共感力の高い工務店だけが生き残れる
新建新聞社という業界新聞があります。
そこの三浦社長という人は、
工務店にすごく人気があります。
どこがいいんだろう?
と、ずっと気になってました。
今回、新建新聞社のセミナーで、
一緒に全国を回らせて頂くことになったので、
三浦社長の話を、複数回聞くチャンスを得られました。
なるほど、
もっさい雰囲気とは真逆の、
鋭い視点が男性経営者に人気があるのではないか、と推理中です。
でも共感力、あるのかなぁ。
そこはこれから、研究してみます。
目次
モノ売りからコト売りに
建築会社をカッコよく変身させる
アトピッコハウス ごとうひろ美です。
新建新聞社とは建築の、業界メディアです。
一般には知られていませんが、
業界内では有名で、
出版はもちろん、各種セミナーやイベントも開催しています。
三浦社長の話は、
なるほど、人気があるのも頷けます。
業界以外から世の中の動きを提示し、
その世の中の流れをキャッチしている建築会社を紹介し、
経営が安定する方法を提案する。
三浦社長が考える、
建築会社の経営が安定するポイントの1つが「共感力」
そして「共感力」があるということを、
きちんと見せられなければ意味がない。
その見せる手法として、
家というモノを見せるのではなく、「暮らし」というコトを見せる。
今までは家という箱を見せれば売れていました。
でも箱を見せただけでは、暮らしがイメージし難い。
つまりは共感力が低いということ。
モデルルームを持っているだけでは売れない理由が、
ここにあるような気がします。
家づくりのモノサシを提案しょう!
あれも建てられる、これも作れる。
工場の決められたラインで家を作っていないから、
どんな家でも建てられる技術と、
経験があるのが地域密着工務店。
だって大工としての修業をした人もいるし、
現場監督して、何年も辛酸をなめてきた人もいる。
もちろん一級建築士の資格は取得しているし、
とにかく何でも作れちゃう。
器用貧乏だな、と私も見ていて感じます。
でも選ぶ側とすると基準がないから迷います。
何でも作れるし、
すべてやってきた自分だから
コレが一番だと言い切れます!
そういうフラッグを立てることも、
地域密着工務店に必要なことだと、言い続けてきました。
でも言う人が違うと、
相手の受け止め方も影響力も違う。
私も、頑張ろうっと。
女性の力、活用しなくっちゃ。
うまくいっている建築会社は、共感力が高い。
そしてその会社のスタッフ構成は、
女性や、男性でも若い世代が中心。
経営者自身に共感力がないのなら、任せなさい。
そして引退しなさい。
三浦社長は、そうキッパリは言っていませんでしたが、
つまりは、そういうことだと解釈しました。
イクメンをチヤホヤする今の流れも違うと思っているけれど、
家事は奥さん任せ、
さらには奥さんにありがとう、
を言ったこともない人が、
間取りを考えて、いい家になる訳がないじゃん。
アトピッコハウスがセミナーで、
年齢制限を設けている理由も、同じです。
共感力のある人、募集中。
遠慮せず、どんどん表現していこう!
技術のある人ほど、自己表現をしない。
いい物や、
本物は、宣伝や営業をせずに広がっていく。
営業宣伝するのは腕がないからだ。
そんな認識が、日本人にはあります。
でも昔は、これほどの情報化社会ではありませんでした。
そして時間の流れも、ゆっくりだった。
今は、
ただ待っていたら、情報の波に流されるだけ。
皆、溺れそうです。
その溺れそうな人たちに、
本当に必要な浮き輪を投げることが、
技術のある、
しっかりとした家を作っている人たちの義務。
私は、そう思っています。
手作業なんだから、家が高いのは当たり前。
大手ハウスメーカーではなく量産ハウスメーカーと呼ぼう。
というのが新建新聞社の考え方です。
確かに!「大手」と呼ぶと、良いイメージがありますが、
普通、価格を下げるために工場で「量産」をしている商品が多いですよね。
高級品として有名なエルメスのバーキンも、
1つ1つ手作りでシリアルナンバーがついています。
でも似たような形の安価なバッグは、
工場で量産されています。
油絵は高いですが、
プリントされたものは、量産ができるからお値段が安い。
コンビニスイーツは安くて美味しいけど、
パティシエがつくるケーキは手作りだから高い。
みんな高い理由を知っているから、
お誕生日などの特別な日には、
パティシエの手づくりケーキを、あえて選ぶ。
でも、住宅は違います。
手作業で家づくりをしている地域密着工務店よりも、
工場で部品をつくって
組み立てる量産ハウスメーカーの家の方が高い。
コンビニスイーツが賃貸や建売だとすれば、
注文住宅はパティシエがつくる手作りケーキ。
当たり前のように利用している家だけど、
空気のように、
存在していることが普通だけど、
家って、特別なものだと思う。
いえ特別だと感じる人にだけ、
アトピッコハウスの素材を使って家を建ててほしいと思う。
アトピッコハウス認定店が、
今少ないのは、その為です。
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