塗り壁は調湿か消臭かで選ぶ

塗り壁といってもいろいろあり、
それぞれに様々な特徴があって
どの塗り壁にしようか迷ってしまいがちです。

そんな時は、性能に焦点をしぼってみましょう。
調湿性能が欲しいですか？　それとも
消臭機能があったらうれしいですか？
自分のお部屋に欲しい性能に優れているものを選ぶと
わりとすんなりと決められるかもしれません。

それぞれの塗り壁の性能について、詳しくお伝えします。

見た目も大事です

自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウスのスタッフ尾崎です。

一般的なビニールクロスでなく、
敢えて塗り壁を選ぶ理由って、なんでしょう。

ビニールクロスは、ビニール素材の樹脂をシート状に伸ばし、
裏打ち紙に貼ったものです。

最近は明らかにビニールっぽいものは少なく、
多くのビニールクロスが
表面に加工がしてあり、美しい見た目になっています。

塗り壁調のビニールクロスというものも人気があるようです。

とは言っても、所詮はビニールクロス。
ちょっとぶつかっただけで傷つき、
そこからめくれ始めてしまったら
一気に老朽感が部屋に漂います。

それに比べ、塗り壁はいつまでも高級感を保ちます。

不定期なコテ跡はとても味わい深い趣がありますし、
微妙な陰影がつくので
同じ色で塗っていても角度によって違うように見えたり

自然光の中で見るのと、夜の照明の中で見るのとでは
違う表情を魅せたりして
いつまでも飽きがこないのが、

塗り壁の魅力だと思います。

どの塗り壁がいいのか

塗り壁にもいろいろあります。
昔の家に多く使われていたのは、砂壁や土壁ですが、
触ると手に色がついたり、すぐボロボロしてくるので
最近はあまり使われなくなりました。

アトピッコハウスで扱っている自然素材の塗り壁は、
珪藻土塗り壁はいから小町と、
漆喰調の塗り壁漆喰美人の二種類です。

どちらも人気の商品ですが、
どっちを使ったらいいのか分からない、というお問い合わせも多いです。

それぞれ、いろいろな特色や売りがあるのですが、
なんと言っても大きな特徴は、

はいから小町の調湿性能、
漆喰美人の消臭性能です。

調湿性能の高い珪藻土

はいから小町の体積の40％以上を占める珪藻土には
無数の小さな穴が開いています。
珪藻土は、その小さな穴で呼吸をします。

つまり、室内の湿気が多いときは湿気を吸い取り、
部屋が乾燥してくると、溜め込んだ湿気を放出するのです。

だから、湿気の多い梅雨時も
乾燥注意報が出る冬の時期も
常に室内は快適です。

珪藻土塗り壁の中には、珪藻土を固めるために
化学製品の接着剤を使っているところもあります。

それではせっかくの自然素材を使っている意味がないし、
接着剤が、無数の小さな穴を覆ってしまい
呼吸を妨げてしまうので、
珪藻土塗り壁とは名ばかりの、調湿できない壁になってしまいます。

一方、はいから小町は、にがりとマグネシアで固めています。
どちらも、食品や医薬品に使われているものなので
人体への害は全くありません。

しかも、無数の穴をつぶさずに固められる、
画期的なツナギです。

はいから小町の調湿率は、
JIS規格の、なんと3倍以上です。

アトピッコハウスの事務所の壁にも
はいから小町が施工されていますが、

きっとビニールクロスの部屋だったら倒れてしまうだろう蒸し暑い日も
エアコン無しでしのげています。

消臭性能の高い漆喰美人

一方、漆喰調塗り壁、漆喰美人の大きな特徴は
消臭性能です。

主原料のモンモリロナイトは
クレンジングパックなどの化粧品に使われることの多い
天然の土です。

モンモリロナイトはマイナスに帯電する性質があるので、
プラスに荷電している加齢臭の元となる皮脂を
吸着してくれます。

加齢臭は皮脂がバクテリアによって分解されることによって
発生するニオイですが、

モンモリロナイトは、そのバクテリアをも吸着するので
ニオイの元そのものを抑えてくれるのです。

焼肉や焼き魚など食べ物系の残り香はもちろん、
一般的な消臭剤ではなかなか消すことのできない
加齢臭をも 消してくれる塗り壁、
なかなか頼りがいがありますね。

ずばり、調湿か消臭で決める

もし、どちらの塗り壁を使ったらよいか
迷ってしまったら、
調湿性能か、消臭性能か、
どちらを重視するかで決めるのもいいと思います。

見た目にこだわっても、いずれは慣れてしまうもの。
でも、性能は何年経っても落ちません。
今のお部屋で感じているお悩みに合わせて
選んでみてくださいね。

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