ハウスメーカーで無垢フローリング(無垢床材)を指定する方法
目次
- 1 無垢フローリングとは
- 2 フローリングには様々な種類がある
- 3 無垢フローリング(無垢床材) どうやって作るの?
- 4 無垢フローリング(無垢床材) が高い理由と、それぞれの特徴。
- 5 無垢フローリング(無垢床材) と無垢風フローリングの違い
- 6 もう一つの複合(合板)フローリングについて解説します
- 7 ハウスメーカーで無垢フローリング(無垢床材) を標準仕様にしているところは、ほぼない。
- 8 無垢フローリング(無垢床材) の家で暮らすために契約前に仕様を決めることがベスト
- 9 無垢フローリング(無垢床材) の予算、確保してますか?
- 10 それでも見積金額が想定外に高い時は…、断りたいのかもしれません。
- 11 今日をきっかけに床に思いを寄せてみてください
- 12 まとめ
- 13 よくあるご質問
- 14 無垢フローリング(無垢床材) 資料・サンプル無料で差し上げます
無垢フローリングとは
無垢フローリングとは、切り出した木材の一枚板を加工した床材のこと。「無垢」とは「垢が無い」ことから「混じりもののない、素材そのもの」のことを指します。 無垢(材)フローリング、無垢の床(材)、無垢床材とも表現します。専門的には「単層フローリング」と「複合(合板)フローリング」という区分があり、単層フローリングが、無垢フローリングにあたります。
最近は天然木という単語も見かけるようになりました。また、一番上だけ 三層無垢(挽板)フローリング を無垢フローリングと表現する方もあり、無垢フローリングに本物と枕詞をつけて区別しているケースもあります。
アトピッコハウスには、「ごろ寝フローリング」という無垢フローリング製品がありますが、こちらも本物の無垢フローリングです。ご指定頂く場合は、メーカー名、樹種名などをハウスメーカーに伝える必要があります。
▶品質の高い無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細は、こちら
フローリングには様々な種類がある
家族の歴史と思い出を刻む
無垢フローリングと漆喰の専門店
アトピッコハウス(株) ごとうひろ美です。
フローリングとは、木材を主原料とした床材を指します。
大きく分けて無垢フローリング(無垢床材)と、
複合(合板)フローリングがありますが、
日常会話でフローリングという単語を使う時、
無垢か、複合(合板)かを
意識することはありません。
だから注文住宅の打合せの時に、
色柄ではなく、
種類から選ぶ必要があることに、
戸惑う方も少なくないようです。
「ハウスメーカーで塗り壁や無垢床材の話が進まず困っています」
というご質問を頂きました。
ご質問いただいた方は、
フローリング全般の知識が豊富で、
自分が求めるフローリングで
新築工事が可能なハウスメーカーを探したいという
強い希望をお持ちでした。
優先順位を決めることは、
失敗しない注文住宅の基本ですが、
フローリングの知識が不足していたら、
何を希望すればいいのかも、
わかりません。
今回はフローリング全般について解説し、
無垢フローリング(無垢床材)を使った注文住宅のために、
必要な工夫をお伝えします。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、床でゴロゴロして欲しいといった思いで製造している無垢フローリングです。プロの方からは、施工性が良いとか、無駄が出ないと評価頂いています。
無垢フローリング(無垢床材) どうやって作るの?
