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珪藻土の調湿効果って本当に期待できるの?

2021/08/12
2024/02/16

珪藻土の調湿効果とは?

珪藻土は植物性のプランクトンの化石からできた塗り壁材で、
目に見えない小さな穴が開いています。

珪藻土の調湿効果が高いのは、珪藻土のもつ細孔と呼ばれる
無数の小さな穴が、水蒸気の粒と相性がよく、出たり入ったりするからです。

電子顕微鏡で見なければ、分からないミクロの世界ですが、
その無数の穴が、余分な湿気を吸収してくれ、

また乾燥時期には吐き出して調整してくれます。
そのため調湿効果があるのです。

湿度対策といえば珪藻土

そういうイメージが定着をしてきましたが、
珪藻土が塗り壁になって、まだ20年程度。

建材としては、まだまだ新参者です。

現代の家づくりにピッタリなのは、新しい素材ならではですが、
新参者だからこそ、その真価を判断するのは、

時期尚早という見方があるのも事実です。

調湿効果のある建材は、JISに規格が定められていて、1㎡あたり、70g以上調湿しないと、調湿効果があるとは、言えないことになっています。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、1㎡あたり241g、つまりJIS規格の3倍以上の調湿効果があります。これは、一般的な漆喰の実に6倍以上の調湿効果です。

漆喰の6倍以上の調湿効果がある珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちら

珪藻土塗り壁はいから小町

珪藻土塗壁 はいから小町

一般的な漆喰と珪藻土、どちらも塗り壁です

結露対策なら、自然素材の家か高気密住宅か

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

日本の塗り壁といえば、漆喰をイメージします。
この漆喰の歴史は古く、
古代ギリシャローマ時代からあったと言われています。

昔ながらの漆喰は、
意匠性のために使われていました。
土で作った壁に、
熟練の左官職人が白い漆喰で美しく仕上げる。

それは特権階級にだけ許された美しい装飾で、
庶民の家では土壁が剥き出しになっていることが普通。

でも、その土壁は、高温多湿の日本の夏に適した壁材で、
エアコンのない当時でも、庶民は夏の暑さを、凌ぐことができたのです。

つまり漆喰があってもなくても、
土と木で作られた家であれば、

高い調湿機能が期待できたのです。

土壁や無垢の床、炭や紙などの天然素材を使うことで
昔の人は暑さを乗り切っていたんですね。

漆喰というと、
高い調湿性能を持っている壁材というイメージがありますが、
原理としては、木と土でできた下地の土壁に調湿性があったということですね。

意匠性のための素材である漆喰単体に
高い調湿性能がないことは、
プロでも、あまり知られていないことです。

富裕層が意匠性を求めて利用していた壁が、漆喰。

そう定義づけると、
現代の私たちが、どう漆喰と付き合えばいいのか
答えを出しやすくなります。

珪藻土の塗り壁に調湿効果を期待していいのか?

歴史の浅い珪藻土の塗り壁ですが、
珪藻土は植物プランクトンが化石化した岩石なので、
とても古い物です。

漆喰同様、古代から使われていたとがわかっていますが、

日本人には塗り壁よりも
七輪の原料として、馴染み深い素材です。

珪藻土の七輪

その珪藻土が塗り壁となって約20年余りです。

珪藻土の特徴の1つが「多孔質」であるということ。

この多数の穴に湿気を吸収、放出して調湿することは
お話しましたが、この多孔質はビールを作る際のろ過材としても
使われています。

珪藻土は素材としては様々使われてきましたが、
塗り壁としては新参者なので、
俗説が色々と流れていること、

色んな種類の珪藻土塗り壁が販売されていることも事実です。

でも漆喰だって、
今や様々な種類が販売されています。
昔ながらの本漆喰よりも、

最近できた漆喰の方が多いかもしれないですし、
本漆喰についても、
しっかりと知らない人が多いことを考えれば、

結局、どんな素材であろうとも
情報は玉石混合。

どの情報が正しいのかを自分で見極め、
使用するかどうかは、

自分で決断するしかないんですよね。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」も、発売から20年ほど経過し、製品として古参の部類に入るようになりました。大きな問題もなく、長く使って頂けていることに感謝です。

漆喰の6倍の調湿効果がある珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちら

珪藻土塗り壁はいから小町

珪藻土塗壁 はいから小町

珪藻土塗り壁の凝固成分が大切

漆喰と違い、珪藻土はそのものでは固まることができません。

そこで凝固剤が必要となりますが、凝固剤が何かによっても
珪藻土の特徴である調湿性能が変わってきます

アトピッコハウスでは豆腐を固めるにがりと胃薬にも使われる
マグネシアというものを使って硬く仕上げています。

ところが珪藻土塗り壁によっては凝固剤として接着剤を
使っているものも多くあります。

ケミカルな接着材は珪藻土の穴をふさいでしまいます。
穴をふさいでしまえばその分湿気を吸えなくなり、結果調湿性が
落ちてしまうのです。

せっかくの珪藻土塗り壁も、凝固成分によっては
調湿効果のメリットがなくなってしまうなんてもったいないですね。

では調湿性能はどうやって判断するの?

