下請け、公共工事という単語の持つ力
甚大な台風被害が多かった令和元年。
話題にはなっていませんでしたが、
初の自衛隊出動となった鎌倉も、
色々な被害がありました。
被害が小さくても、
日常生活に支障が出ることは同じ。
自然豊かで、
斜面の多い鎌倉は、
まだまだ公共工事の力に頼らざるを得ない箇所が
多くあるのです。
目次
公共工事の印象が変わりました
いつかは使いたい自然素材ではなく
いつもの自然素材メーカーへ。
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。
年末になると道路工事が増え、
渋滞が発生し、迷惑だなと感じますが、
工事が終われば道路が綺麗になって、
移動もスムーズです。
私自身も忘れていましたが、
公共工事は、
自分以外の誰かのため、ではなくて、
私も含めたみんなのため
なんですよね。
私の間違った認識が変わったのは、
アトピッコハウスの裏側斜面を、
より安全に補強をしていただいた公共工事。
公共工事期間中の3か月は、
ちょっと不便なこともありましたが、
たくさんの気付きをいただいた3か月でした。
はじまりは役所から
2年ほど前に資材置き場の相談があり、
新春に具体的な話がありました。
ここまでは役所が担当し、
その後、工事を請け負った建築会社の方が、
挨拶にいらっしゃいました。
資材置き場や、
工事車両、水道水の確保など、
なるほど当社と詰めることが
細かくあることを知りました。
また1年前に同様の工事が近隣であり、
なかなかの騒音に苦しんだので、
なんとか対策はできないものかと
相談もさせていただきました。
日常業務時間は耐えるとしても、
各種セミナーを開催しています。
セミナーやワークショップ開催時間に
あの騒音があるのは厳しいと正直にお伝えしたところ、
ちょっと考えますと
言っていただいたんです。
下請けですと紹介されて驚いた
しばらくしてから、
建築会社の方と、
下請けさんと一緒に、
工事方法について説明にいらっしゃいました。
音について検討していただき、
1年前よりも音が小さくなる工事方法を
提案してくださいました。
当然ながら詳細は理解できなかったのですが(笑)
私が驚いたのは、
元請会社が
こちらが下請けの〇〇です。
と紹介したこと。
注文住宅の世界では、
下請け、という単語を建て主様向けには、
使わない流れになっています。
それは下請け=手抜き、というような印象を
連想させるからなのですが、
建築の世界は、
1社だけで完結できる工事は少なく、
様々な職種の方が絡みます。
だから下請けを使わないことは、ないんです。
下請けが必ずしも悪でも、ないのですが、
世間体を気にして、
協力業者という表現をしています。
でも公共工事では、
元気に明るく、キッパリと下請けと紹介されて、
やっぱり公共工事かぁって
内心思っていたのです。
ところが…。
下請けという単語に込められた気持ちが大事
アトピッコハウス裏斜面の公共工事は、
元請さんは監督者で、
実際の作業は下請けさんが担当。
アトピッコハウスとの窓口は、
元請さん中心ですが、
作業されている方々も、
下請けの管理職の方も爽やかな方々ばかりで、
気持ちのいいお付き合いができました。
元請監督に伝えたことも下請けさんに必ず伝わり、
そして監督が不在の時も、
滞りなく進んでいき、
連携プレーが素晴らしいのです。
自社大工とですら、
連携ができていない建築会社が多い中、
下請けとも打ち合わせができていることに
感動しておりました、私。
結局は下請けという単語を
どういう気持ちで使っているのかが重要で、
協力会社という単語だけすり替えても
意味がないのですよね。
アトピッコハウスの裏斜面の公共工事を担当してくれた元請さんに伺ったところ、
下請けさんとはチームで動いていて、
各社それぞれ得意な工事内容が違って、
元請けになったり、下請けになったりという関係性なのだとか。
そして監督さんが若かったこともあり、
下請けさんに教えてもらうという姿勢も
大きく関係していたのかもしれません。
公共工事は私も含めたみんなのため
下請けや、公共工事という単語から、
談合や、手抜き工事などのイメージが強くて、
すっかり忘れていましたが、
そもそも日常生活がより良くなるために、
税金を使って整備をする公共工事。
嫌な想いを先行させない方が、良いのかも。
がしかし最初にやってきた役所の方は、
ステレオタイプだったし、
別の公共工事関係で、
近隣を動いていた建築会社は、
いわゆる公共工事を担当している方というイメージと
違わない対応ではありました。
となると最終的には「人」ということですが、
これは公共工事に限らず、
注文住宅も、建築以外も同様です。
そうならば公共工事や下請けという単語に、
振り回されることなく、
フラットな気持ちで対応できるようにしたいですし、
対人関係は、鏡と言われています。
100%でないにせよ、
自分が発信していることで、
勝手に不機嫌になっているのかも…。
そんなことを気付かせていただいた公共工事でした。
注文住宅やりフォームで、
下請けを100%使わないということはありません。
チェックポイントは、
下請けの有無、ではなく、
下請けとどういう人間関係を築けているのか。
そして建て主側も知識を増やし、
人生経験を積んでいけば、
間違った会社と契約することは、まずありません。
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