塗り壁材と冬の関係
今年も残すところ3週間ですね。
今日の鎌倉はこの冬一番の冷え込みだそうです。
そんなアトピッコハウスには、今日も絶えず塗り壁材についての
お問合せが寄せられます。
寒い暑い関係なく、家づくりは進みます。
でも自然素材は、季節に大きく影響されます。
冬の木は縮むし、夏の木は膨張する。
だからこそ、その季節に合った各メーカーの施工方法を
守りながら、施工しなければなりません。
寒くなる冬、塗り壁の施工は難しくなります。
リスクも高くなります。
今回は冬の塗り壁材の施工についてお話します。
何故冬が苦手なの?
自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウスの小倉です。
塗り壁材は冬が苦手です。
理由は、塗り壁材は気温と湿度に大きく影響されるからです。
湿度と温度に影響されやすい塗り壁材は、施工する時期によって、
仕上がりが大きく変わります。
湿度と温度は乾燥時間に大きく影響します。
冬場の塗り壁の施工は、その乾燥時間が長くなり、
様々なトラブル現象が出てきます。
どんな現象が起きるのか?
冬の塗り壁材の施工で起こる現象は、白華現象です。
施工後、乾燥に長く時間がかかり、進まないと色粉が偏り、
色ムラのようになってしまいます。
せっかく仕上げても色ムラが起きてしまっては、
見た目は美しくなく、満足度も下がってしまいますね。
冬場の左官作業の対処方
とにかく室温を下げ過ぎない事です。
室温5℃以上を保つことが必要です。
もちろん暖房等で暖をとり室内温度を上げる事も
出来るのですが、実際大切な事は、室内空気を動かして、
壁面内にある水分を飛ばして、乾燥させる必要があるのです。
その方法として人工的に空気を動かすことのできる「扇風機」が
現場でも多く使われています。
室内に強制的な空気の流れを作りだし、ベストな乾燥時間を作ります。
何もしなくても塗り壁材は固まりますが、その塗り壁材に合った
乾燥時間というのがあります。
早すぎず、遅すぎずといったところでしょうか。
それには扇風機はお勧めです。
それでも白華してしまったら
塗り直すしかありませんが、
ここで気を付けないといけないのは、
同じ冬場に施工するのであれば、塗り直しても
同じ状況が起きるという事です。
なので、室温、風の動きを調整しながらの施工が必要です。
どうしても難しい場合は、季節をずらして改めて施工する
といった事も考えても良いかもしれません。
塗り壁の施工に向いている季節
実際のところ、施工に向いている季節というのは、
5月~9月ごろまでです。
気候が安定して、人が生活しやすい季節ですね。
この時期は塗り壁材にとってもとても相性が良い季節です。
施工面でも安定した施工ができ、仕上がりも各メーカーが
こう仕上げてもらいたいという仕上がりに出来る季節です。
もちろん各メーカーの基本施工を守って施工する事が大切ですが。
いかがでしたか
これから寒くなるとは言え、最近では新年度に合わせて
家づくりをされる方も多いです。
塗り壁の施工に向いている時期、向いていない時期を選んで
家づくりという訳にもいきません。
真冬の寒い時期でも工事は進みます。
白華などの色ムラが起きないようにする一番は、
各メーカーの基本施工方法を守る事です。
そして、本来ならば、自然素材の塗り壁材は己自身で固まる素材です。
でも、それが出来なくなってしまう季節に施工するのならば、
それなりに手をかけてあげなければならないという事ですね。
アトピッコハウスでは、自然素材の塗り壁三姉妹を揃えています。
もちろん冬場の施工は手をかけてあげなくてはいけませんが、
呼吸をする塗り壁材は生活を心地良いものにしてくれます。
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