布クロスは優れもの
ご自宅の壁の素材が何か?すぐに答えられますか。
恥ずかしながら私は建築業界に携わるまで
自分の家の壁の素材なんて考えたこともなかったです。
現在はほとんどの家の壁がビニールクロスで
その需要は9割以上を占めていると言います。
私たちの生活に身近なビニールクロス。
しかし、ビニールクロスにはデメリットもあるため
近年自然素材の布クロスの人気が高まってきています。
布クロスの優れた魅力について考えたいと思います。
布クロスって?
自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。
現在ではクロスといえばビニールクロスを指すほど
ビニールクロスが浸透しています。
もともとはクロス=Clothという英語で布を意味する言葉で、
クロスは布クロスを指したものでした。
日本古来の漆喰や珪藻土などの土壁文化から
海外からクロス文化が入ってきたことにより
広く使われるようになりました。
布クロスは自然素材なので通気性が良く調湿もしてくれます。
ビニールクロスが主流になったわけ
日本では戦後、復興や東京オリンピックのホテル建設をはじめとする
高度成長期の建築ラッシュを迎えます。
団地型集合住宅の住まいが増え、とにかく大量に画一的な
部屋を作る必要が出てきました。
多種多様な柄を早く、安く、大量に生産できるビニールクロスが
主流となったのはこのころです。
ビニールクロスはビニールであるため通気性がありません。
そのため部屋に湿気がこもりやすいことや、静電気を帯びやすいので汚れを引き寄せてしまうなどのデメリットがあります。
また、接着剤から揮発する化学物質によりシックハウスを引き起こす
可能性が懸念されています。
布クロスのメリット 強さ
布クロスはビニールクロスに比べとにかく強度があります。
アトピッコハウスのクロスの資料をお手にされた方は
ご存知かと思いますが、ビニールクロス、布クロスそれぞれの
小さなクロスを付けています。
ビニールクロス、布クロスの強度を確かめてもらうためです。
ビニールクロスはふにゃっとして力を入れなくても破れてしまうのに比べ、
布クロスは手では到底破れない強さがあります。
実はこの小さな布を切り貼りしているのも私たちスタッフです。
実際のクロスをカッターで小さくカットして資料に添付しています。
ビニールクロスは何枚も重ねてさくーっと切れますが、
布クロスは切るのに力がいります。
何枚も重ねてなんて切れないですし、糸が一本分つながっているだけで
手で切り離すことはできないほどの強度です。
サンプルづくりには悪戦苦闘させられる布クロスですが、
その強度を身をもって知ることができました。
布クロスのメリット 豪華さ
糸を織って作った布クロスはその重厚感や上品さから
結婚式場やホテルなど、格式高い施設では
今も愛用されています。
織りあげているため立体感があり、光との相性も良いです。
光の当たり方や見る角度による表情の変化も楽しめます。
完成時が一番美しく、そこから劣化していくビニールクロスに比べ、
布クロスは強度があるためものをひっかけても
そう簡単にほつれたり破れたりしません。
ついてしまった汚れも年数とともに周りに馴染んでいくので
気になりません。
布クロスのデメリット
布クロスはビニールクロスのように大量生産ができません。
糸を織って作っているため原料が高い上、生産の手間ひまがかかるため
材料費自体が高くなります。
また丁寧な施工が必要なため、施工にも手間と時間がかかります。
結果、ビニールクロスで仕上げるよりは高くなってしまいます。
しかし、耐久性が高いこと、リフォームをする必要がないことなど
長い目で見ればビニールクロスよりも安くなるのです。
いかがでしたか
布クロスはとにかく強度があります。
また自然素材特有の通気性も気持ちの良い環境づくりを
手伝ってくれます。
材料費、工事費共にビニールクロスに比べると高くなりますが、
汚れも目立たないし、強いので一度施工すればリフォームの必要もありません。
丈夫で長持ちする安心の布クロスを家づくりの選択肢に
ご検討いただければ嬉しいなと思います。
アトピッコハウスでは30色の布クロスすっぴんクロスを
扱っております。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。