのようなところがあるのでしょうか。
一言でフローリングといっても天然木を切り出した無垢フローリングと、表面に無垢フローリングを1㎜~2㎜で薄くスライスしたものを合板に張り付けた複合フローリング(積層フローリング)があります。
天然木を切り出した無垢フローリングのほうが希少なので相場として値段が高いですが、一度施工すればほぼメンテナンスは不要で、長持ちします。
複合フローリングのように薄いスライスが載っている場合その部分にキズをつけてしまった場合、表面が削れて中の合板部分がむき出しとなってしまいますが、無垢フローリングの場合は一枚板なので表面が削れたとしてもなじんで目立ちません。
また無垢フローリングの場合、天然木なので湿気を吸放出するという特徴があります。余分な湿気を吸ったり吐いたりして室内空間を気持ちよく整えてくれるというわけです。ですので夏場の湿気が高い時期でもべたべたすることはなく、冬場にはヒヤッとしないという特徴を持っています。
初期費用としては価格が高いかもしれませんが、マンションの床をフローリングに張替えるならメリットの多い無垢材フローリングがおすすめです。
全室に無垢フローリングを使用するのが難しい場合、リビングや寝室だけでも使いたいですね。
アトピッコハウスの「わんぱく応援マット」は、無垢フローリングとの組合せで、L45等級、合板フローリングとの組合せで、L40等級です。
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マンションリフォームでフローリングを採用する場合遮音を取る方法は?
床材をフローリングに張替える場合には管理組合規定の遮音を取る必要があります。その方法とはどのような種類があるのかご紹介します。
二重床にしてリフォームする工法
防振ゴムのついた支柱で床を支える置き床工法という方法があります。この工法は床スラブの上に専用の支柱を立てて、その上に床下地材を載せ、さらにフローリングなどの床材を重ね張り仕上げを行う方法です。床下に空間を作ることで音の伝わりを和らげることができ、また給排水管やガス管を通すことができるため水回りの移動がしやすいというところがあります。反面、空間の分高さが出ること、材料費用、施工費用ともに上がるというデメリットがあります。
遮音フローリングを使用してリフォームする工法
床下の構造に余裕がないマンションでの床リフォームで重宝がられているのが遮音性能付きフローリング工法。遮音を取るためのクッション(緩衝材)とフローリングが一体化しているので高さの問題もクリアでき、費用も抑えることができます。遮音も確保できているので、管理組合への許可も取りやすく、費用も抑えられるので使用しやすい工法と言えますが、遮音を取るための緩衝材がふわふわするため、気持ちが悪いと感じられる方が多いようです。
遮音マットを使用してリフォームする工法
遮音マット単体を使用するという工法もあります。二重床ほど厚みはなく、遮音フローリングほどふわふわしない、わんぱく応援マットは11㎜の厚みで、複合フローリングと組み合わせてLL40、無垢フローリングではLL45の遮音試験を通っています。管理組合へ提出できる試験報告書も完備していておすすめです。
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マンションの床リフォームでかかる価格・費用例
マンションの床リフォームにかかる一般的な費用についてご紹介します。
マンション床リフォームの材料費用
費用は選ぶフローリングの種類によってもそれこそピンからキリまであり、無垢フローリングのほうが複合フローリングよりも材料費用はかかりますが、無垢フローリングの中でも、パインや杉など成長の早い針葉樹よりも、ゆっくりと時間をかけて育っていく、メープルやチェリー、オークなどの広葉樹のほうが費用が高くなります。
マンションのリフォームの場合、遮音を取る必要があるため、遮音材や床材を安定させるための捨て貼り合板なども必要となってきます。遮音性能付きの遮音フローリングはフローリングと遮音材が一体型となるため費用を抑えられる場合があります。
マンション床リフォームの施工費用
置床工法にするのか、遮音フローリングにするのか遮音にはマットを使用するのかなど工法や内容によって施工費用は変わります。既存の床をどうするのか、下地の交換が必要なのか、マンションの管理組合規約と、マンションの構造によっても変わってくるので工事業者さんに確認が必要です。
マンション床リフォームの処分費用
畳などの既存の床を撤去するなど、リフォームをはじめ工事にはたくさんの廃棄物が出ます。産業廃棄物となり、地域で定められた方法で廃棄する必要があります。工事業者さんがまとめて対応してくれますが、費用としては数万円、廃棄するゴミの量や内容によっても変わるためトラブルにならないためにも事前の確認が必要です。
マンション床リフォームの諸経費用
マンションであれば、各部屋まで建材を運んでもらう場合の代金や、エレベーターや階段などの共有部分を行き来する際に傷を付けないように養生する必要があります。また、一部屋のみのリフォーム等、家具の移動を依頼する場合にはその費用も掛かりますので事前に見積もりしてもらい、確認、注意が必要です。
マンションの床をリフォームする際の予算・相場とは
マンションの床をリフォームする際の費用は現状の床の状態や工法により、相場は変わってきます。わんぱく応援マットは1箱1畳分で12,000円。8畳分だと96,000円(税別)となります。
さらに仕上げに使用する床材、施工費用などがかかってきます。無垢フローリングで仕上げる場合安い材料であっても8畳分のフローリングの張替えで12万円ほど。
施工費用は施工業者によって変わってきます。合板フローリングの施工に慣れた業者に無垢フローリングを依頼すれば高くなるので、自然素材の施工に慣れた工事業者さんに施工を依頼する方が、施工費用を抑えられ施工の不具合も抑えられます。
マンションの床をリフォームする際の床の種類別注意点
マンションの床のリフォーム:畳からフローリングへの張り替え