樹木を伐採 → 乾燥 → 加工
という単純な工程で、
無垢フローリング(無垢床材) が出来上がります。
作り方としてはシンプルなのですが、
良いフローリングにするためには、
手間暇かけて育て(植林)、
乾燥時間や加工などを工夫することで、
扱いやすく、長く使える無垢フローリング(無垢床材) に
することができるのです。
昔の無垢フローリング(無垢床材) は、
加工の工夫がありませんでした。
だから 無垢フローリング(無垢床材) は、
曲がったり、反ったり、暴れたりと、
トラブルが多かったのですが、
乾燥や加工の技術が向上した現代は、
適切な工事をすれば、
トラブルは回避できるレベルになっています。
昔の扱いにくい無垢フローリングの
イメージが強すぎるため、
無垢フローリング(無垢床材) を敬遠するプロが多く、
相談者のように、
希望の家が手に入らず困っているケースが
少なくありません。
情報のアップデート、して欲しいですね。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、現場の大工さん等、実際に工事するプロの職人さん等から評価される無垢フローリングです。サネがピタッとあって、施工しやすく、美しく仕上がります。
▶サネがピタッとあって工事しやすい無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細は、こちら
無垢フローリング(無垢床材) が高い理由と、それぞれの特徴。
大きく成長した樹木であれば
長いフローリングが作れます。
成長する速度は、
樹種や生育しているエリアにより
異なりますが、
大きく成長するまで長く待つ必要のある樹種は、
多額の経費が必要になるため、
高級品として流通します。
パインが比較的お求めやすい価格なのは、
成長スピードが
早いことも理由の1つです。
成長が早い樹種は、
柔らかく加工しやすいという特徴があります。
逆に成長が遅いウォルナットやチェリーは、
1年にちょっとしか成長しないため、
年輪が小さく、密度が高い。
だから硬く、重量もしっかりという特徴があります。
それぞれのメリットデメリットを纏めますね。
■成長が早い樹種
- お求めやすい価格
- 短期間で長いフローリングに加工できる
- 年輪が大きいから柔らかい
- 柔らかいから空気をたくさん含み暖かい
- 柔らかいからキズが付きやすい
- 代表樹種:パイン・杉・ヒノキ
■成長がゆっくりな樹種
- 高級材
- 長いフローリングにするには50年、60年と時間がかかる
- 年輪が小さくシッカリしている
- 硬くてキズが付きにくい
- 成長の早い樹種に比べて冷たく感じる
- 代表樹種:ウォルナット・チェリー・ナラ
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」には、ウォルナット、チェリー、ナラなど成長の遅い樹種と、ヒノキ、パインなど成長が早い樹種の両方があります。希望の製品を指定したい場合は、メーカー名、樹種名などをハウスメーカーに伝える必要があります。
▶「ごろ寝フローリング」のバリエーションは、こちらをご覧ください
無垢フローリング(無垢床材) と無垢風フローリングの違い
最近は無垢と合板の間の性能を持った
「三層無垢(挽板)フローリング」と呼ばれる商品が増えてきています。
フローリングが三層に分かれていて、
一番上の無垢フローリングと、
2枚の合板が貼り合わさっている無垢風フローリングです。
断面図で違いを確認してみて下さい。
↓▼↓画像だと三層が分かり難いのでラインをいれました。
三層無垢(挽板)フローリングは、無垢フローリング(無垢床材) で実現不可能な、
幅の広いフローリングに加工することができます。
ここ数年、幅広が人気です。
加工技術が高くなったとはいえ、
幅を広くすることは、
無垢フローリング では難しく、
幅広にできるまで成長を待っていると、
金額的にも手が届きにくくなります。
この2つの理由から、
三層無垢(挽板)フローリング という商品が登場し、
これはメリットも、ニーズもある商品です。
しなしながら本物の無垢フローリングを希望しているのに、
三層無垢(挽板)フローリング を選んでしまうのは、
残念なこと。
それはハウスメーカーの営業マンが、
三層無垢(挽板)フローリング を、
無垢フローリング(無垢床材) と偽って、
もしくは、
思い込んで、勧めてくることもあるのです。
そうハウスメーカーの営業マンは、
意外と無垢フローリング(無垢床材) のことを、
知らないんですよ~。
完全な 無垢フローリング(無垢床材) ではありませんが、
三層無垢(挽板)フローリング でしたら、
選んでいただけますよ。
と提案してくれる営業マンと出会えたら、
信頼して積極的に相談してみる価値がありそうです。
アトピッコハウスでも、コストを抑えて幅広フローリングにしたいとか、床暖房と併用したいという方向けに、三層無垢フローリングをご紹介することがあります。ただ、その時には、キチンと本物の無垢とは違うと説明しています。
