アトピッコハウス ブログ
  • 8:30 ~ 17:30 土日祝日/ 定休

遮音性能を表すL等級とΔL等級

2015/05/11
2023/12/21

マンション住まいでお子さんがいる方は
階下のお部屋へ響く音に神経を使ったり、
床の遮音性を気にされると思います。

床の遮音性能はL値(推定L等級)で表記します。
その床材を使用することでどれくらい衝撃音が
低減するかを表す数値です。

リフォームの際にマンションの管理組合などから
要求されることが多いのもこのL等級ですが、
最近は、ΔL等級(デルタエルトウキュウ)という新しい表記で、
遮音規定が定められているマンションも増えています。

アトピッコハウスには、「わんぱく応援マット」という床の遮音材があり、こちらは、最大L等級40の遮音性能があります

最大L等級40の床遮音材「わんぱく応援マット」の詳細は、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

L値(推定L等級)とΔL等級とは?

管理規約の写真

自然素材の内装材専門メーカー、アトピッコハウスの山田です。
L値とΔL等級とは何でしょうか?
お住まいの管理組合で表記されている遮音性能は、
L値とΔL等級のどちらなのか確認してみましょう。

L値(推定L等級)とは

ΔL等級より先に使われてきたのが、L値(推定L等級)の表記です。
ΔL等級は新しい表記基準ではありますが、推定L等級で遮音規定を表示しているマンションがまだまだ多いのが実情です。
LL45以上、LL40以上の遮音規定が定められている物件の遮音規定の問い合わせを当社も多く頂きますが、厳しいところは床材の指定もあります。

L値(推定L等級)には軽量床衝撃音に対するLL値と、
重量床衝撃音に対するLH値の2種類の表記があります。

LL値で表す「軽量床衝撃音」とは具体的にどんな音かというと、

スプーンなどの軽くて硬い物を落としたときに発生する
「コーン」といった比較的高い音です。

LH値で表す「重量床衝撃音」は、

子供が飛び跳ねたり走り回ったりするときの音や
人が歩いたときに発生する音で、
「ドスンドスン」といった比較的低い音です。

LL値もLH値も、数字が少ない方が遮音性能は高く
衝撃音が伝わりにくいことを示します。

L等級には実験室で遮音測定して得られる「空間性能」の意味合いと、二重床や直張りフローリング等の性能を評価するための「推定L等級」の意味あいがあります。
単位が同じであるために「推定L等級LL45 = 現場実測LL45」といった誤解を生じさせていました。

このような問題点があり、新しいΔL等級による表記に移行しています。

実建物における空間性能と生活実感との対応例

日本複合・防音床材工業会HPより

ΔL等級とは

ΔL等級は、実験室で測定された周波数帯域ごとの床衝撃音レベル低減量の値をもとに、床材の床衝撃音低減性能の高低を等級として表記するもので、
2008年に「床材の床衝撃音低減性能の等級表記指針」が策定され、その指針に基づくものです。

ΔL等級も床の遮音性能を表す数値ですが、
L値と異なるのは、床材そのものの衝撃音を緩和する性能を
表した数値であるということ。

これに対してL値は、床材を使用することで
その空間の遮音性能がどれくらい低減されるかを表す数値です。

空間の遮音性能では、
コンクリートスラブの厚み、壁の厚みなど、
それぞれの建物の構造にどうしても左右されます。

そのため、空間ではなく
床材そのものの遮音性能を表す「ΔL等級」が
客観的に遮音性能を表すことが出来ると表記として使用が始まりました。

軽量床衝撃音のΔLL等級ではΔLL-1~5の5段階、重量床衝撃音のΔLH等級ではΔLH-1~4の4段階の等級が設定されており、両等級とも等級の数字が大きいほど床衝撃音低減性能が高いことを表します。

ΔL等級は、L値とは逆で数字が大きいほど遮音性が高くなります。

    軽量床衝撃音    同一性能と読み替えた表示例
    推定L等級表示    LL-40    LL-45    LL-50
    ΔL等級表示   ΔLL(Ⅰ)-5   ΔLL(Ⅰ)-4   ΔLL(Ⅰ)-3

アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は、L等級で性能を表示しています。LL40、LH50です。

最大L40等級の「わんぱく応援マット」の試験データは、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

遮音試験の方法とは?

試験場の実験室にて床仕上げ材を対象に、床衝撃音を緩和する効果を調べます。

標準衝撃源で床面を加振し下階の床衝撃音レベルを測定します。
そして、床仕上げ材施工前後での床衝撃音レベルの差である床衝撃音レベル低減量ΔLを算出し、
床衝撃音に対する緩和効果を評価します。

重量衝撃音は、バングマシン。
軽量衝撃音は、タッピングマシンを使い、実験室で測定をします。

上階(音源室)にて、衝撃音を発生させ、下階(受音室)において騒音計を用いて床衝撃音レベル(㏈)を測定します。

実験室と実際の室内状況は、躯体や壁やスラブ厚など様々な要因が異なるため、
あくまでも簡易的な試験方法となります。

既存マンションでもしも実験をする場合、
上下階の了承を得る必要がありますし、莫大な費用がかかるため現実的な方法ではありません。
そのため、試験場で算出したデータ表示を参考に床材を選ばざるを得ません。

