アトピッコハウス ブログ
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床の遮音性能を高めるためのポイントとは

2021/08/06
2023/12/21

「床の遮音性能を確保する方法とは?」
「どんなことをしないとならないの?」

マンションでの生活で気になってくる階下への音の問題。オシャレな内装や最新式キッチンも生活を生き生きさせてくれるアイテムですがご近所さんとの関係がギクシャクしてしまっては穏やかな生活もままなりません。

一つの部屋の中だけの話であれば簡易的にパーテーションを利用して区切ったりと対策することもできますが、お隣さんや上下の方の生活音、テレビの音などの騒音は悩みの種です。

音が原因のトラブルを避けるため、マンションの管理組合でも対策がなされるようになり一定水準以上の遮音性をもった床材でないとリフォームを認めないなどの規約を定めているマンションも増えてきています。

そこで、遮音対策するための床にはどのような種類のものがあるか、それぞれの長所や短所をご紹介していきたいと思います。

アトピッコハウスでは、床の遮音材「わんぱく応援マット」という製品を販売していますが、こちらは、床の仕上げ材との組合せで、遮音性能を確保する製品です。

床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

マンションで防音や遮音性能を高める必要性とは

マンションの騒音問題を軽減するには、床材の工夫も必要。

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの内藤です。

私は実家時代から現在に至るまでマンションにしか住んだことがない「生粋マンションっ子」なので、音に対する苦労、悩みはとてもよくわかります。

とはいえ実家は新築マンションで全戸一斉入居、周りはみんな同世代、という環境だったのでご近所づきあいやコミュニケーションは密だったし、防音対策に躍起になるというよりは多少の音については「お互い様」精神で片付いていたように思います。

ご近所づきあい

対して現在はというと、住人の入れ替わりが頻繁なことと、仕事で日中ほとんど家にいないため近所づきあいもほとんどないという現状なので、休みの日に家にいると、テレビの音が大きかったり、ドタバタと子供の走り回る音やピアノなどの楽器の音が遅くまで聞こえてきたりすると、いぶかしく思ってしまったり、眉をひそめてしまう事も。

騒音問題の一番の解決法は、ご近所の状況を知ってできるかぎりコミュニケーションを取り、「お互い様」精神を育むこと。それが分かっていても各家庭の事情の違いなど現実的にはそれが難しいのが現代社会。だから、少しでも共同住宅で生活を快適にするために内装を工夫することも、対策の一つなのです。

特に床材。畳やカーペットは空気を含み、吸音してくれるため、昔のマンションではほとんどといっていいほど使われてきました。現代になり、カーぺットや、畳ではなく、フローリングやクッションフロアなどの商品を希望される方が増えました。

カーペットや畳といった吸音性の高い商品から、硬いフローリングや薄いクッションフロアに変えれば音の伝わり方は変わってきます。そのため、マンション側でも、リフォームをする際は「LL40」「LL45」といった、第三者機関で証明される遮音性能を満たす建材を対策することを規定するところが増えています。

アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は、床仕上げ材との組合せで、遮音性能を確保しています。無垢フローリングとの組合せで、L45性能、合板フローリングとの組み合わせで、L40です

最大L40の遮音性能、床遮音材「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

遮音を取る床で効果が高い床材って?

防音性の高い床材商品としては、「カーペット」や「畳」が挙げられます。

昔のマンションではカーペット敷き+和室が基本仕様の物件が多かったですよね。

カーペットも畳もLL40等級相当の防音性能があるとも言われています。吸音する最大の要因は、柔らかく弾力のある素材。空気を含んだカーペットや畳の素材が振動や衝撃音を抑えてくれます。フカフカしたカーペットや畳が防音に高い効果を発揮することは容易に理解できます。

畳もカーペットも空気を含み弾力性があるため万一転んだりしたときの衝撃も抑えられるから、赤ちゃんや高齢者がいるご家庭でも安心というメリットもあります。

コルクマットも防音性が高い床材の代表です。特に最近では、コンパクトなサイズにカットしたものをパズルのようにつなぎ合わせて使うタイプの商品が主流になっています。

コルクの床

コルクマットは、コルクを細かく砕いたものを圧縮して作られており、隙間に空気を含むことができることからクッション性が確保され、衝撃を吸収、それによって吸音性が発揮されるという仕組みです。その性質上、防音性だけでなく保温性にも優れていることやベタベタしない足ざわりで人気がある商品です。

また、いくつものピースをつなぎ合わせて使うため汚れたり傷が付いた部分は新しいものに簡単に入れ替えられるのでメンテナンスの心配がありません。ただ、コルクのカケラがポロポロと出てくることやコルクの性質上、床暖房が使えない商品がほとんどなのがデメリットだといえます。

床衝撃音って?