▶無垢フローリング「ごろ寝フローリング」のバリエーションは、こちら
もう一つの複合(合板)フローリングについて解説します
複合(合板)フローリング も木材から出来ています。
無垢フローリング(無垢床材) との違いは、
木材を薄くスライスし、
接着剤で張り合わせて
フローリングとしては厚みを出しています。
■複合フローリングのメリットは次の通りです。
- 印刷しているので色柄が均一
- 幅広のラインナップも多い
- 大量生産できるので在庫が安定している
- ハウスメーカーが工事に抵抗がない
- 大工さんも嫌がらずに工事をしてくれる
- 工事時間が短いから安く手に入る
日本の注文住宅の大半が、
複合(合板)フローリングで作られていますので、
私たちにとって一番見慣れたフローリング
ということになりますね。
ハウスメーカーで無垢フローリング(無垢床材) を標準仕様にしているところは、ほぼない。
ハウスメーカーという表現にルールがありませんので、
ここでは全国、もしくはある一定の地域で、
同じ企画の家を販売している建築会社と定義します。
ハウスメーカーは注文住宅ではありますが、
標準仕様の中で、選ぶことができる注文住宅です。
一方、設計事務所や、地域密着工務店などは、
間取りはもちろん、
素材なども自由に選ぶことができます。
ハウスメーカーと対比して、
完全オーダーメイド、
もしくはフルオーダー注文住宅と
表現されることが多いです。
標準仕様があることで、
わかりやすく持ち家を
手に入れられるというメリットがあります。
標準仕様という基準があるから、
選びやすくなります。
何も基準がない中で、
注文住宅をつくることは、
簡単ではありませんから、
忙しく働き続けてきた日本人にとっては、
便利な仕組みです。
しかしながら標準仕様に、
無垢フローリング(無垢床材) が入っているハウスメーカーは
多くありませんし、
無垢フローリング(無垢床材) NGとしている
ハウスメーカーもあります。
そのため相談者の方は、
無垢フローリング(無垢床材) OKのハウスメーカーを調べたいと
動いていらしゃるのです。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」は、施工もしやすく品質の高い無垢フローリングですが、ハウスメーカーに採用してもらうためには、契約前に建て主(施主)本人から強く希望する必要があります。
▶品質の高い無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細は、こちら
無垢フローリング(無垢床材) の家で暮らすために契約前に仕様を決めることがベスト
少し前と違い、
標準仕様でない 無垢フローリング(無垢床材)の採用を、
許可してくれるハウスメーカーも増えてきた印象です。
「許可する?」
お金を支払う側が、
許しを請うという不思議な現象なのですが、
これが標準仕様がある
ハウスメーカーと契約した結果なので、
こういう状況を避けるためにも、
できる限り仕様を契約前に
固めておくことが大切になります。
無垢フローリング(無垢床材) を使いたいのであれば
「フローリングは無垢(単板)とする」と
契約書もしくは覚書として
残しておくことが大事になります。
無垢フローリング(無垢床材) の予算、確保してますか?
無垢フローリング(無垢床材) の注文住宅にすると
建築費用がアップします。
費用が高くなる理由1
合板フローリングが1日で工事できる面積と、
無垢フローリング(無垢床材) が
1日で完成する面積は違います。
無垢フローリング(無垢床材) の方が、
工事に手間暇がかかるので、
何日か多く工事期間が必要です。
工事日数が増えれば、
それだけ費用が高くなってしまうんです。
費用が高くなる理由2
仕入れルートがいつもと違います。
標準仕様の複合(合板)フローリングは、
決まったルートから仕入れられます。
いつも、大量に購入すれば、
大口割引などもあるでしょう。
無垢フローリング(無垢床材) は、
複合(合板)フローリングとは
違う仕入れルートのケースが多いんです。
複合(合板)フローリングなら
スムーズな仕入れができても、
無垢フローリング(無垢床材) は、
複雑なルートを経由して、
結果的に高くなることが予想されます。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」をご指定頂く場合は、まずは、資料をご請求頂き、樹種を決定し、工事を依頼するハウスメーカーに「指定」して頂く必要があります。
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それでも見積金額が想定外に高い時は…、断りたいのかもしれません。
建て主の希望を受け入れてくれる
ハウスメーカーが多い時代背景の中で、
ハウスメーカーも断り難いようで、
想定外に高い見積もりを提示して、
諦めてもらうという手法を使うケースもあります。
この場合、
契約前なら、他の会社を探し、
契約後なら受け入れるしかありません。
