紙クロスと織物クロスのメリット・デメリット
「紙クロスと織物クロス、どう違うの?」
「どっちを選んだら良いの?」
ビニールクロスではなく、自然素材のクロスにしたい方にとって、最初にぶつかるのが、何を選ぶのが正解かということです。
目次
和紙壁紙のデメリットとは?
土佐和紙など本物の和紙壁紙は、施工がし難く、価格が高い点がデメリットとして挙げられます。しかし、高級感があり、丈夫である点はメリットと言えます。ビニールクロスと違って、ジョイント部分は、カットせず重ねていきますので、独特の仕上がりとなります。
自然素材の壁紙の代表的なものとして、紙クロスと織物クロスがあります
どちらもビニールクロスにはない素材感、使用感が楽しめます。
紙クロスと織物クロス、どちらも自然素材ではありますが、
紙と織物、やはり強度や性能が異なります。それぞれのクロスの
メリット・デメリット情報をご紹介します。
アトピッコハウスの「すっぴんクロス」は、本物の織物クロスです。
▶和紙壁紙より丈夫な織物クロス「すっぴんクロス」の記事はこちら
紙クロスの特徴とは
紙で出来た壁紙と聞くと
なんだか頼りない感じもします。
ですが、見渡してみると障子や襖、屏風などに使用されており
紙の内装材も日本で身近にあったことがわかります。
では、日本で紙クロスが古くから歴史があるのかというと
寺院の金紙貼りや、明治の西洋建築の内装などに使用されてはいましたが、
本格的に庶民の間で広まったのは
戦後、昭和30年ごろからです。
それまで主流だった塗り壁に代わり、壁紙が普及し始めました。
紙クロスといっても
和紙や、装飾を施した加工紙、
表面をフィルムで覆った合成紙など原料によって種類は様々です。
紙クロスのメリット・デメリット
紙クロスのメリットは、やはりビニールクロスにはない
紙ならではの柔らかな風合いです。
また、比較的、色柄種類も豊富に選べ、
日本の伝統的な和紙もあれば
ヨーロッパやアメリカなどの輸入壁紙もあり
輸入物は特に色やデザインに凝ったものや
表面を凸凹に加工したものなど
より豪華な雰囲気が楽しめるものもあり、種類が豊富です。
デメリットとしては、
原料は紙で出来ているので表面に水が染み込んでしまったらシミになること
汚れが落ちにくいこと
ジョイントと呼ばれる、壁紙と壁紙の境目が目立ちやすく施工が難しいこと。
ビニールクロスと比べて価格が高いことなどが上げられます。
シミを付けたら取れないという点は、すっぴんクロスも同じです。しかし、丈夫で破れないという意味では、紙クロスやビニールクロスよりも価値があると思います。
▶和紙壁紙より丈夫な織物クロス「すっぴんクロス」の記事はこちら
和紙クロスの特徴
和紙といえば、ちょっと分厚くて丈夫な印象があります。
照明カバーとして加工されたり、
昔から襖や障子、壁を彩るインテリアとして
使用されてきました。
牛乳パックで手作りしたことがある人も多いと思いますが、
手漉き和紙は、ハガキや便箋などに加工されています。
手漉き和紙を壁紙として使うことは可能なのでしょうか?
もちろんやろうと思えば、ご自分でペタペタと和紙を壁紙としてdiy施工も可能ですが、
ロール加工されていない小さいサイズの手漉き和紙を
貼るだけだと、
つぎはぎしている昔話の家の世界になってしまいますね。
では、壁に張れる和紙とは・・・
機械漉きでクロスのようにロール反でつくっているので、
通常のクロスのように壁に貼って施工することができます。
和紙クロスのメリット・デメリット
壁紙和紙として製品化された和紙には、どのようなメリットがあるのでしょうか?