床の防音対策で覚えておきたい基礎知識として床衝撃音があります。床に衝撃が加わり、発生する音を床衝撃音といい、主に「軽量衝撃音」と「重量衝撃音」の2種類のレベルに分けられます。

スリッパで歩く音や金属製のスプーンを落としたときに発生する軽くて硬い音はLLで表示される軽量床衝撃音。子供が走り回ったり重量のあるものを落としたときに発生するのは重量床衝撃音で、LHで表示されます。

重量床衝撃音に関しては、もともとの下地のコンクリートの厚みや、躯体や構造などが影響するため、マンションなどでのリフォームの際に求められるのは、軽量床衝撃音の軽減となることがほとんどです。

床の遮音等級L値って何?

L値とは上の階で発生した音がどの程度階下に聞こえるのかを基準として音の伝わりにくさのレベルを示した数値です。L値の数字は小さいほど遮音等級が高いことを意味します。L値の後にさらにLが付くとライト、軽音を意味し、Hが付くとヘビー、重音を意味します。

マンションの規定ではLLの軽音の等級を求めるところがほとんどです。一般的にLL45、厳しいところだとLL40の規定があります。

LL45の場合、椅子を引く音や物を落とした音など、上階の生活が多少わかる状態ではありますが、音の伝わりは小さく、意識するほどではないという数値、LL40の場合は、物を落とした音、椅子を引く音はほとんど聞こえず、上階の物音はかすかで、気配は感じるが気にならないという数値になります。

床の遮音材「わんぱく応援マット」も、JIS規格に基づく遮音試験を実施しており、遮音性能は最大L40を達成しています。

遮音性能L40の床遮音材「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

L値とデルタ値の違いって?

L値という表記が一般的ですが、ΔL等級という表記をするマンションも増えてきました。床の遮音性能を表す指標には、L値とΔL等級があり、L値は空間全体の遮音性能を表します。床材を使用することで、その空間の遮音性能がどれくらい低減されるかを表示する数値ということですね。

変わってΔL等級は床材の衝撃音を緩和する性能を表します。空間の遮音では建物の構造、スラブや壁の厚みに左右されるため、客観的な遮音性能を求めるためにΔL等級が使用されます。

ΔL等級は、数字が大きいほど遮音性能が高くなります。軽量床衝撃音の場合はΔLL-1~5の5段階、重量床衝撃音の場合はΔLH-1~4の4段階の等級が設定されています。

LL40で示される遮音等級と同等のΔ値はΔLL(Ⅰ)-5となります。

防音材と防振材の違いとは?

防音材、防振材はどちらも床下に敷く下地材で、防振材は振動そのものを減少させるために使用される材料のことで、振動を吸収することで、音の伝わりをおさえるものです。

防音材は、音波の伝播を減少させるために使用され、振動の伝播も制御します。

防音材と防振材の使用用途の違いとしては、防音の目的や対策したい音の種類によっても変わってきます。

防音材は、住宅の壁、床や天井などに使用され、隣接する部屋や外部からの騒音を軽減し、音の伝達をおさえます。集合住宅やアパートメントでは、住戸間の遮音や共用部分の防音を確保するために防音材が使用されます。

その他、商業施設や映画館、楽器を使用する場所での防音効果を強化したい場所でも使用されることが多いです。

防振材は高層建築などで、振動を抑え建物の安全を確保するために使用されます。他にも工場などで建物の安全、機械の性能向上を確保するために防振材が使われます。

防音をとる床にするためのリフォーム方法 それぞれのメリットデメリット

遮音性を求められるマンションで防音性の低いフローリングを取り入れるのはなかなかハードルが高いといえます。というのは、カーペットやコルクなどの柔らかく弾力性のあるLL素材商品と違い、硬質な素材であるフローリングは音の伝導率が高く、防音性は低い分類に入ります。

