リノベーション相見積の落とし穴

価格は、購入するかどうかの判断基準になります。

野菜や日用品であれば
繰り返し購入することで、
お店や商品の相場がわかってきます。

でも今の時代、
同じジャンルの商品であっても、
金額には大きく差があります。
例えば、水。

80円/500mlで購入できる水もあれば、

300円/500ｍｌの水もあります。
こうなると
何が相場で、何がお値打ち品なのか、
わからなくなってきます。

自分の中での適正価格を持っていないと
買い物１つするのも大変になっていきます。

相見積を推奨するリノベーション

いつかは使いたい自然素材ではなく
いつもの自然素材メーカーへ。
アトピッコハウス(株)　ごとうひろ美です。

毎日利用する生鮮食品や日用品は、
価格の安い、高いが自分の中でつかめてきますが、
一生に一度の家づくりは、相場探しが難しい。

だから相見積を取りましょう！

という発想になるのですが、
実は、相見積を3社以上とっている人の方が
クレーム相談が多いという実態があるのです。

相見積をして一番安い会社を選ぶ

地域の相場を知るという意味で
複数社から見積もりを取るのは一理あります。

でも一番安い会社を選ぶための
相見積もりであれば、

それはクレームに繋がりやすくなるのは
当然かもしれません。
安い高いには、それぞれ理由があります。

野菜だって少し痛んでいれば安く提供されます。

安い理由を明確にすることなく、
金額だけで判断するのは、危険なのです。

相見積の落とし穴の１つが数字

野菜であっても
産地や生産者等々で同じ野菜でも金額が変わるように、
リノベーションは、
工事の方法、工事する人によっても大きく変わります。

工事の方法は素人にはわかり難いですから、
日数や人件費に注目しやすくなりますが、

日数が多ければ、見積もりは高くなります。
人数が少ない方が、
見積りは安くなります。

でも少ない人数で丁寧な仕事ができるのか、

そもそも何が丁寧な仕事で、
丁寧に工事をしてくれることで、
自分にとって、どういうメリットがあるのか。

それをリノベーション初心者が
見積りという数字だけで判断するのは、

すごく難しいのです。

やみくもに相見積をしても失敗する

見積りの出し方に法的な決まりはありません。

各社の自由に見積もりを出すことができますから、
書式がバラバラの見積もりを比較するということは、
結局、金額で比較するしかなくなります。

安い会社を探すための見積もりをすればするほど、
そのリノベーションは失敗に終わるのです。

そもそもリノベーションは、
新築以上に、手法が異なります。

それは表面だけ美しくすればいいのか、
これから何十年も暮らせる家にするのか。

ここが違うだけで、工事の仕方が大きく変わります。

表面だけ仕上げればいいと考えれば工事は5日で終わります。
でも、ずっと暮らしてもらいたいという想いで、
見積りを作れば10日という提示になり、
総額が高くなる。

つまり何も考えずに
見積り依頼をして、
金額だけを比較して選ぶから、

リノベーションが失敗してしまうのです。

質問してくれる建築会社をみつける

とはいえ具体的なイメージをもって
リノベーションをスタートさせる方は多くありません。

ほとんどの場合、
中古住宅を買ったから、傷んできたからという
現実的な理由で相見積を取り始めます。

その場所での日常を
具体的に、明確に描ける方は少数派。

ただ満足しているリノベーション経験者は、

工事を進める過程で増えてきた情報を、
自分たちで咀嚼し、
何がベターな選択なのかが、
わかってきていた方々なのです。

病院にいくシチュエーションをイメージしてみてください。

いつ頃から咳がありますか？
咳は、コンコンですか、ゴホゴホですか？
熱はまだないんですね。

などなど色々と聞いてきてくれます。
なんとなく風邪かな

という素人判断で終わらせず、
適切な治療を模索してくれますが、
リノベーションも同じです。

専門家が質問してくれることで
具体的なイメージがまとまってくる。

そしていけてる専門家は、
その質問が適切で、無駄がありません。
専門家とのやりとりの中で、

自分にあった、
しかも適正価格の建築会社をみつけられれば、
リノベーションは、もう成功したと言っても過言ではありません。

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