家は住みながらメンテナンスをしていくことで、
長く使い続けることができます。
メンテナンスとまでいかなくても、
ちょっとした相談や確認事項などが、
しやすい人間関係を構築していくことも重要だなと感じます。
家は消費財とは違います。
特に無垢フローリング(無垢床材) を希望される方ならば、
末永く、孫子の代まで受け継いでほしい。
そんな想いを持っていらっしゃるかもしれません。
そうであるのなら、
ハウスメーカーとの関係性は
とても重要になってきます。
今日をきっかけに床に思いを寄せてみてください
フローリングだけでなく、
床について意識したことのある方は少ないと思います。
毎日、足裏と接触している床。
靴のまま日常を過ごす海外と違い、
素足になることも少なくない日本。
もっと足元に意識を向けることができたら、
豊かな日常になるかもしれませんよ。
アトピッコハウスの「ごろ寝フローリング」のコンセプトは、「キズは家族の思い出」「床が家族の思い出を刻む」といったものです。ぜひ、ゴロゴロして楽しんでください。
▶家族の思い出を刻む無垢フローリング「ごろ寝フローリング」の詳細は、こちら
まとめ
ハウスメーカーで、無垢フローリングを指定するのは、多少難易度が高く、嫌がるハウスメーカーも多いと思いますが、コツは契約前に、無垢フローリングを希望していると伝えることです。
また、契約書や仕様書といった書類を、無垢フローリングで施工することを明記してもらうことです。理想としては、契約前に、どんな無垢フローリングにしたいのか、メーカー名、製品名まで指定しておくと間違いがありません。
アトピッコハウスの無垢フローリング「ごろ寝フローリング」は、12mm厚製品を取り揃えている品質の高い無垢フローリングです。
▶ごろ寝フローリングの資料をご希望の方は、こちらからご請求ください。
よくあるご質問
家族が無垢フローリング(無垢床材)に関心がなくコストアップを納得してもらえません。
費用の捻出の仕方として(1)建築費用を増やす(2)コスト調整する、の二つの方法がありますが、家族が反対している場合は、(2)コストの調整をお勧めしています。調整方法は例えば、キッチンなどの住設備のランクを下げる、新しいTVは来年に見送る、などの方法があります。その上で、 無垢フローリング(無垢床材) 、複合(合板)フローリング、それぞれのメリットデメリットを説明し、理解してもらうための説明をしてみましょう。
無垢フローリング(無垢床材)の選び方を教えて下さい。
複合フローリングは値段と色柄で選びますが、 無垢フローリング(無垢床材)を色柄で選んだら勿体ない! キズが多少ついても暖かい 無垢フローリング(無垢床材)がいいのか、キズも汚れも押さえたいけど無垢フローリング(無垢床材)にしたいのか、節や木目があっても良いのか、などなど…の、ご希望と、ご予算をお聞かせいただければ、候補をご提案させていただきます。 家族の歴史と思い出を刻む無垢フローリング(無垢床材) を、一緒にみつけましょう。
こちらの希望がハウスメーカーに伝わらないことが多いんです。
建築は家というリアルな建物をつくりますが、打合せは意外と非論理的な単語が飛びかいます。カワイク、明るく、落ち着いた感じ…などなど。自分のカワイイが、相手に伝わるような工夫も必要です。そして建築業界は、無垢フローリング(無垢床材) だけでも、様々な表現方法があります。営業マンが、どういう意味で、その単語を使っているのか。わからないことは、その場で質問しましょう。「多分こういう意味だろう」と忖度することは避けましょう。最初は質問することばかりですが、徐々に知識も増えていきますよ。
どこのハウスメーカーでも無垢フローリング(無垢床材)にしてもらえると思っていたので戸惑っています。
無垢フローリング(無垢床材) に限らず、塗り壁などの自然素材にすることも難しい場合があります。それはハウスメーカーや建築会社、そして設計事務所にも得意不得意があるのです。病院のように小児科、皮膚科と表示が明確になっていないので、事前調査がポイントです。一般的には、ハウスメーカーは無垢フローリング(無垢床材) は避けたがり、設計事務所は無垢フローリング(無垢床材) を好みますが、予算が合わずに安価な素材になる傾向にあります。建築会社というくくりは大きすぎますが、例えば特定地域限定で家づくりをしている「地域密着工務店」と呼ばれる会社は、積極的に無垢フローリング(無垢床材) を採用しています。アトピッコハウスも「地域密着工務店」に一番多く、ご注文をいただていいます。 無垢フローリング(無垢床材) が得意な建築会社と契約するのがベターですが、既にハウスメーカーと契約している場合は、粘り強い交渉が必要かもしれません。
無垢フローリング(無垢床材) 資料・サンプル無料で差し上げます
アトピッコハウスの 無垢フローリング(無垢床材) は
「ごろ寝フローリング」という商品名です。
- 冬暖かく、夏ベタベタしない床にしたい方
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