空気を含んだカーペットやマット、コルクに比べ、フローリングは、足音だけでなく、椅子を引く音や物を落とした音なども響きます。そのため、マンションのリフォームで防音性の低いフローリングの採用は厳しい審査がなされる場合がほとんどで、何かしらの防音対策を求められます。

カーペットと猫

床の防音対策 二重床にする

防音性能のないフローリングを施工するためには何かしらの遮音性能を取る必要があります。確実なのはマンションなどのコンクリート床と仕上げの床材の間に空間を取る二重床構造です。床下にゴムなどの防振作用のある支脚を置きベニヤなどで床構造を設置し、その上に床材を敷き詰めることで、遮音性能を高める二重床工法です。

二重床にするメリットとしては、防音性能が上がるということが大きいです。二重床を設置することで、床下からの音や、下階からの騒音などを大幅に低減することができます。

マンションリフォームで人気の床材であるタイルは防音を取りにくいですが、二重床にすることで遮音が確保できれば仕上げ材として採用できるかもしれません。

デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

二重床を設置することで、床が上がり天井高が低くなるため、圧迫感を感じることがあります。

また、二重床を設置するには、床を解体してから、新たな床を設置し、床が上がることで、ドアなどの建具をそのまま使えなくなり、対策としてアンダーカットをする必要が出る場合もあります。その際にも費用が掛かります。

床下に空洞を作り防音対策をする二重床工法は厚みと金額が高くなるというわけですね。

床の防音対策 防音フローリング

床を上げて防音を取る方法は工事も大がかりで金額もかかる、床も上がるということで、「予算も抑えつつ防音を確保し、高さも出さずにフローリングにしたい」という難しい要望に応えるために開発されたのが防音性のある防音直貼りフローリングです。

コンクリートスラブの上に直接貼って、防音性も確保するためにフローリングに防音性のあるクッション材が貼り付けてあるもの。厚みは12㎜~30㎜程と薄いため高さの心配もありません。遮音が確保されており、遮音材とフローリングが一体型で厚みの問題も解決でき、予算を抑えられる防音直貼りフローリングは画期的な商品でした。

メリットはコストを抑える、床を上げない、遮音が確保できるというところですが、万能と言っても欠点もあります。

それは「フワフワする感触」。

歩くとフカフカしてしまうので、ひどい人は酔っているような感覚を抱く人もいるようです。歩くたびにフワフワすることが気になってしまったらせっかく気に入ったフローリングを選んでも、意味がないですよね。

ふらふら

床の防音対策 遮音マットを使う

マンションにフローリングは不向きなのでしょうか・・・。

フローリングにしたいけど、フワフワした床は嫌だ…高さの問題があるから二重床にするのも無理・・・。究極のワガママと言えそうですが、実は、遮音性も確保しつつフワフワせずフローリング仕上げにできる方法があるんです。

それが、アトピッコハウスがわんぱくな子供にもストレスなく過ごしてほしいと開発したわんぱく応援マット。

床の遮音材「わんぱく応援マット」の遮音性能は、最大L40。厚みは、11mmなので、2重床のように床が高くなりません。

最大L40の遮音性能を発揮する床の遮音材「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

これは、直貼りの防音フローリングとは違い遮音材とフローリングとは一体型ではなく別々のものです。。

わんぱく応援マットは、フェルトと防振ゴムの2層構造で厚み11㎜。マットなので二重床ほどに厚みも出ず、フカフカしない硬さを確保しつつ、遮音等級もとれるのです。床下に敷き込むタイプの遮音材となるので、仕上げ材を選ぶことができます。

その性能は、第三者機関で試験をして証明されていて無垢フローリング仕上げならLL45等級、合板フローリング仕上げならLL40等級の遮音性能があります。試験結果書類もご用意しています

しかも、床暖房にも使えるように開発した商品なので床暖房とフローリングの両方を実現できるという嬉しいおまけつき。ただ、一体型の直貼り防音フローリングとは違い、遮音材とフローリングを別々に購入する必要があるため材料費、施工費ともに直貼り防音フローリングよりは予算がかかります。

