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塗り壁材と冬の関係

塗り壁材と冬の関係

2017/12/08
2021/12/02

今年も残すところ3週間ですね。

今日の鎌倉はこの冬一番の冷え込みだそうです。
そんなアトピッコハウスには、今日も絶えず塗り壁材についての
お問合せが寄せられます。

寒い暑い関係なく、家づくりは進みます。

でも自然素材は、季節に大きく影響されます。
冬の木は縮むし、夏の木は膨張する。

だからこそ、その季節に合った各メーカーの施工方法を
守りながら、施工しなければなりません。

寒くなる冬、塗り壁の施工は難しくなります。
リスクも高くなります。

今回は冬の塗り壁材の施工についてお話します。

何故冬が苦手なの?

塗り壁材と冬の関係

自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウスの小倉です。

塗り壁材は冬が苦手です。

理由は、塗り壁材は気温と湿度に大きく影響されるからです。

湿度と温度に影響されやすい塗り壁材は、施工する時期によって、
仕上がりが大きく変わります。

湿度と温度は乾燥時間に大きく影響します。
冬場の塗り壁の施工は、その乾燥時間が長くなり、
様々なトラブル現象が出てきます。

どんな現象が起きるのか?

冬の塗り壁材の施工で起こる現象は、白華現象です。

施工後、乾燥に長く時間がかかり、進まないと色粉が偏り、
色ムラのようになってしまいます。

せっかく仕上げても色ムラが起きてしまっては、
見た目は美しくなく、満足度も下がってしまいますね。

冬場の左官作業の対処方

とにかく室温を下げ過ぎない事です。
室温5℃以上を保つことが必要です。

もちろん暖房等で暖をとり室内温度を上げる事も
出来るのですが、実際大切な事は、室内空気を動かして、
壁面内にある水分を飛ばして、乾燥させる必要があるのです。

その方法として人工的に空気を動かすことのできる「扇風機」が
現場でも多く使われています。

室内に強制的な空気の流れを作りだし、ベストな乾燥時間を作ります。

何もしなくても塗り壁材は固まりますが、その塗り壁材に合った
乾燥時間というのがあります。

早すぎず、遅すぎずといったところでしょうか。

それには扇風機はお勧めです。

それでも白華してしまったら

塗り直すしかありませんが、
ここで気を付けないといけないのは、
同じ冬場に施工するのであれば、塗り直しても
同じ状況が起きるという事です。

なので、室温、風の動きを調整しながらの施工が必要です。

どうしても難しい場合は、季節をずらして改めて施工する
といった事も考えても良いかもしれません。

塗り壁の施工に向いている季節

実際のところ、施工に向いている季節というのは、
5月~9月ごろまでです。

気候が安定して、人が生活しやすい季節ですね。

この時期は塗り壁材にとってもとても相性が良い季節です。
施工面でも安定した施工ができ、仕上がりも各メーカーが
こう仕上げてもらいたいという仕上がりに出来る季節です。

もちろん各メーカーの基本施工を守って施工する事が大切ですが。

いかがでしたか

これから寒くなるとは言え、最近では新年度に合わせて
家づくりをされる方も多いです。

塗り壁の施工に向いている時期、向いていない時期を選んで
家づくりという訳にもいきません。

真冬の寒い時期でも工事は進みます。

白華などの色ムラが起きないようにする一番は、
各メーカーの基本施工方法を守る事です。

そして、本来ならば、自然素材の塗り壁材は己自身で固まる素材です。
でも、それが出来なくなってしまう季節に施工するのならば、
それなりに手をかけてあげなければならないという事ですね。

アトピッコハウスでは、自然素材の塗り壁三姉妹を揃えています。
もちろん冬場の施工は手をかけてあげなくてはいけませんが、
呼吸をする塗り壁材は生活を心地良いものにしてくれます。

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