和室に合う塗り壁の色の選び方
塗り壁の色というと、ねずみ色やうぐいす色など、和室などによく使われていた地味な色を思い浮かべるかもしれません。
お城や武家屋敷などの漆喰の白色も塗り壁の定番ですが、いまや塗り壁の色は白や地味な色に限りません。
淡いパステルカラーや、目の覚めるような鮮やかな色など、各メーカーから多彩な色展開の商品が販売されており、カラーバリエーションもおしゃれに変化しています。
そこでこの記事では、塗り壁の色について、それぞれの特徴や選び方、色選びのポイントについてお伝えしていきます。
アトピッコハウスには、カオリンの壁「パーフェクトウォール」という製品があり、カラーバリエーションは、43色あります。コストパフォーマンスに優れ、必ずマットに仕上がります。
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目次
和室の塗り壁の色は土の色がベースだった
自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウス内藤です。
和室の塗り壁の色というと古い和室の濁ったようなくすんだような土の色を浮かべる方も多いと思います。
それは塗り壁の原料の土の色が影響しているからです。
地味だから、暗いからと遠ざけがちですが、天然の土の色がベースになっていると思うと何ともいえない味わい深さも感じられます。
それでも、和室の部屋の雰囲気を明るくしたい、古い塗り壁を綺麗な色に塗り替えたいと希望される方は多いです。
最近では、さまざまな種類の色の塗り壁も作られるようになっています。それにより、和室でも和洋折衷のデザインがおしゃれに楽しめるようになりました。
アトピッコハウスの珪藻土塗り壁「はいから小町」は、純白のほかパステルカラー全8色の明るいカラーバリエーションです。
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漆喰の塗り壁の色、いまや白だけではない
漆喰の定番カラーといえば白色です。
眩しいくらいの白と艶のある仕上がりが特徴的です。
漆喰が白しかなかった理由ですが、漆喰は原料に石灰を使用しています。原料の石灰は白いため、色粉を混ぜてもうまく混ざらず調和しなかったため、白以外には淡い色しか作れませんでした。
しかし、近年では石灰とは別の原料を使うことで、漆喰の塗り壁の色も
鮮やかな発色のものが作られるようになりました。
漆喰は、他の塗り壁にはないフラットな仕上がりやツヤのある仕上がりが人気です。
そのため、白以外の塗り壁を希望される方には漆喰調の塗り壁がおすすめです。
アトピッコハウスには、8色のカラーバリエーションの中から選べる漆喰調塗り壁「漆喰美人」というオリジナル製品もあります。
白い色の壁を選ぶメリット、デメリット
塗り壁を希望する方からのお問合せは「塗り壁の色は白がいいです!」
という方と、「白以外の色で探しています」という方と、同じくらいいらっしゃるように感じます。
塗り壁以外の壁材にもいえることですが、白い色の壁にはメリットとデメリットがあります。
まず、白い塗り壁のメリットは次の通りです。
- 光を反射するので部屋が明るくなる
- 膨張色なので部屋が広く感じる
- インテリアに合わせやすい
一方、白い塗り壁にはデメリットもあります。
- 眩しくて目が疲れる場合がある
- 汚れが目立ちやすい
同じ白色の塗り壁でも、淡い白、より白が際立った真っ白なものなど各メーカーによって異なります。
サンプルなどを参考に、事前に確認をしたいですね。
塗り壁で白以外の人気色・選び方
前述の通り、漆喰壁は白以外の色もあります。ここでは簡単に、白以外の人気色や、色の選び方についてご紹介します。
たとえば、すこし灰色がかった白の「アイボリー」を使ってみると、白い塗り壁と同じくどんな家具にもマッチしますが、白とは少し違った雰囲気の印象になります。
また「ベージュ」もおすすめです。アイボリーよりは少し茶色っぽい色ですが、リビングや寝室、和室などほとんどの部屋に合うでしょう。
その他にも、「ライトブルー」や「ライトグリーン」など、淡い青や緑を壁に使っても、清潔感を感じられそうです。
子供部屋には優しい色合いの淡い「ピンク」や「黄色」を使うのもよいですね。
基本的には、色の選び方はご自身のお好みで決めるのがおすすめです。
しかし、好みの色が特にないという方は、上記の特徴を踏まえたうえで、お持ちの家具の色に合わせることをおすすめします。
例えばブラウン系の家具をお持ちならベージュを選ぶと合わせやすいです。もちろん、白はどんな家具にも合わせやすいため、失敗がなく一番万能と言えます。
和室の部屋の壁色の選び方は?