しかし、施工方法としては、わんぱく応援マット自体はコンクリートスラブに直接敷きこんでいくだけなので難しい施工ではなく快適な生活の質を考えれば、長い目で見て価値の高い製品であるといえます。
それぞれの製品に長所短所があるので、何を重要視しているのかをしっかり見極めて最適な商品を選んで下さいね。

最大L40の遮音性能「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

大がかりなリフォーム工事はできないけど床の遮音を取りたいという場合

リフォームをすぐにはできないけど、防音の対策をしたいという場合は既存の床の上に遮音マットや遮音シートを敷いて上におしゃれなラグなどを敷くことで防音の対策ができます。

階下の方への騒音や足音を気にされるのであれば、床の上に床用の遮音シートやマットを置くだけで大がかりなリフォーム施工をせずに簡単にDIYで音の問題を軽減できます。

家族が過ごす時間の長いリビングや、イスをひくダイニングなどだけでも対策をしてみるのもいいですね。どうしても遮音シートやマットと床のフローリングに段差が出てしまうので上にラグやカーペットで覆うのがおすすめです。

壁で防音を取る方法とは?

床と同様、隣家とつながっている壁も音の伝わりが気になる場所です。壁の中に使用される断熱材であるグラスウールも防音の期待ができますが、内装材でも吸音の対策ができます。

一般的な住宅の基本仕様の壁であるビニールクロスは薄く、吸音の効果は期待できません。空気を含む布クロスや、多孔を持つ塗り壁などは音の衝撃を跳ね返さず、吸音してくれるため、防音対策に役立ちます。

実際布クロスは楽器を使う部屋や、シアタールームなどの吸音対策に使用されることが多いです。

簡単な対策としてはウレタン吸音ボードやポリエステル吸音ボードがあります。ポリエステル吸音ボードもウレタン吸音ボードも貼るだけで吸音効果が期待できる商品です。グラスウールなどよりも軽量で、シールで貼るタイプのものもあり、DIYでも簡単に対策できる商品もあります。

まとめ

マンションなどの集合住宅には自分だけでなく、様々な生活環境の人が密接しています。受験を控えた学生さんがいるかもしれないし、療養中の方もいるかもしれません。昔のように近隣とのコミュニケーションが密というわけでもなく、どんな人が住んでいるか知らないという人も多いでしょう。

しかし、いずれもいえるのは思いやりを持って生活をすること。自分がイヤだと感じることはしないということを心がければ自然と防音対策になるのではないでしょうか。意外と簡単な事なのかもしれません。

特に、床の防音対策は管理組合で定められている規定以前に、階下へのマナー。音のトラブルを防ぐためにも、そしてストレスのない生活を送るためにも床の遮音材はきちんと見極めましょう。

最L40の遮音性能を発揮する床の遮音材「わんばく応援マット」は、床を大きく上げず、フワフワした床にもなりません

最大L40の遮音性能「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

よくあるご質問

フカフカしないで遮音を取る方法ってあるの?

わんぱく応援マットは11㎜厚の遮音材単体です。
圧縮したフェルトと防振ゴムの二層構造のマットのため、フワフワしません。床下に敷きこむことで遮音が取れるので、仕上げ材も選ぶことができ、おすすめです。(無垢フローリング、合板フローリング、コルク、クッションフロアで遮音試験を通っています)

遮音規定って何?

床のリフォームの際に、これだけの遮音性能を確保してくださいねというマンションごとの規定になります。遮音規定はL値等級で示し、L値は、JIS(日本工業規格)に基づく方法で実験室で測定したデータから実際の現場での遮音性能を推定したものとなります。わんぱく応援マットは仕上げの床材と組み合わせた状態で遮音規定を確保している床遮音材です

防音フローリングのデメリットは?

防音フローリングの大きなデメリットとしてはフワフワするというところ。フローリングの裏にスポンジのような緩衝材をつけることで音を吸収し、防音するという商品なので、どうしても踏んだ時に沈み込む感覚が出てしまいます。

防音フローリングの厚さは?

防音フローリングの厚みは12㎜~30㎜程と薄いです。薄いのに遮音が確保できるため、天井高を下げることなく、また建具の調整などをする必要がありません。

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床遮音材 わんぱく応援マット