和紙クロスのメリットは、
調湿性能に優れていることです。
基本的に和紙は、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)、などの自然素材のみを
原料にしているので、シックハウスの原因となるホルムアルデヒドを放出しませんし、
燃えても有害物質を発生させないので、室内環境、地球にやさしい自然素材です。
また、風合いのやさしさ、温かみもメリットの一つですが、
デザイン種類は豊富ではありません。
和紙クロスのデメリットは、水に弱いことです。
ゴシゴシ水拭きすると、ボロボロになってしまいます。
撥水処理済みクロスであっても、水・油汚れはシミになるため気をつけましょう。
和紙クロスに汚れがついた場合、
根本解決は張り替えになってしまいます。
そのため、和紙クロスの補修は、一部を張り替える。
もしくは、全体を張り替えることになってしまいますが、
耐久性は高いので、和紙クロスの汚れは気にしないように過ごすくらいのおおらかさで、
向き合いましょう。
和紙クロスは、次に貼り替える時は剥がさなくて重ねて貼ることができますが、
熟練の施工技術が必要です。
織物クロスの特徴
壁紙のことをクロス(布)といいます。
昔はクロスで出来た織物の壁紙が当たり前だったのです。
織物に裏打ちの紙を貼ったものが織物クロスで
原料は綿や麻、絹、ポリエステル、レーヨンなど様々な種類があります。
今、主流となっているビニールクロスが広まったのは
施工性の良さや値段の安さ、種類の豊富さからです。
織物風のビニールクロスも出ていますが
すごく似た物にはなっても、
本物の風合いや性能効果は出せません。
アトピッコハウスは、織物に裏打ちの紙を貼った、まさに本物の布クロスです。
▶織物クロス「すっぴんクロス」の詳細はこちらをご覧ください。
織物クロスのメリット・デメリット
織物クロスの一番のメリットもやはりその風合いです。
本物の織物にしか出せない高級感があります。
表面の加工でななく、織目が生み出す自然な凸凹も魅力です。
そして、原料は布で出来ているので、紙クロスやビニールクロスに比べて
圧倒的に丈夫というメリットがあります。
透湿性が高いというメリットもあるため、
湿気対策にも期待ができます。
織物のクロスのデメリットは
汚れが落としにくいこと。
洋服と同じようについてしまった汚れはシミになります。
そして、ビニールクロス、紙クロスよりも
値段が高いものが多く、
下地処理を丁寧にするなど施工も難しく、職人の技が必要になります。
紙クロスと同じように壁紙の間のジョイントが目立ちやすいのも欠点です。
まとめ
自然素材にしたいけれど、塗り壁よりも
予算を抑えたい方、
ビニールクロスにはない高級感を出したい方、
ジョイントが目立ちやすいなどのデメリットを許容出来る方に
紙クロスや織物クロスなどの自然素材の壁紙はお勧めできます。
紙と織物、どちらの種類が好きかどうかで選ぶのも
もちろん良いのですが、
自然素材の経年変化を楽しみたい方には、
丈夫で長く使えることがメリットでもある織物クロスがおすすめです。
アトピッコハウスのすっぴんクロスは
20~30年と長く使っていただける織物クロスです。
和室向けや汚れが目立ちにくい製品も用意しています。
サンプルもお取り寄せ可能ですので、
本物の織物クロスの質感を体験してみてくださいね。
▶和紙壁紙より丈夫な織物クロス「すっぴんクロス」の資料は、こちらからご請求ください。
よくあるご質問
和紙壁紙は、調湿性能が高いですか?
和紙壁紙も織物壁紙も自然素材の壁紙なので湿気を吸って吐く調湿性能はあります。しかし、調湿性能の効果に関しては、塗り壁と違って、それほど高くありません。調湿性能を数値で公開しているメーカーもあるので問合せしてみてください。
和紙壁紙は、ビニールクロスと比較して、どの程度高いですか?
土佐和紙など、本物の和紙の壁紙は、ロール状になった工業製品の紙壁紙と違って、施工に手間暇がかかります。また、壁紙そのものも高価なものなので、ビニールクロスと比較すると、3倍も5倍もします。
施工は簡単ですか?
本物の和紙壁紙は、ロール状になっていないので、1枚1枚の「和紙壁紙」を貼り合わせていかないとなりません。下地処理から丁寧な施工を必要としますし、熟練した職人の技が必要です。簡単とは言えません。
メンテナンスに関して教えてください
和紙壁紙は、水を含んだ雑巾などでは拭けません。ただし、掃除は、はたきでホコリを落とす程度で大丈夫です。シミ等が出来ても、時間と共に、自然に馴染んできます。
無料で、資料・サンプル差し上げます
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。