床の遮音材「わんぱく応援マット」の遮音試験も、同様の測定方法を取っています。その結果が最大L40等級の遮音性能なのです。

最大L40等級の遮音性能「わんぱく応援マット」の遮音データは、こちら

遮音性能L40 わんぱく応援マット

床遮音材 わんぱく応援マット

管理組合に定められている遮音規定ΔL等級をクリアする方法

遮音性能を確保するためには、管理組合に定められている遮音規定表示をクリアする必要があります。
タイルや無垢材を使いたいと思っていても、簡単に許可がおりない場合があります。
そのため、頭を悩ませる業者さんを多く感じます。

床工事現場の写真

床工事の方法は大きく分けて、3つの方法があります。

1. マンション用の遮音フローリングを使う方法

遮音フローリングは、衝撃音を吸収するクッション材が裏面に接着されているフローリングで、コンクリートスラブに直貼りできることから、多く使われています。
沈み込みが大きいため、フカフカした浮遊感があります。
遮音フローリングを初めて体感する人にとっては、違和感を感じやすいでしょう。

2.二重床工法

床スラブの上に専用の支柱を立てて、その上に床下地材を載せ、さらにフローリングなどの床材を貼って仕上げを行う方法です。コンクリート部分と内装部分の間に空間ができることで、床が二重構造になります。

二重床のメリットは、給排水管やガス管を空洞部分に配置できる構造のため、移動が簡単です。そのためキッチンや浴室など水回りの場所を変更するリノベーションも容易にできます。
二重床のデメリットは、天井高が低くなることです。
また、コストも割高です。

3. 遮音マットなどの遮音材を使う方法

遮音マットや遮音シートなどの製品を使用し、フローリング材などで仕上げる方法です。二重床ほど、高さは出ず、かつコストも抑えられます。
ある程度、好きな仕上げ材を使えるので、無垢フローリングも採用可能です。

二重床をやる予算はないが、フカフカした直貼りフローリングを使いたくない。
そんなお客様の要望に応え、
アトピッコハウスの床遮音材「わんぱく応援マット」は製品開発されました
工事業者さんから使い勝手が良いと好評をいただいています。

「わんぱく応援マット」は、最大L40等級の遮音性能を発揮しますが、仕上げ材との組合せで、遮音性能が変わりますので、ご使用の仕上げ材をご確認ください

最大で、L40の遮音性能を発揮する床遮音材「わんぱく応援マット」の資料は、こちらからご請求いただけます

床遮音材 わんぱく応援マット

まとめ

マンションだけでなく、二世帯住宅でも階下に音が響かないよう、配慮して遮音材を採用されるご家庭もあります。

他人と建物を共有して生活をするマンションやアパートなどの共同住宅では、
特に音への配慮が必要なため、管理組合で遮音についての規定が表示されています。

ΔL等級やL値という表記方法が二つあり、複雑ですが、
規定の遮音試験をクリアしている商品を使うことで、使えないと思っていた無垢材が使うことができる可能性もあります。

アトピッコハウスは
マンションでも無垢フローリングを可能にする
遮音材「わんぱく応援マット」という製品を開発し、販売しています。

わんぱく応援ミットの遮音性能は、無垢フローリングとの組み合わせでLL45、合板フローリングとの組み合わせでLL40の遮音等級を満たしています

床の遮音材「わんぱく応援マット」の資料をご希望の方は、こちらからご請求ください

床遮音材 わんぱく応援マット

よくあるご質問

フカフカした感触のフローリングを使いたくありません。どうしたらいいですか?

直貼りフローリングのフカフカ感が気になるのであれば、二重床や遮音マットを使う方法をおすすめします。アトピッコハウスの遮音材「わんぱく応援マット」は、フェルトとゴムの2層構造、厚さ11mmなので、二重床ほど高さが出ずコストも抑えることができます。

素人ですが、DIYで床工事は可能ですか?

既存床を剥がしたり、畳を撤去したり、廃棄が大変ですが、和室から洋室へのリフォームを、ご自分で工事した方もいらっしゃいます。大がかりな工事をしなくても、既存床に遮音マットをのせて使っている方もいらっしゃいます。アトピッコハウスの遮音材「わんぱく応援マット」は、スラブ地に敷きこむだけなので、DIY可能と考えていますが、施工要領書を読んで難しいと感じたら、プロに依頼することをオススメします。

下階の住人から生活音のクレームあり。どのように対処したらよいでしょうか?

個人同士で対応せず、管理会社など第三者を入れて話し合いが必要です。話し合いで解決することも多いようなので、ご近所づきあいを日頃から大事にしておくことで大きな問題にならない例もあります。

ΔLL(Ⅰ)-5の遮音規定のマンションです。L値でいうと、どのくらいになりますか?

旧基準であるL値で、ΔLL(Ⅰ)-5はLL40に読み替えができます。
比較的高い遮音性能を確保する必要があります。

無料で、資料・サンプル差し上げます

アトピッコハウスは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など
オリジナルの自然素材内装材を、製造販売する会社です。

遮音性能L40の床遮音材「わんぱく応援マット」の資料は、こちらからご請求ください

床遮音材 わんぱく応援マット