昔は砂壁や土壁といった素材で施工されることが多かった和室。そのイメージから和室というと緑や茶色といったシックな雰囲気の壁を思い浮かべる方も多いでしょう。天井も木や木目調の暗めな模様の印象があります。
以前はシックで落ち着いた印象の部屋であった和室ですが、意外と純和風だけでなく、和モダンな雰囲気の空間にもできます。
昔ながらのダークな色合いの壁にすれば重厚感があり、高級なイメージに、ナチュラルな色を使えばおしゃれでくつろげる空間になります。
落ち着いた色合いの壁を選んで、間接照明との組み合わせで陰影を演出してみるのもいいですね。間接照明一つで和室が大人な空間に早変わりします。
和室の壁色の選び方、和風にしたい場合
和室を和風にしたい場合、塗り壁はおすすめです。もともと砂壁や土壁と相性の良い和室。現代の塗り壁は左官材としての雰囲気を演出しつつ、幅広なカラーから選ぶことができますし、調湿性能や消臭効果といった機能を持った素材を選ぶことができます。
和紙調の壁紙とも相性はいいです。間接照明などで光を演出することで雰囲気のある空間にできます。いずれにしてもビニールクロスの様なのっぺりした壁紙よりも、和紙調の壁紙や、塗り壁など、高級感があり、個性的な表情のある壁材の方が畳の部屋である和室にはおすすめです。
また、和室ならではの床の間を作ることで和の雰囲気が統一されます。床の間のみ壁の色を変えてアクセントをつけてみるのもおしゃれな空間となります。
色が優先されるなら、パーフェクトウォールがオススメです。カオリンの壁「パーフェクトウォール」は、漆喰の1.5倍調湿し、カラーバリエーションは、43色。きっとお好みの色が見つかると思います。
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和室の壁色の選び方、天井におすすめなのは?
和室の天井の壁色の選び方は、和室をどのように使うかにもよります。リビングや客間などマルチに使う部屋であれば天井は壁と同じ色、または少し明るい印象の色を使うことで、明るく広い空間にできます。
逆に和室を寝室として使いたい場合には天井の色は壁よりも多少くらい色合いを選びましょう。天井の色が壁の色と同じ明るさだと開放感が大きく寝付きにくくなります。モダンでシックな雰囲気の和室には暗い色の天井がおしゃれでおすすめ。
昔ながらの木目の天井も寝室として使う和室にはピッタリの天井と言えます。
和室の壁色の選び方、掃除がしやすいのは?
和室のイメージにある砂壁は、砂がザラザラと落ちてくるので掃除が大変です。比べて珪藻土や漆喰といった塗り壁は砂壁よりも固く固まるので落ちてくることもないですし、塗り壁は静電気が起ないので、そもそも汚れが付きにくく掃除をする必要はありません。
また、和室のイメージに合わせたいという場合、和紙壁紙や砂壁調の壁紙を選んで見てもいいと思います。実際の砂壁の様に崩れてくることはないのでお手入れも楽ですし、砂壁に比べ、壁紙は値段が安いのでコストを抑えられます。
和室の壁色の選び方、えんじや黒を選ぶとおしゃれモダンに
壁にえんじや黒などのカラーを入れてみると和モダンでおしゃれな雰囲気の和室になります。柱や建具とのバランスを見ながら落ち着いた色味でまとめることで濃い色の壁でも失敗しない、和モダンでおしゃれな和室になります。
リビングの壁の色の選び方は飽きの来ない定番色がおすすめ
家族が長い時間を過ごす空間であるリビング。ダイニングとつながっているという家も多いでしょう。
各部屋は遊び心を持った壁色選びをしてみても楽しいですが、リビングの壁は白やアイボリーなどの定番色がおすすめです。
家族が集まる空間であるリビングは、お子さんが宿題をしたり、来客があったりと様々な用途で使われますよね。真っ白すぎるのも疲れるものはありますが、ピンク系の白や黄色系の白、緑系の白など、一言で白と言っても様々な色合いがあります。
ただ、サンプル見本を並べてチェックすれば違いは分かりますが、いずれも広い範囲で塗ったら白に見えます。色が入っているだけ柔らかいイメージの白となります。
どんな色を選べばいいかわからないという場合は、無難な白系を選ぶといいでしょう。
トイレも塗り壁にできる?
