塗り壁にする方法を考える
今、普通の壁と言うと、ビニールクロス。
材料も工事費用も安いので、ほとんどのお宅がビニールクロスだと思います。
実は、家の壁ってとても重要です。なぜなら、
家で一番面積が大きいのは、壁。
毎日、視界に入っているのも、壁。
何気なく触れる家のパーツも、壁。
それならば、その壁が素敵だと、
家そのものが素敵に見えると思いませんか?
自分の家を「素敵な壁にしたい!」と思って調べた多くの方は、
今回のテーマ、【塗り壁】に行きつきます。
では、どんな方法をとれば自宅を塗り壁にすることができるのか、、
いくつか考えてみます。
新築で塗り壁にする方法
自然素材の内装材メーカー、アトピッコハウス(株) スタッフ手島です。
まず初めに、
新築のタイミングで「塗り壁にしたい!」と思った場合の方法を考えます。
ここで一番大事なのは、工事の契約相手。
「家を建てている会社なら、どこでも何でもできるでしょ」
と思うかもしれませんが、実は得手不得手が激しいのが建築業界。
実際、テレビCMでもおなじみの某ハウスメーカーから、
「僕、ふつうの壁以外まったく知らないんですけど、
塗り壁って、どうやって貼るんですか?」
というお問合せを、最近頂いたばかり。
塗り壁ですから、「貼る」じゃなくて「塗る」ですよね。
塗り壁は左官職人が、コテを使って塗っていくものです。
塗り壁とは?ということ自体をご存じないのも、
大きな車輪を回しているハウスメーカーの中にいては、
仕方がないのかもしれません。
だからこそ大切なのが、
お願いする業者が塗り壁を普段から扱っているかどうかを知る事。
過去2~3回では「扱ったことがある」とは言えません。
出入りの左官職人さんがいる建築業者さんと契約することが、
初めの一歩なのです。
注意しておきたいのは、塗り壁に出来ないケース
その1、自然素材を扱ったことが無い業者と契約済みの場合。
契約後の仕様変更は、お金も労力も、想像以上に要します。
アトピッコハウスに頂くお問い合わせで、
契約後に塗り壁に仕様変更が出来たケースは殆ど聞きません。
その2、建築条件付きの土地を先に買っている場合。
間取りの自由はあっても、建材の自由がないことがほとんどです。
すでに契約済みの方は、契約内容を今一度ご確認くださいね。
これらの場合は、残念ながら諦めざるを得ないことが多いです。
契約業者が提示している建材の中で、
お気に入りを見つけるしかありません。
リフォームで塗り壁にする方法、その1
比較的ゆっくりと考える時間があるのが、リフォームではないでしょうか?
だからこそ、新築と同様で契約前に、依頼する業者が塗り壁を扱っているかどうかを
しっかりと確認することが大切です。
順番としては、
お気に入りの塗り壁商品を探す→その塗り壁を使ってくれる業者を探す→塗り壁が実現!
または、
塗り壁をやってくれる業者を探す→業者がおすすめの商品でお願いする→塗り壁が実現!
塗り壁工事だけなら、左官職人さんに直接依頼する方法もあります。
お近くの業者さんや、新築した時の業者さんに一度相談してみましょう。
リフォームで塗り壁にする方法、その2
最後に、流行りのDIYという方法。
ざっくりDIYの仕方を説明すると、
まずは材料と道具集め。
昔ながらの塗り壁材(左官材)というのは粉の状態です。
道具は、大きなバケツに左官用の攪拌機、コテとパレット…
沢山ありますので、詳しくはコチラ。
そして、いざ作業開始。
まずは、部屋中を養生します。
養生とは、汚れないようにカバーすること。
家具をどかして、電気やカーテンレールやプラグカバーは外して、
塗り面以外全部カバーします。
そして、壁を丁寧に下地処理(塗り壁の下地材を塗れる状態にすること)します。
ここまでで、ざっと半日~一日かかりますね。
ここでようやく、「壁に塗る」という作業に入ります。
まずは、それぞれの塗り壁商品に必要な専用の下地材を塗ります。
下地材がしっかり乾燥したら、
次に、バケツに水と左官材を入れて、念入りに撹拌します。
壁に塗れる状態になったら、ここでようやくコテが登場。
塗る作業も腕を上げっぱなしで大変ですし、
塗った後も半日以上しっかりと換気しながら乾かします。
さらには、使い捨ての養生シートや汚れたスリッパなど、
ゴミがたくさん出ます。
ゴミ出しが有料エリアにお住まいだと、
シートがかさばるので、ちょっと考え物です。
余った材料も、各自治体の規則にのっとった廃棄をしなければなりません。
どうでしょう。やりたいですか?
「楽しそう!」と思われた方はきっと、DIYに向いているのですね。
個人的な話ですが、私にはDIYはしんどそうです。
途中で疲れて不機嫌になってしまうことが容易に想像できます。
そんなこんなで、
結局色々とお金がかかってしまうのがDIYですので、
安く済ませたいとお考えの方は、
材料費だけではなく、道具から廃棄まで、全部考えておくことをオススメします。
ただし、DIYブームのおかげで、
今では、素人でも塗れるようにと、練った状態の商品が
ホームセンターで売っているようです。
いずれにしても、塗り壁作業の準備段階だけでも大仕事ですから、
よく考える必要がありますね。
アトピッコハウスは、3種類の塗り壁を販売しています。
今述べたようなDIYによるリフォームで使用するには、
ハードルが高く難しいのですが、
プロの方ならば、どなたでも施工できる商品です。
ただし、ここでも注意しておきたいのが、
初めての商品を使いたがらない業者さんもいらっしゃいます。
職人さんですから、
扱い慣れた素材でご自身の腕前を存分に発揮されたい方もいらっしゃいますし、
いつも購入している素材だと、
材料コストを抑えることができる場合もあるからです。
お金を出すのは施主ですから、お客さんなのは当然ですが、
良好な関係のもとで、スムーズに進めていくには、
技術を売ってくれる職人さんの意見もまた、尊重すべきですよね。
ですから、業者さんに依頼する場合は、
パンフレット資料と、施工要領書をお見せして、
使ってくれるかどうかを、最初に確認しておくことがマナーです。
塗り壁ブームのおかげで、良い商品はたくさんあります。
職人さんが、別の商品を提案してきたら、
その商品のことも考えてみるのが正常な人間関係ですし、
もし、どうしてもアトピッコハウスの商品がいい!と思ってくださるなら
別の職人さんを当たるしかないのかもしれません。
せっかくお気に入りの壁にしたいのならば、
実現までの過程も、笑顔で進めたいですよね。
だから、
塗り壁が得意な業者さんと契約すること。
または、
DIYを楽しめそうか、シミュレーションしておくこと。
この2つを実践することが、あなたの笑顔を守るためには、重要です。
アトピッコハウスの塗り壁とご縁があったら、やっぱりとても嬉しいですが、
このブログを読んで、塗り壁を実現できた方が増えても嬉しいです。
お気に入りの内装の家で、笑顔で暮らせますように。
アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
当社製品を取り入れた家作りをしたいとお考えの方は、
無料の資料をご請求頂き、工事を依頼される業者さんに、
アトピッコハウス製品を使って欲しいとご依頼ください。