自然素材に向く人、向かない人
こんにちは!
無垢・漆喰・珪藻土「自然素材の内装材ブログ」を運営している
アトピッコハウス㈱、スタッフの平野 亜矢子です。
日本人って繊細だなぁと思った出来事がありました
最近、食器に対する憧れが
以前よりも強くなってきて
鎌倉の町を歩いていても
百貨店に足を運んでも
必ず食器売り場に
足が向くようになりました。
そんな私が昨年ついに
私にとっては値の張る食器を
衝動買いしてしまいました。
インターネットを見ていて
たまたま目に飛び込んできた食器は
とても大胆な柄と色使いで
一目ぼれしてしまったのです。
そしてそれは何とある記念のために
期間限定で生産される製品。
それが何と、私の目に留まったその日に
発売開始だというのです!
その食器は、とても人気のあるシリーズとのことで
もしかしたら、売り切れになってしまうかもしれない…
そんな懸念が頭から離れなくなった私は、
一も二もなく、
口から飛び出そうになる心臓と
震える手を抑えながら
注文ボタンをポチリと押しました。
ドキドキしながら商品の到着を
指折り数えて待っていました。
すると、ある日購入した店舗から
メールが届いたのです。
その内容は…
「商品を受け取ったお客様より
柄の色の濃淡の差異のご指摘を頂きました。
オーダーをキャンセルか継続かご連絡下さい」
というものでした。
そこに記載されているホームページで
詳細を確認すると、そこには
商品の写真入りでどこがどのように
色の濃淡が違うのかが
事細かに記載されており、
商品が手元に届いた人も
未使用で到着後1か月以内なら
キャンセル・返品を受け付ける
とも書いてありました。
その写真を見た私は、
その丁寧な対応に驚くとともに、
その色の微差に気付いた人も
すごいなーということでした。
私は元来、あまり細かいことは
こだわらないタイプなので
この食器の一件も指摘されなければ
おそらく気が付かなかったと思います。
もし気付いたとしても、
「手描きっぽさが逆に素敵で
そのナチュラルな印象がむしろ良いわ~」
くらいにしか思わなかったと思います。
けれど、お店からこのような対応がある
ということは、わりと多くのお客さんから
同様の指摘があったのかなと推測されます。
日本で生活していると、「規格」というものが
無意識のうちに刷り込まれているんだなと
思うことがあります。
例えば、スーパーの野菜売り場に行けば
キズのない形の揃った野菜や果物が
整然と並べられています。
家に帰れば多くの人が
色も形も模様も均一な
壁紙や床材に囲まれて生活しています。
お店に入っても、ほとんどのお店が
きっちりと一定水準以上の
サービスをしてくれるし、
他国に比べると
電車もバスも驚異的なほどに
定刻通りに動いています。
そんな生活にどっぷりつかっていると
あるラインから外れた物が目につくし
他から浮かないようにという気持ちが
出てくるのは仕方のない事なのかなとも思います。
けれど、自然素材との付き合い方は
それとは対極にあります。
自然素材は、私たちの思った通りには
なかなか沿わないものです。
無垢のフローリングや
畳、織物のクロスなどは
時を経て色や手触りが
徐々に変化していきます。
ある程度の目安はあっても、
その建材が置かれた環境
例えば日当たりや湿度、人の通る頻度など
外的要因によって、その変化は
大きく違ってくるのが当然なのです。
当社にいただくお問合せで多いものに
・ごろ寝フローリングは、どの樹種がどんな色に変化するか
・節が気になる。1本あたりどのくらいの節があるか
・すっぴんクロスの色褪せはどんな感じか
・ほんものたたみのヘリ際にほんの少し白い部分が見える
などがあげられます。
これらのご質問に、何百例あるうちの
1つとしてならお答えするのは可能ですが、
本当のところ、100現場あれば100通りの
違う変化になっていると言うほかないのです。
肝心なのは、それを「おもしろがる」ことが
できるかどうか、です。
周りに比べ一部分だけ少し色が濃いとか
節が思ったよりたくさんあるとか、
クロスの糸がほんの少し太い細いがあるとか
それこそがまさに「自然」な状態だと
「愛おしく」思える人こそが
自然素材に向いている人だと言えるのです。
どうか大らかな気持ちで
世界に一つだけの自然素材を
愛でていって下さいね。
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アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。
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