水回りであるトイレという場所には塗り壁は合わないのでは?という印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、珪藻土や漆喰など消臭機能があるタイプの塗り壁材もあり、
おしゃれで機能的な壁にできます。
また、クロスを使う場合、狭い空間だからこそ、ポイントとしてアクセントカラーを入れてみるのもいいですね。アクセントカラーを入れる場合は一面のみにすることで失敗しにくくおしゃれな空間になります。
塗り壁の色のサンプル、実物とは見え方が違う
メーカーのホームページでは各塗り壁の色のバリエーションを紹介していますが、パソコンの画面の色と実物とではやはり異なります。
そこで手にしてほしいのは実物のサンプルや見本帳です。
しかし、所詮はサンプル。
大きさは、名刺や葉書サイズのもの、A4サイズのものです。
小さなサンプルで見るのと、実際に大きな壁一面に塗るのとでは同じ色でも印象が変わってきます。
一般的には小さい面積だと暗く濃く見えて、広い面積だと、膨張して明るく薄く見えると言われています。
色の感じ方は個人差がありますが、小さなサンプルの場合はちょっと濃いかなと思うものを選べば広い面積で塗られた時にちょうどよく見えるでしょう。
さらに、部屋の照明によっては同じサンプルでも見え方が異なるので、必ず壁にサンプルを当てて、見え方をチェックすることをおすすめします。
このように、サンプルと壁に塗った時の印象が変わってくることを頭に入れておくのも、塗り壁の色選びのポイントです。
塗り壁の色は地味な茶系統の色や白が定番でしたが、今ではパステルカラーや鮮やかな色が販売されています。
アトピッコハウスの塗り壁、「パーフェクトウォール」は43色のカラーバリエーションが自慢の商品です。
色選びの参考になるカラーガイドもご用意しています。
まとめ
日本人として畳の和室はほっとできる空間です。壁材や天井の素材や色の選び方によっても和風にも洋風にもモダンにもおしゃれにもできます。
中でも和室には塗り壁がおすすめです。畳の部屋の雰囲気にも合いますし、漆喰や珪藻土など調湿性能や消臭機能などの様々な機能を持った素材を選ぶことができます。
壁や天井の色の選び方は和室をどのように使うかにもよりますが自分のライフスタイルに合ったおしゃれな和室を作りたいですね。
よくあるご質問
畳の部屋、和室の壁は何色が合う?
和室をどう使うかにもよりますが、以外と和室の壁は何でも合います。明るい色を選べば洋風の部屋にも合いますし、暗めの色を選べば寝室にもピッタリ。和モダンな雰囲気のオシャレな和室になります。
漆喰美人は和室に合うシックな色合いの全8色。消臭効果や調湿効果も期待できます。
どんな部屋にも合う壁の色は?
壁材選びで迷ったら、白を選ぶことをおすすめします。一言で白と言っても様々なカラーバリエーションがありますが、真っ白よりも黄味がかった白やピンクがかった白など淡い色を選んで見るといいでしょう。
はいから小町は調湿性能の高い塗り壁です。優しいパステルカラー全8色。
和モダンな壁の色は?
和モダンな和室にしたい場合は和紙などの壁紙をメインに、えんじや黒などのアクセントカラーを入れてみるのもおすすめです。アクセントカラーは部屋を引き締めますが、メインの壁紙との相性もあるのでサンプルなどでシミュレーションをしながら選びましょう。
トイレにアクセント壁を作るとしたらどの面?
アクセントクロスはメインの壁に貼ることが基本なので、鏡や洗い場のある面がおすすめですが、入って正面の便器の後ろに作っても違和感はありません。
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