調湿性能をうたった建材には、JIS規格に客観的な評価基準が定められています。

アトピッコハウスのはいから小町は、JIS規格に基づき、
241g/ m² /24h(JIS A6909)の調湿性能があります

24時間で、1m²の試験体が、241gの水分を吸放出する能力を持っている試験結果です。

調湿性能とは、物性として「吸湿」と「放湿」の両方の性能が良くないと機能しないのです。

「珪藻土塗り壁はいから小町」は、「吸湿」「放湿」ともに、
性能が優れているので、調湿効果に優れた素材であると言えるのです。

JIS規格の3倍の調湿効果がある珪藻土塗り壁「はいから小町」の詳細は、こちら

珪藻土塗り壁はいから小町

珪藻土塗壁 はいから小町

珪藻土にどこまで期待をするのか

10年経っても、カビ一つ有りませんね。
先日も、洗濯機を修理に来られた方が、
ここは、何かとても気持ちの良い空間ですね、壁ですかね?
とおっしゃっていました。

珪藻土とは、そのうち壁もポロポロと剥がれたりするのかしら?
と当初は正直思っていたのですが、全くその様な事も有りませんね。

このメッセージは神奈川県茅ケ崎市で新築をしていただいたオーナー様からいただきました。
10年経過して気持ちよく過ごしていただけるって、嬉しいですし、
数字や実験ではなく、実体験として調湿機能の効果を体感していただけているというのは、ありがたいです。

こういう体験者の声を多くの方が聞いているからか、
カビや結露対策には珪藻土がいい、という声が多くなっています。

でも1つ気になるのは、
珪藻土塗り壁は万能ではありません。

珪藻土塗り壁は機械ではありませんので、
目に見える除湿、加湿をするわけではないのです。

それはアトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町でも、同様です。

石油ストーブでも、
部屋の大きさによりサイズが変わるように、

珪藻土を塗る面積に応じて、
その効果は変わります。
珪藻土を塗っている面積が小さければ、その効果も同じように小さくなります

珪藻土が持つ多孔にもキャパがあります。
器に水を注ぎすぎるとこぼれてしまうように
珪藻土塗り壁の面積に対して湿気が多いと吸着しきれないというわけです。

マンションの1部屋だけが結露するからといって、
壁の1面だけ珪藻土を塗って効果を感じない
珪藻土塗り壁はいから小町にリフォームすれば違いますか?

というご質問を頂戴しますが、

同じです、と回答をします。

なぜなら北側の部屋が結露しているのは、

その部屋の中だけではなく、
家全体の断熱材や、間取りや、暮らし方が原因で、

たくさんの湿度が北側の部屋に集中している状態。

それを1壁で、対応するというのは無理だと
アトピッコハウスでは考えています。

適材適所、
そして適切な面積を施工して初めて、
その塗り壁の効果が発揮できるんです。

それに、珪藻土塗り壁の調湿の仕組みの一つに、
新鮮な空気に乗って余分な湿気を外に吐き出すということがあります。

閉め切った部屋では吸収した湿気を吐き出すことができないまま、
というわけです。

使い方、仕様を守って、
湿度大国日本で、快適に暮らしましょう!

まとめ

珪藻土には、調湿効果がありますし、調湿性能は、漆喰よりも上です。
調湿効果を期待して、塗り壁にするのなら、珪藻土がオススメではありますが、

ひと部屋だけ塗っただけで、家全体の調湿効果が期待できる訳では無いということです。

また、調湿とは、「吸湿」と「放湿」ですから、珪藻土がキャパ一杯に
「吸湿」すると、それ以上は調湿しません。

だから、定期的に換気して、湿気を飛ばしてやらないとならないのです。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、漆喰の6倍以上の
調湿性能を誇る、調湿効果の高い珪藻土塗り壁です

漆喰の6倍調湿する「はいから小町」の資料は、こちらからご請求ください

珪藻土塗壁 はいから小町

よくあるご質問

珪藻土塗り壁ってなに?

珪藻土塗り壁は植物性のプランクトンの化石からできた塗り壁材です。

珪藻土の特徴である多孔質が余分な湿気を吸収、放出することで
調湿性能の良い壁材として人気があります。

アトピッコハウスの珪藻土塗り壁はいから小町はJIS規格に基づき、
241g/ m² /24h(JIS A6909)という高い調湿性があります。

珪藻土ってボロボロするんじゃない?

珪藻土の凝固成分により、ボロボロするものもあります。

アトピッコハウスのはいから小町は、にがりとマグネシアを
使っているので、調湿性能を損なうことがなく、
硬く仕上がります。

どんな珪藻土塗り壁を選んでも調湿性はあるの?

珪藻土は自分で固まることができないので、何かしらの凝固成分が入ります。
その凝固成分によってはせっかくの珪藻土の調湿性能が発揮できないものもあります。

アトピッコハウスのはいから小町は、凝固成分にも天然素材を使っていますので、
高い調湿性能があります。

珪藻土塗り壁はDIYできる?

アトピッコハウスのはいから小町はプロ仕様ですが、頑張ればDIYでも施工できます

ホームセンターなどにある開けたらすぐ塗れるような簡単なものではありませんが、
DIYされる方も多くいらっしゃいます。

自分の手で気持ちの良い環境づくりをしたいという方是非トライしてみてください。

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

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