塗り壁とペンキは違います
こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス(株)、ごろうひろ美です。
お正月の集まりで、
「ペンキメーカーでしたよね」と尋ねられました。
社名から家を建てていると思われる方は多いのですが、
ペンキは作っていないから、
ちょっと不思議でした。
そんな時は、得意の逆質問しまくりです。
そこから見えてきたのは、
塗り壁とペンキは同じ、という認識でした。
そういえば、
漆喰美人の問合せの時にも「その塗料は…」とおっしゃる方が増えてきています。
ペンキと塗り壁は、まったく別の商品です。
言い間違いかな~、
勘違いかな~と気になりながらも、
話しの流れを重視して、確認しないことも少なくありません。
でも、本当は確認した方がいいのかもしれません。
施工方法も違うし、道具も違う。
そして工事する職人も違うのですから。
でも今、最近はペンキ職人が塗り壁の工事をすることもあり、
区別し難くなっているという現実があります。
その最大の理由は、
ペンキメーカーが塗り壁を販売し始めたこと。
そのためペンキ職人が塗り壁を工事することが増えてきました。
塗り壁職人は昔から、
大工と並ぶ、家づくりの要でした。
大工を右官(ウカン)、塗り壁職人を左官(サカン)と呼び、
重要な役職として、尊敬される人たちでした。
それだけ大工も左官も仕事が難しく、
片手間でできる作業ではありませんでした。
長く、辛い修業の後、やっと仕事を任される…。
そして腕の良い職人が仕事をすれば、
工事費用が高くなるし、
丁寧に仕事をすればするほど、工事期間が長くなります。
だから塗り壁は、かなり特別な素材だったんです。
その特別な存在である塗り壁を、
身近にしてくれたのがペンキメーカーでした。
何年も、何年も修業しなくても、
何種類もの下地を、何日もかけて仕上げる必要のない、
塗り壁を開発しました。
作業日数が少なくなればコストが抑えられます。
ビニールクロスって嫌だな~。
でも塗り壁は値段が合わないな~、と思っていた人たちには朗報でした。
手の届く金額の塗り壁の台頭は、
日本の家づくりを大きく変えていきました。
昔ながらの塗り壁とは違いますが、
ペンキメーカーが発売した塗り壁のお蔭で、
ビニールクロスばかりだった日本の家づくりが、
変わったことは事実です。
普通の家にも、塗り壁という選択肢が
現実的になったんです。
商品には、なんでもメリットとデメリットがあります。
ビニールクロスが悪いとか、
そういうことではなく、
適材適所に使えた方が、いい。
昔ながらの商品もいいけど、
扱いにコツが必要という部分もある。
そのコツを嫌がられて、
自然素材が広がらないのは、残念です。
昔ながらを意識している
アトピッコハウスの商品にも「コツ」が必要です。
布クロスである「すっぴんクロス」は、腕の良い職人でないと仕上げられません。
「ごろ寝フローリング」は、無垢材の工事経験のある大工さんであれば、
その精度の良さを理解していただけます
豚に真珠はもったいない、と思いつつも、
良さを理解できる方がいなければ、宝の持ち腐れ。
そのバランスをどうとっていくのか、
2016年、アトピッコハウスにとっても課題の1つです。
申年も、どうぞよろしくお願いいたします。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
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