中古マンションのほとんどに和室が設置されており、畳をリフォームして和室から洋室にしたいというのは多いご要望だと思います。普通の畳は厚みが55㎜~60mmほどありますが、マンションで使用されるフローリングのほとんどは12㎜程。畳とフローリングの高さの差が40㎜~50㎜程度出るので、畳からフローリングに交換する場合は遮音以外に捨て貼り合板などを重ね張りすることで高さの調整が必要です。
マンションの床のリフォーム:カーペットからフローリングへの張り替え
カーペットは厚み15㎜程度と薄いです。そのため、畳とは逆に床下に厚みが足りない場合があります。遮音を取りつつ、フローリングにするとなると高さが出てしまい、既存のドアなどの建具の高さを削ったりして調整をしなければならない場合もあり注意が必要です。
リフォームの注意点:マンションの床に床暖房が使われている場合
床暖房付きの床材をリフォームする場合、既存の床暖房を生かして施工をすることはとても難しいです。既存の床を撤去したときに床暖房もはがれ壊れてしまうことがほとんどのため一般的には床暖房も交換することになります。
マンションで人気の床材タイルは遮音を取りにくい
マンションリフォームでフローリングに次いで近年人気が高い床材がタイルです。石目調など高級な印象があるということで、洗面所やキッチンはもちろん、リビングや廊下などにも人気の床材です。
しかし、硬質のタイルは厚みも薄く、フローリングよりも音が響きやすく遮音を取ることが難しいのです。タイルには目地部分があり、弾力のある遮音マットや遮音シートと組み合わせた場合、目地部分に荷重がかかった際に割れてしまうケースもあり、遮音を取りながらタイルで仕上げるというのは実現が難しい選択肢と言えます。
マンションの床をdiyでリフォームできる?
床工事をDIYで行うのはなかなかハードルが高い作業です。床を剥がすという作業はホコリやゴミが大量に出ますし、管理組合への許可も自分で取らなくてはいけません。水回りの配管などを誤って傷付けてしまうと大変なことになります。
もし、床のイメージを変更してみたいという場合は、既存の床を剥がさずに、タイルカーペットなどを貼ってみる方法もおすすめです。
100均でも手に入るリメイクシートは色柄も選べて低価格で楽しめます。上から貼るだけなので失敗することもないです。
遮音が取れる壁材とは?
マンションリフォームで壁材に規定があるという話はあまり聞きませんが、音が響きにくい、遮音ができる壁材もあるので全体のリフォームなら床だけでなく壁にも遮音のできるものを検討してみてもいいかもしれません。
例えば、織物クロス。糸を織った布でできているので壁に布を張っているような形です。ビニールクロスよりも厚みがありますし、織り目に空気を含むので吸音しやすいのです。もちろん天井にも使えます。
ご近所さんとのお付き合い、声がけも重要
マンションの床リフォームの場合、階下への防音対策を考えないとならないのは、当然として、通常は、左右両隣の隣家と、直下の家と、その左右のお宅、合計5件の了解をとらないとならないというケースが多いと思います。
注意していても、工事中にも騒音や振動などが生じますし、工事業者の出入りなどでもご迷惑をおかけする可能性もあります。騒音トラブルにならないようご挨拶は必須ですね。
それは、いくらマンション管理組合の防音性能を守っていますよと、言っても、「お互い様」ですから、気持ちよく暮らすためには、影響(迷惑)を与えてしまう隣家、階下の方の了解をとっておくと、摩擦が緩和されるからです。
管理組合で規定している防音性能を確保したとしても、現在床がカーペットであれば、フローリングに変更すれば、きっとカーペットの時よりもうるさくなるはずです。そこを緩和するためには、日ごろから人間関係を構築しておくことが大切です。一言、挨拶を交わすだけでも印象は変わってくるはずです。
まとめ
マンションで床をリフォームする場合は、防音対策を考えた「防音リフォーム」が必須です。管理組合が規定する防音性能を担保した工事内容とし、隣家、階下のお宅の許可もとって、管理組合の許可をとって、それから工事の実施ということになります。
大変そうに見えますが、防音リフォームを依頼する工事業者の方が、手続きを代行してくれますので、安心してご相談されると良いと思います。
アトピッコハウスには、最大L40の遮音性能を発揮する床遮音材「わんぱく応援マット」があります。
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よくあるご質問
わんぱく応援マットのメリットって?
遮音が取れる商品はたくさんありますが、音を吸収する目的のため、フワフワする商品が多いのが事実です。わんぱく応援マットは圧縮したフェルトとゴムの二層構造でしっかりとした素材が特徴のため、踏み込んでもフワフワ感を感じにくい床を実現できます。
遮音規定って何?
床のリフォームの際に、これだけの遮音性能を確保してくださいねというマンションごとの規定になります。遮音規定はL値で示し、L値は、JIS(日本工業規格)にもとづく方法で実験室で測定したデータから実際の現場での遮音性能を推定したものとなります。アトピッコハウスの床遮音材わんぱく応援マットは試験完了報告書を完備しています。
マンションにフローリング貼った場合何年持つ?
床材の種類によっても変わってきますが、一枚板である無垢フローリンの場合は一度施工すれば張替えの必要はないと考えます。傷なども目立ちにくいですし、一枚板なので痛みにくいです。接着剤で固めた集成材の表面に薄いプリント材を貼った合板フローリングは接着剤の劣化などにより張替えが必要になることが多いです。
床を無垢フローリングにするメリットって?
調湿する建材のため、余分な湿気を吸放出してくれるという特徴、傷や汚れが目立ちにくく、お掃除が楽というメリットもあります。天然の木を伐りだしているので冬場にもヒヤッとせず、夏場のベタベタ感もありません。
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